2016年もエキサイティングに・スカイランニング報告会イベントレポート

来年2016年もスカイランニングが注目を集めることとなりそうです。12月19日に東京でスカイランニング報告会(JSA南関東主催)が開催され、会場には100人近くが集まりました。アスリートの皆さんが今年参加した海外のスカイランニング・レースについてプレゼンテーションを行った他、来年2016年のスカイランナー日本シリーズ(SJS)を始めとする活動方針も示されました。

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参加者の皆さんの間では、2016年のスカイランナー世界シリーズ(SWS)に新設される特に高難度の山岳コースからなるSky Extremeカテゴリーに高い関心を示す声が聞かれました。また、来年のスカイランナー日本シリーズはSky(50km以下)とVK(5km以内で1000mD+)の両カテゴリーについてシリーズ戦を行う他、ユース(U–23)日本選手権も開催されることが予告されました。

欧米のスカイランニングにチャレンジした日本のスカイランナー

報告会は欧米のスカイランニングにチャレンジした皆さんによる、それぞれの経験のプレゼンテーションで始まりました。JSA代表理事でアスリートとしても日本を代表するスカイランナーとして活躍する松本大 / Dai Matsumotoさんは5月にスペインで開催されたゼガマ・マラソン / Zegama-Aizkorriについて報告。今年のゼガマを走った経験について「夢の時間だった」と振り返りました。2013年に同大会に初挑戦した際は中盤に脚の攣りでスローダウンという経験をして涙を飲みましたが、今年は入念な研究で全てを出しきり、欧米の有力選手が集まる名大会として知られるこの大会で13位となる快挙。「翼が生えた気持ちだった。やっと自由になれた、と夢中で走った」と振り返りました。

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5月のゼガマ・マラソンを振り返った松本大さん。

このほか、星野和昭 / Kazuaki Hoshinoさんがリモーネ / Limone Extreme Skyrace丹羽薫 / Kaori Niwaさんがトランスバルカニア / Transvulcania福田英則 / Hidenori FukudaさんがThe Rutについて報告。レースに参加した印象のほか、現地での旅行の経験、スケジュールなど実用的な情報に参加者の関心が集まりました。

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リモーネ・エクストリーム・スカイレースを振り返る星野和昭さん。

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トランスバルカニアを振り返る丹羽薫さん。

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ザ・ラットを振り返る福田英則さん。

続く第2部では今年のスカイランナー日本シリーズ(SJS)をはじめとする大会で活躍したアスリートの皆さんによるトークセッション。小川壮太 / Sota Ogawa長谷川香奈子 / Kanako Hasegawa、星野和昭、福田由香理 / Yukari Fukuda、丹羽薫、奥宮俊祐 / Shunsuke Okunomiya、松本大の皆さんが登場。当サイトの岩佐が進行役を務めました。トークのメンバーの間では2016年のスカイランナー世界シリーズ(SWS)に新設されるSky Extremeカテゴリーに関心が高く、特に小川壮太さんは「来年はSky Extremeの大会は3つとも(トロムソ・スカイレース / Tromsø SkyRace®トロフェオ・キーマ / Kima Trophyグレン・コー・スカイライン / Glen Coe Skyline)参加したい」と意気込みを見せました。

来年のスカイランナー日本シリーズはSkyとVKについてシリーズ戦を展開

JapanSkyrunningAssociation-JSA-logo報告会の最後にはJSA事務局長の長谷川香奈子さんから来年のJSAの活動方針についてアナウンスがありました。まずスカイランナー日本シリーズ(SJS)は今年はSKYカテゴリーの5大会で構成されましたが、来年はこれに加えてVKカテゴリーでも5大会からなるシリーズを開催。さらに今年も開催された日本選手権、ジュニアシリーズに加えて、ユース(U–23)日本選手権を上田バーティカルレースで開催することが予告されました。これらのシリーズ戦の詳細は来年1月に発表予定。

このほか、スカイランニングの魅力を伝えるためにスカイランニングの動画を制作・発信するプロジェクトに取り組むほか、スカイランニングがスピード登山としての性格を持つことから山での安全・環境保護の推進のために関係団体との協力を進めることがアナウンスされました。

国際的な活動については、2024年のスカイランニング世界選手権を日本に誘致することを目標にしたいという構想も示されました。また来年7月にスペインのBUFF® Epic Run Aigüestorteで開催される世界選手権に日本代表選手を派遣するための基金への募金への協力が呼びかけられました。

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