[trail] ハセツネ(日本山岳耐久レース)のあり方に思う

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昨日行われた日本山岳耐久レースは驚くべきタイムで大会新記録が更新され、無事に終了。当方は先のエントリーのように無念さは残るがひとまず完走。走りながら、いくつか思ったことがあるのでメモ(自分の結果がパッとしなかったから僻んでいるんだろう、といった邪推はなしでお願いしますw)。

1.やはり参加者が多すぎるのではなかろうか。

トレランがブームになる中で日本最高峰のメジャーレース、マラソンにおける東京マラソンにあたるハセツネには応募が殺到し、一部の人が参加できるわけだが、それでも2000人は多いのかもしれない。コースのほとんどはシングルトラックで前後にぴったり人がいる状況が終盤近くまで続くのは結構ストレスフルだ。

2.参加者の心構えに違和感があるような、ないような。

トレランのブームで当方も含めて新しく始めたランナーが多く参加していると思う。しかし、ハセツネについては、いろんなレースに出ているという人以外にも、日本最高峰のハセツネだからこれだけ出る、という人も多いのではないだろうか。というのも他のレースのランナーとちょっと様子が違うような気がしたのだ。例えば、次のような具合。

  • コース上にゴミが散見される。いつもレースの時にコース上にゴミをみつけたら拾って手持ちのビニール袋に入れて持ち帰っているのだが、今回のハセツネでは20回くらいはみつけただろうか(ランナーの数は違うが例えば信越五岳の時は1回だけだった)。ゴミはジェル類、サプリメントの袋、スポーツ用のキャンディなどの包装袋といったもので、明らかにランナーが落としたものだ。わざと落としたわけではないのだろうが、落とさない工夫があってもいいかもしれない。
  • コース途上で用足しをするランナー多数。見かけたのはもちろん小さい方だけだが、いったいなぜにそんなことになるのだろうか。ちなみにコース上には10カ所以上のトイレがあるのだ。
  • コース上に痰、つばを吐く人少々。いったいなぜ?
  • 追い抜くとき、こちらがコース脇に退いてわざわざ譲っているのに無言で過ぎゆくランナーが4割くらい。まあこれが気になるのは自分が走れなくて僻んでいると思われるのかもしれないが。
  • コース脇やベンチで寝転がってしまっているランナー多数。マナーに反するとは思わないし、どうしても辛ければそうするほかないと思うが、やはり安全面で問題がある気がする。可能な限りそのようなことは避けて、リタイアするなり、関門などまで何とかたどり着いてから休憩するというのがあるべき姿のような(他の昼間に行われるレースでコース脇で人が寝ていたのをみたことがない)。「24時間連続で山岳行動ができる体力を身につける」というハセツネの出自にもそぐわない。

思うに、登山愛好家のトレーニングの成果を競う場として早くから行われてきたハセツネが、トレイルランニングレースの最高峰として注目されるあまり、矛盾が生じてきているのだろう。登山家ではないエリートランナーが多数参入することで大会記録は更新されるが、それは必ずしも登山愛好家のトレーニングの成果ではないような気もする。一方で裾野が広がった結果、登山愛好家には常識となっているマナーに反する行為をするランナーも現れる。

またハセツネでは、登山愛好家のトレーニングとしての出自から、敢えて給水箇所を限定したり、他者のサポートを禁じるといった厳しいレギュレーションを選手に課している。しかし、トレイルランニングというスポーツからみればそうしたレギュレーションには必ずしも意味はなく、給水箇所は数、内容ともできるだけ充実させ、ぺーサーさえ導入するレースが現れている。トップクラスのエリートランナーには登山愛好家のトレーニングという意味合いの強いハセツネではなく、海外のレースを主戦場にするランナーも現れている。この辺り、Sub Eightさんがハセツネを批判している訳が理解できる気がする。

ただ、当方としては、出自由来のハセツネのある種のカルチャーもそれはそれでありなのではないかと思う。ランナーのマナー向上の対策としてはポイント制度の導入など、主催者側でもすでにいろいろと工夫をされている。トレランのブームもある程度時間が過ぎれば落ち着いてきて、参加者層も今とは変わってくるかもしれない。

にわかトレイルランナーである当方としては、一ランナーとして、登山家の先人の偉業や登山愛好家のカルチャー、自然を愛する者としてのルール・マナーに敬意を払いながら、トレイルランを楽しんでいきたい。そして、そのような態度を多くのトレイルランナーと共有したいと思うのだ。

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