[report] またしても脱水との闘い、ハセツネ2011、あるいは第19回日本山岳耐久レース(24時間以内)後半

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先週末のハセツネのメモの続き。最近なかなかまとまって文章を書く時間がとれず、苦しんでいるところ。いろいろ海外のトレイルラン関係の話題で書きたいことはいろいろあるのだが。TwitterやFacebookでネタをためてますので、よろしかったらご覧ください。

(第一CP 浅間峠)

16時45分頃に22.66キロ地点の浅間峠に到着。一昨年と比べても20分くらい早いだけで、順調に来ているとはいえない。ここは例年、いろんな方が応援に来ておられる。ぴれきちはるみさんとAんさんを見つけてご挨拶。少し上がったところではブルーのハードシェルがカッコいいJilowさんも。

ここはエイドがあるわけではないので立ち止まる必要はないのだが、気分を改めるため2−3分立ち止まって作業。まずハイドレーションバッグの中身を確認。2L入れていたはずだが残りは500mlにも足りないほど。ソフトフラスクの8オンスの水をハイドレーションバッグに入れる。後はジェルをバックパックの胸のポケットに補充してすぐに出発。

(三頭山まで)

・昨年はここから32キロ地点の西原峠までが無限に長く感じたが、今年は大分身体が動く感じ。時折ガスの濃いところがあり、ライトがあっても視界が利かない。これは最後まで続いた。

・日が落ちて気温が下がり、当方のロングタイツ、ロングシャツがちょうど快適に。 GPSで距離をみながら、西原峠を通過。登ったところにある槇寄山のベンチで補給。今回は全般に登りのスタミナが欠ける感じで、このあともしばしば立ち止まって1分くらいの休憩を取る。

・この辺りで前にまめ師匠を見つけた。走る姿に勢いがない。力が入らないとのことだった。

・やや長い登りを経て、三頭山山頂到着。7時くらいだったか。ジェルをとって水を飲んだらここで水が切れた。

(第二CP・月夜見第二駐車場へ)

・三頭山から水を補給できる月夜見第二駐車場までは6キロほどだが、1時間半はかかる。持ちこたえなくては。このあたりの気合が求められるのがハセツネだ。

・鞘口峠までの下りは快調。脚への衝撃を和らげるよう小さなステップと高回転で降りたがそれなりにランナーを抜いた気がする。 月夜見が近づくが空腹感を感じはじめた。ジェルを丸呑みで摂るが水はない。

・だんだん渇きを感じはじめ、周遊道路に一旦出るあたりから、月夜見での水のことばかり考える。なかなか着かない。

・8時31分にようやく第二CP・月夜見第二駐車場に到着。1.5Lの補給は全て水で受ける(スポーツドリンクで補給を受けることもできる)。ジェル2個、ハニースティンガーワッフルをのみこんでからハイドレーションバッグから渇きを癒すためがぶ飲み。7分くらいの滞在で再出発。一昨年は10時半ごろにここに到着していたが、その時に比べて人がずいぶん少ない印象。

(御前山、そしてまた水切れ)

・小河内峠を過ぎたあたりから御前山への急な登りが始まる。慌てて走らず、店舗を維持して登ろうとするが、身体は重くペースが上がらない。

・そして、御前山の山頂に着く前に水切れ。月夜見で補給した分を飲み切ってしまった。これはまずい。月夜見に着く前の渇きでがぶ飲みしてしまった。 次にコース上で水を得られるのは大岳山から2.5キロ先の綾広の滝の脇。2時間近くかかるか。

・あるいは御前山からコースを外れて避難小屋の水場へ立寄るか。この場合は10-20分ほどの時間をロスする。 迷いながらも一気に進むことにした。今のところは渇きを感じない程度に潤っている。いけるかもしれない。

・その後のくだりは良いペースで下ったが大ダワを通過するあたりから、やはり渇きを感じ始める。それでも空腹感は出てくるので、水なしでジェルを飲み込む。今のところ、胃に違和感は無いがこんな補給がどこまで持つか。

・大岳山への登りは身体の動きが悪くなりペースが明らかに落ち、少し後ろから抜かれた。岩場を超えるあたりから大岳山頂から賑やかな声援とラッパが聞こえる(ハセマイさんたちだったらしい)。

