[DC] ITJ/UTMF 必携装備リストをみながらロングトレイルレースの装備を考える

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いよいよ今週末の3月10日日曜日に開催されるIzu Trail Journey (ITJ)。これまで国内では大きなトレイルランニングレースがなかった3月に、比較的温暖な伊豆で開催される71kmにおよぶレースとあって、初開催ながらランナーの関心は高く、昨年秋のエントリーでは1500人のエントリーが一日も経たないうちに満員になる人気ぶり。

このITJは今後を展望して運営面でも様々な工夫がされているが、参加者として気になるのは競技規則に定められた必携装備のこと。4月に開催されるULTRA-TRAIL Mt.FUJI(UTMF / ウルトラトレイル・マウントフジ)の必携装備に準じて決められたと思われる装備をどうするかは参加するランナーには思案のしどころのはず。当サイトでも、4月のUTMFも想定して必携装備を中心に装備について考えてみた。

[追記・UTMFの必携装備「保温のための手袋、耳までを隠す帽子。」に化繊のマイクロファイバーによる筒状の織物(Buff社の製品に代表されるもの)は含まれない、とUTMFの実行委員会よりご指摘いただきました。装備の準備に際してご注意ください。2013.3.29]

  • 当サイトのITJに関する記事はこちら。

[DC] 伊豆を世界に誇るトレイルランニングのフィールドに・Izu Trail Journey、実行委員会訪問とコースの試走 | DogsorCaravan.com

[DC] #fluffy 冬晴れのち10年ぶりの積雪・Izu Trail Jouneyコース試走 | DogsorCaravan.com

ITJ/UTMFの競技規則に定められた必携装備

ITJ/UTMFの競技規則によると必要な装備は次のとおり。無論これらを持っていればどのような状況でも安全・快適というわけではないので、天候や自身の体調に応じて必要なものは自分で加えることになる。

ITJの競技規則(PDFファイルにリンク)

RULES & REGULATIONS | ABOUT UTMF | ULTRA-TRAIL Mt.FUJI

  • コースマップ
  • コンパス(ITJのみ)
  • 携帯電話
  • 携帯コップ(150cc以上)
  • 1ℓ以上の水
  • 食料
  • ライト2個、それぞれの予備電池
  • サバイバルブランケット
  • ホイッスル
  • テーピング用テープ(包帯、ストラップになるもの。80cm以上×3cm以上)。
  • 携帯トイレ
  • 保温のためのフリースなどの長袖シャツ。綿素材は認められません。(
  • 保温のための足首までを覆うズボンあるいはタイツ。または膝までを覆うタイツと膝までを覆うハイソックスの組み合わせ。(UTMF)
  • 足首丈のランニングパンツ(長ズボン)、あるいは膝の隠れる丈のレギンスやタイツ(ITJ)
  • 防寒着(ダウンジャケット・フリース等)(ITJ)
  • 保温のための手袋、耳までを隠す帽子。(帽子はUTMFのみ)
  • 雨天に備えてフードつきレインジャケットとレインパンツ
  • 熊鈴(UTMF)
  • ファーストエイドキット
  • 保険証
  • 配布されるナンバーカード、ICチップ(両足につけること)
  • 配布されるフラッシュライト(UTMF)

当日のコンディション

(気温)

ITJの行われる3月10日の天城高原(標高1100m付近)の過去6年の平均最低/最高気温はマイナス2.3/5.4℃。UTMFについてはコース最高地点(四辻、標高1800m付近)の過去21年間の4月の平均気温は3.12℃、最低気温はマイナス0.28℃とのこと。ITJの伊豆山稜線歩道の一部やUTMFの幕岩−四辻付近など、樹木の背が低いところは吹き付ける風で体感気温はさらに低くなると思われる。

しかし、ITJについていえば3月6日(水曜日)時点の天気予報では松崎の10日日曜日の最高/最低気温は21/11℃と春の訪れを思わせる陽気となりそうだ。このコンディションを前提に一定の防寒対策を考えることになる。

(路面のコンディション)

ITJの行われる伊豆半島でも2月中旬までに降雪があったが、現時点まででは雪は残っていない模様。しかしコースのうち伊豆山稜線歩道の一部の比較的標高の高いところでは、トレイルに凍結が残ったり、解けかけで足が埋まってしまう雪(いわゆる「腐った」状態)が残る可能性がある。

UTMFについても当方の経験の範囲内だが昨年4月末の天子山塊・毛無山(今年のコースからは外れている)などでは北側斜面に腐った状態の雪が大量に残っていた。標高1500mを超える天子山塊の一部、富士山中腹にあたる幕岩−四辻にはある程度の積雪が残る可能性がある。

ウェア

重ね着(レイヤリング)により体温の上下や汗濡れに対応するが、ランニングやスピード・ハイク(早歩き)で常に行動し続けることを前提にシンプルな構成とする。行動中に熱や湿り気の体感は大きく変わるが、行動を続けられないほどクリティカルな状態にならない限りはジャケット一枚の着脱程度で済ませ、クリティカルでない程度の不快はある程度我慢するというのが当方の考え方。

当日の天候やコース、自分の体調をよく見極め、できるだけウェアの着脱をすることなく、許容範囲の不快を受け入れるだけで済むレイヤリングとする。

重ね着をレース途中で頻繁に脱ぎ着するのはあまりお勧めしない。少し汗をかいて暑くなったから、風が強くなって寒くなったからといって着替えていたのでは暑さ寒さばかりが気になって安定したランニングでコースを進むことができなくなる。特に後半、脚に疲れがたまって何か理由をつけて立ち止まりたくなるとき、着替えをいいわけにして何度も走るのをとめてしまうことになるだろう。

また、頻繁な脱ぎ着を前提にすると、よけいな荷物を増やすことになる。ベースレイヤーの着替え、防寒のためのフリースやダウンジャケット、ハードシェルにくわえて軽量な防風用のウィンドジャケットなどなど。もちろん天候や自分の体調によってはダウンジャケットやフリースを持たないとクリティカルな状態を避けられないこともあるだろう。しかし、何となく惰性や周りに合わせて装備に加えているだけであれば、一度慎重に考えてみる価値はあるだろう。

ITJやUTMFのようなフォーマットのレースであれば、日中はTシャツ、日没〜早朝はロングスリーブのミッドまたはベースレイヤーとハードシェル(防水性のあるジャケットで競技規則にある「フード付きのレインジャケット」)。下半身は膝下までの3/4丈のタイツとハイソックスまたはカーフガードの組み合わせで通す。しかし、日中にかなり気温が上がりそうならショートパンツを着替えに持つかドロップバッグに入れておく。というのが基本になるだろう。

(しかし、ITJに関しては朝のスタートからTシャツとランニング用のショートパンツでフィニッシュまで通すのが快適かもしれない。その場合は防寒対策の必携装備の多くは背中の荷物となるだろう。明らかに不要と思われる装備を傾向することの不合理さは感じるが、新しいスポーツであるが故にが多くの参加者にとって必携装備を判断する経験が十分でないのであれば、そうした不合理さも今後に向けた経験として受け入れる他ないのかもしれない。)

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