[report] トレイルランニングの広がりを実感したOSJ奥久慈トレイル50K・2012

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先週末6月2日、3日は関東近郊では西丹沢アドベンチャートレイル in 山北富士忍野高原トレイルレースOSJ奥久慈トレイル50Kなどのトレイルランニングレースが開催された。

当方はUTMFから2週後、Western Statesまで3週後というこのタイミングでの参戦は見送ったが、一昨年・昨年と参加してハードなコースと地元の皆様の温かいもてなしを実感するOSJ奥久慈トレイル50Kには行きたかった。直前まで迷ったものの、鏑木さんセミナー仲間のIshiiさん、naminemuさんから、同行予定の一人分の宿泊予約が空いているというお話もいただいたので、応援とレース速報のため奥久慈に行くことに。

(レース前の印象)

・Ultra-Trail Mt. Fujiから2週間、当方の周りでもこれに参加した人は今週末のレースを見送った人が多かったが、奥久慈50Kは昨年を上回る参加者を集めたとのこと。聞いたところでは、比較的トレイルランニングの経験が浅い方や地元・茨城県からの参加が増えたとのことで、トレイルランニング、そしてこの奥久慈50Kが年を追うにつれてより多くの人たちから注目を集めていることを実感した。

・コースは年により少しずつ変更されているが、今年は従来のスタート・フィニッシュの地点を入れ替えて、袋田温泉をスタートして竜神大橋にフィニッシュ。男体山から篭岩などをめぐるハードなパートは前半に走ることとなり、後半はロードや林道など走れる箇所が多い、というコースデザインとなった。

・前日の受付後の交流会は竜神大橋の駐車場で行われた。ここで食事も摂るのだが、今年は焼き鮎、牛串焼き、豚しゃぶサラダ、肉じゃが、焼きおにぎり、手打ちそば、などなどボリューム満点で超豪華。当方が参加した昨年、一昨年はこの交流会での食事がやや寂しかった印象があったが、今年はあの神流MR&Wをしのぐ勢い。これほどの準備を野外でするのは大変だったに違いない。関係の皆様、ありがとうございました。ただ欲張っても身体が受け付ける量に限りがあるのがうらめしい。

奥久慈50k、前夜の懇親会、フードが超充実。神流を超える勢い!#okukuji50k

(レースレポート)

・レース当日は曇り空で少し肌寒い。予報では10時ごろからは雨。有力選手とともに、久しぶりに国内のレースを走るという鏑木毅さんも紹介され、袋田温泉の駐車場を6月2日日曜日の午前5時半にスタート。

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・当方は、女子トレラン界のベテランで小柄な身体に無限のパワーを秘めたkopochiさんをサポートされるご主人に同乗させていただいて、前半のエイドステーションを回ることに。

・CP1の持方、10キロ地点くらいか。袋田から月居山を経て白木山を直登、高崎山を経て戻ってくるが、トップは1時間13分で平澤さん。続いて5分遅れて須賀さん、さらに3分遅れて石井さん、竹内さん、鏑木さん。さらに1分後に武藤さん。鏑木さんはエイドで「身体が重い」と一言。前日お話した際も、少々お疲れ気味の様子で今日は少々しんどそうだ。女子は19歳の新星、山ノ内みなみさんがサーフパンツ姿で1時間29分で登場。4分遅れて上宮さん、さらに5分遅れて小林さんが続く。
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・湯沢峡エイドステーション。地元の皆さんによる手作りの梅干やようかんが登場。当方も一口いただいたがとてもおいしい。天気は予報に反して晴れ、気温は上昇。上位選手の到着は見届けられなかったが、持方と同じような展開のようだ。

・CP2の竜神大橋。ここも上位選手の到着は見届けられなかったが、トップは3時間22分で平澤さん。12分後に2位須賀さん、さらに6分後に3位鏑木さん。女子は山ノ内さんがトップで続く13分後に上宮さん、さらに15分後に小林さん。

・竜神大橋には次々に選手が現れ、naminemuさん、Ishiiさんほか、いつもレースでご一緒する皆様、UTMFから連戦の皆様もいいペースで健闘。さらに後ろのほうの選手は湯沢峡の前後でかなり強く雨が降った模様で、不動滝前後は沢が増水して先に進めないといって湯沢峡エイドに戻ってきた選手もいたほどだった、とのこと。