・大岳山からは下り基調となるのだが、しばらくは岩場だったり、急坂だったりで気を抜けない。脚の動きが悪く、転んですねに擦り傷。心折れ部の方に声をかけられるが、言葉少なに返事をして見送ることしかできない。

・無理しても加速はできないので、我慢して2キロあまり進んでやっと綾広の滝の水場に到着。雨の後で水量十分。数人のランナーが集まっているところに、OSJ湘南クラブハウスのT店長がおられた。もっと速いはず、と思って意外だったが、途中で大分ペースダウンを強いられたらしい。

(第3CP・長尾平、そして金比羅尾根へ)

・たっぷりハイドレーションバッグに給水して、歩きながらジェルで補給。ゆっくり走り出すとフラットなコースとなってきたこともあり、安定して走れるようになってきた。

・第3CP・長尾平は0時1分に通過。 長尾平からは2時間もあればフィニッシュできると聞いていたので、ここで13時間以内にはフィニッシュできるかも、と考えはじめた。 給水したおかげか、身体の動きも戻ってきて少しずつランナーを抜きながら進む。日の出山への登りも膝押しで積極的に登る。

・0時30分ごろ日の出山に到着。ジャケットとグローブを脱いで片付けて、最後の10キロに備える。 金比羅尾根はとにかく走る。速くはないが、止まらずに進む。前後のランナーはペースが落ちている人が多く、追い抜きながら進む。

・残り5キロを過ぎたあたりでT店長とHogeさんが並んで走っているところに追いつき、その後は前後しながら進む。 下りが長く続き、左のITBがかなり張ってきた。このままでは例の膝の痛みが出てしまいそうだ。

・何とか最後まで持ちこたえてくれ、と祈りながら、最後の舗装路をひた走ってフィニッシュ。12時間35分45秒。苦しみながらフィニッシュ。今回、故障でDNSだったのりさんをはじめ、おなじみの仲間の皆さんに迎えていただけたのが嬉しかった。そしてのりさんからもらったドリンクがうまかった。

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(今年も苦戦、結果にこだわるならマネージできる無茶が必要なハセツネ)

・長尾平からフィニッシュを1時間35分と加速しして、一昨年から3時間近くタイムを縮めることができた。途中、登りのスタミナが切れてノロノロと登っている時、水が切れて脱水気味で脚の回転が落ちた時、もうこのレースは終わったと思った。それからすれば、期待以上の出来だった。 しかし、フィニッシュ後にランナー仲間の皆様の結果を見聞きすると皆さんいずれも素晴らしく、正直なところケガもなかった自分なら11時間半くらいでないと胸を張って頑張ったと言えないような気もした。

・ハセツネが他のレースと違うところはいろいろあるが、最大の特徴は補給が厳しく限られていることだろう。人にもよるだろうが、トップ選手から制限時間ギリギリでフィニッシュする選手までほとんどが水分の不足に直面するのではないだろうか。無論、皆さん水不足への対策をする。速い選手なら装備やウェアを絞り込んで負担を減らすだろうし、一般的なランナーなら水を多く持ったり長時間行動に備えて装備を増やすだろう。ただ、どのように対策をとっても大半の選手は渇きにあえぎ、多少の脱水症状を経験することを避けられないだろう。

・そこで、結果ーすなわち、自分が出せる最高のタイムーを出すランナーは何が違うのか。結局のところ、それは苦しみに耐え、限界に向かって自分をどこまでプッシュするか、その度合いが違うということだろう。ランニングやスポーツ生理学の知識は最適なレース展開や補給の頻度と量を教えてくれる。しかし、そうした知恵通りに進まないハセツネで何が求められるか。知識や知恵が教えてくれる自分の限界ののりしろがどこまであるかを探る勇気とガッツだろう。 今年の自分にはそうした勇気やガッツにおいて、仲間の皆様に一歩及ばなかったといわざるを得ない。

・ほとんどの選手に工夫しても避けられない試練を課すハセツネというレースをどう評価するかは意見が分かれるだろう。ただ、そうした試練に打ち克つことは意味のあること、トレイルランナーの経験を豊かにすることは間違いない。

・来年もチャレンジするか?きっとするだろう、たぶん。

 

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