[book] 実践的な情報豊富、Bryon Powell著 “Relentless Forward Progress”

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昨日始まった9月24−25日に行われる信越五岳トレイルランニングレースの参加申込受付は先着順でRUNNET上で行われたが、500人の参加枠は正午の受付開始からわずか2時間半で満杯になったとのこと。先日のUTMFの受付に続き、100キロを越えるロングトレイルレースの人気が高まっている。

そんな折りに先月米国で出たウルトラマラソン・トレイルランニングのガイド本がBryon Powell氏が書いた"Relentless Forward Progress"だ。米国では42.195キロのフルマラソンより長いコースを使ったレース(50キロ、50マイル、100キロ、100マイルなど)はウルトラマラソンと呼ばれている。ウルトラマラソンには自然のままのトレイルをコースにしたものも多い。従って、ウルトラマラソンとトレイルランニングは非常に近い存在とされているようだ。

著者のBryon Powell氏はウルトラマラソン・トレイルランニングのブログメディアである"iRunFar.com"の著者。元はワシントンDCで弁護士をしていたのが、ウルトラマラソンに打ち込むうちに雑誌に投稿したり、コーチを引き受けたりするうちに独立することに。ランナーとしてもLeadville100で10位以内入賞を2度、Western States 100でも30歳未満の部で2度優勝など活躍している。

以下はこの本の中で当方が特に注目した箇所などをご紹介。

Relentless Forward Progress: A Guide to Running Ultramarathons | iRunFar.com

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(トレーニングについて)

著者によれば、ウルトラマラソン・トレイルランニングのトレーニングはどれだけ走る距離を積み重ねることができるか、が最も重要だという。スピード練習(テンポ走あるいはLT走とVo2maxインターバル)は全く不要という考え方とある程度やった方がよいという考え方があることが紹介され、やってもいいが無理してやる必要はない、という結論になっている。ペースも気分よく走れるペースであればよい、という程度で心拍数などを示して細かい指示はなされていない。

また、同じ距離を走るなら週末を使って長い距離(40キロから60キロというくらい)を続けて走ることが奨励されている。典型的なトレーニングの例として週末に二日続けて長距離を走る、Back to Backも紹介されている。

このあたりはフルマラソンのトレーニングに主眼をおいた「アドバンストマラソントレーニング」と比べると、かなり自由な感じだ。

(ウルトラランニングをやっていると必ず体験するいろんなトラブルなどへの対処)

ウルトラマラソン・トレイルランニングをやっているといろんなトラブルを経験するが、それらについての記述が豊富で、その対処法もかなり具体的に書かれている。このあたりは我々普通のランナーには非常に参考になる。例えば、ついついトレーニングをしすぎて陥ってしまう症状いろいろ。肉体的には比較的回復しやすいoverreachingと回復に時間を要するovertrainingが区別されている。メンタル面ではburnoutとFear of Missing Out。後者は楽しそうなレース、イベントがあると、特に仲間がそうしたレースやイベントに出ると聞くと、ついつい参加してしまい、ついにはそうしたものに参加しないでいることができなくなってしまうというもの。こういう心理状態の人は、自分も含め周囲にもかなり多い気がする。

また、レース中、トレーニング中の吐き気などについても言及。多くの場合は症状を感じたら少しペースを落とせば回復してくる。給水、食事などについての記述も豊富だ。

(活躍中の有名ランナーの寄稿も)

アメリカを中心に活躍中のウルトラランナーの寄稿も多い。当方が知るだけでもKrissy Moehl、Geoff Roes、Michael Wardian、Dave Macky、Dakota Jonesなどなど。

アメリカのトレイル事情は日本のそれとは異なるので全てが参考になるわけではないが、下に上げた鏑木さんの著書とはちょっと違った、100キロを越えるような長距離レースを考えるなら非常に実践的な内容が詰まっている。

ただ、アメリカの本でペーパーバックなので写真や図解の類は非常に少なく、きれいな写真や図表に慣れ親しんだ目には少々取っつきにくい。またもちろん全編英語で、身体の不調や症状を指す専門用語も出てくるのでそのあたりは少しハードルが高いかもしれない。暇を見つけて日本語訳を作ったりしたらいいのかも。

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