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・トップ選手のフィニッシュをみようと、当方も竜神大橋の対岸の長い階段に移動して行ったり来たり。ここは2回通過するコースレイアウトで、1回目を通過する選手が苦しそうに階段を登るのを応援。いつもは自分が苦しそうに登る側なので、こうしてたくさんの人が登ってくるのをみるのは不思議な感じだったがやがて少し胸が熱くなる。

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・12時半近くになって、ついにやってきたトップの選手はなんとやっぱり鏑木さん。当方の姿を見つけて、”It’s on.”(WS100のドキュメンタリー映画”Unbreakable”のクライマックスで登場するせりふ)と笑顔でつぶやきながら駆け上がってくる鏑木さん。6時間53分で見事トップでフィニッシュ。

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・後でうかがったところでは、第3関門釜の平へと下りるあたりで上位の平澤さん、須賀さんとコースミスしてしまい、その後釜の平から登り返すところから二人をおいて独走状態だったとのこと。前半は身体が重かったものの、次第に動きがよくなって気持ちよく走れるようになったとのこと。

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・結果は次のとおりで、序盤から大きく変動はなかった模様。平澤さんは安定感ある走り。武藤さんは2週前のUTMFで10位と健闘(一時は日本人トップの3位)された後にもかかわらず、力強い走り。女子は19歳の山ノ内みなみさんが総合でも11位に入る快挙。まだトレイルは走り始めたばかりで昨年のこのレースではコースミスで残念ながらリタイアだったとのこと。これからの活躍が楽しみだ。

男子総合
*鏑木 毅 6:53:09
1位 平澤 賢市 7:02:37
2位 須賀 暁  7:03:57
3位 武藤 尚一郎 7:11:28
4位 石井 克也 7:17:38
5位 伊藤 弘一 7:32:49
6位 小林 広樹 7:35:30
7位 大作 健次郎 7:37:09
8位 沓掛 健一 7:38:22
9位 前沢 宣夫 7:43:56
10位 田辺 勉 7:50:32

女子総合
1位 山ノ内 みなみ 7:51:12(総合11位)
2位 上宮 逸子 8:38:51(総合20位)
3位 小林 知美 8:42:08(総合22位)
4位 野村 泰子 9:27:25(総合48位)
5位 片野 佳子 9:39:20(総合62位)

(全体を振り返って)

・奥久慈50Kといえば、地元の皆さんのおもてなしが有名だが、こちらは今年も健在だった模様。当方は足を運べなかったが、赤岩をはじめ何ヶ所かでは、麦茶やお漬物などなど手作りのエイドステーションが設営され、茨城弁?の響きもどこか懐かしい年配の皆様がにぎやかにランナーを歓迎してくださったとのこと。好評の押し花ポストカードも配られていた模様。

・レースの結果としては、強さに定評のあるランナーも若い選手も活躍されたが、結局鏑木さんが圧勝というのはファンにはうれしいものの、日本のトレイルランナーのレベル向上という視点では少し寂しいかもしれない。レースの後に少し鏑木さんとお話しする機会があったが、鏑木さんを脅かし、国際的なレースで活躍するような若手ランナーが現れることに期待したい、という点で意見が一致した次第。上位選手の皆様、ますますがんばってください。

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  • のぶ

    現在のトレランは縦走競技と同じでトラックやロードレース等で結果を出せていない陸上競技出身者やそこそこ速い市民ランナーがト速い人がいないトレラン(正確には山屋出身で陸上競技者ほど厳しいトレーニングを積んでいないのでしょう)で好成績を残すという構図では無いでしょうか?
    マラソン界では先ずトラックでそれなりの結果を残してからマラソン転向します。
    トレラン界もトラック→マラソン→トレランというような構図が出来上がらないとスピードがある若手はなかなか出てこないと思います。
    アマチュアスポーツのトレランでは厳しいですね。
    もっと裾野が広がり知名度が上がれば素晴らしい選手が出てくるのでは無いでしょうか?
    先ずはトレランの知名度が上がるよう盛り上げていきましょう。