ハセツネ30k 2016 プレビュー #Hasetsune30k

Shunsuke Okunomiya Hasetsune30k

4月に入り、日本のトレイルランニングはシーズン入りです。東京・あきる野市などで開催のハセツネ30kは今週末の4月3日日曜日午前8時30分にスタートします。当サイトは、大会当日は会場の秋川溪谷リバーティオからレースの模様や上位選手のフィニッシュ、レースの結果をお伝えする予定です。DogsorCaravanのツイッターアカウント(@DogsorCaravan)をフォローしてお楽しみください。

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コースは昨年から変更なし、最初の10kmは急な登りの舗装林道

ハセツネカップハセツネ30kは2009年から開催されている大会で、毎年10月に開催される日本山岳耐久レース(ハセツネカップ)の入門レースと位置付けられています。ハセツネ30kの男子1000位以内、女子100位以内の完走者は秋のハセツネカップへの優先エントリー権が獲得できます(昨年のハセツネ30kだと男子で5時間4分33秒以内、女子だと5時間38分59秒以内)。

コースは昨年と同様で、秋川リバーティオ(旧青少年旅行村)から刈寄山、入山峠を経て醍醐丸へ向かい、引き返してくる約32km。コースの三分の一強はハセツネカップとも重なっています。スタート地点から沢戸橋を経て盆堀林道の舗装路の登りへ。刈寄山山頂の南側を巻く形で北沢峠(約9.7km地点)まで標高差300m以上をロードで登ります。一昨年のコースがトレイルで刈寄山山頂を越えて北沢峠に向かっていたのとは異なりますので要注意。北沢峠からは峰見通り、吊尾根とハセツネカップのコースとなっているトレイルで醍醐丸の手前まで。舗装林道を駆け下りると今度はトレイルで今熊山を越えてフィニッシュまで駆け下ります。ロードもあればちょっとテクニカルなトレイルもあるというバラエティに富んだコースといえるでしょう。

ハセツネ30K Hasetsune30k コース

今年のハセツネ30kのコースマップ。赤線は一昨年2014年のコースで当サイトが記入したもの。

昨年の優勝タイムは男子が2:36:31(奥宮俊祐)、女子が3:26:16(俵千香)でした。
Hasetsune30k 2014 Kazufumi Oose

[DC] 2015年ハセツネ30k プレビュー #Hasetsune30k

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[DC] 奥宮俊祐、俵千香が優勝、2015 ハセツネ30kリザルト

2015.04.12

有力選手紹介

今年のハセツネ30kは例年に比べると有力トレイルランナーの数も多く、春のシーズン開幕を印象付ける大会になりそうです。

女子 / Women

女子では昨年優勝の俵千香、2位の上宮逸子が出場しません。となると、上位を走ると予想されるのは昨年3位の大庭知子 / Tomoko Oobaと4位の高村貴子 / Takako Takamura。大場は昨年2015年はITJ4位、スパトレイル3位、UTMF15位、ハセツネカップ9位と活躍。大学生の高村は昨年のハセツネ30kで注目を集めた後、峨山道3位、OSJ山中温泉優勝、ハセツネカップ3位で今シーズンの活躍が期待されます。松岡宏美 / Hiromi Matsuokaの名前はまだあまり知られていないかもしれません。トレイルにデビューした昨年はモントレイル戸隠20k、Rockin' Bear黒姫36k、信州戸隠45kで優勝、武田の杜2位と地元北信濃の大会で優勝を重ねており、今回のハセツネ30kでは優勝争いに加わる可能性は高いでしょう。大阪在住の吉住友里 / Yuri Yoshizumiは2012年北海道マラソンで2時間39分で優勝というキャリアを持つスピードランナーですが、昨年からトレイルのレースにも出場。昨年の高島フェアリートレイルで3位となっています。終盤の下りでスピードに乗れれば優勝争いに加わりそうです。

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大庭知子 / Tomoko Ooba

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高村貴子 / Takako Takamura

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松岡宏美 / Hiromi Matsuoka

Yuri Yoshizumi FairyTrail

吉住友里 / Yuri Yoshizumi

このほか、トップ6を狙うことになりそうなのは次の皆さん。

  • 小堀紗希 / Saki Kobori:昨年6位。2015年ハセツネカップ24位。
  • 浅原里美 / Satomi Asahara:昨年14位。2015年八ヶ岳野辺山100k3位、ハセツネカップ14位。
  • 湯浅綾子 / Ayako Yuasa:昨年7位。2015年の白馬国際50k優勝、北丹沢3位
  • 齋藤美紀 / Miki Saito:2015年ハセツネ・カップ8位、OSJ奥久慈トレイル30k優勝。
  • 竹村香苗 / Kanae Takemura:昨年10位。

昨年のこの大会5位でOSJおんたけ100kで三回目の優勝を果たした岩佐(旧姓小川)比登美 / Hitomi Iwasa, née Ogawaはエントリーしているものの出場を見送る見込みです。

男子 / Men

男子の優勝候補としてはいずれもハセツネ30k、ハセツネカップでの活躍でおなじみの3人を挙げることになります。まずは奥宮俊祐 / 。昨年はハセツネ30kとハセツネカップで春夏を連覇、特に秋のハセツネカップの優勝は十回目の挑戦で初めてつかんだことが話題となりました。今シーズンも3月のびわ湖毎日マラソンで自己ベストを更新するなど、順調な様子が伺えます。一昨年、昨年とハセツネ30kで2位だったのは大瀬和文 / Kazufumi Oose。昨年はUTMFで6位、今年1月のHong Kong 100では7位で奥宮を上回る成績でした。3度目の正直となるか。加藤淳一 / Junichi Katoはこのハセツネ30kで2度優勝経験を持ち、昨年は秋のハセツネカップで4位。20km–40kmで強さをみせる加藤が三回目の優勝を果たす可能性もあるでしょう。この3人をリードする可能性があるのは慶大で箱根駅伝(2013年)の学連選抜候補となった経験を持つ門出康孝 / Yasutaka Monde。先日のびわ湖毎日マラソンでは2時間24分で、トレイルでも昨年富士忍野トレイル・ミドル優勝、白馬国際・ミドル2位といった結果を残しており、今回は新世代の台頭を印象付けることになるかもしれません。

Okunomiya-interview-Hasetsune2015

奥宮俊祐 / Shunsuke Okunomiya

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大瀬和文 / Kazufumi Oose

Junichi Kato Square

加藤淳一 / Junichi Kato

上記4人と一緒にトップ6を狙うことになりそうなランナーとしては、まず牛田美樹 / Miki Ushidaの名前が挙がります。昨年のこの大会では3位、ITJで3位となり、スカイランニングでは2015年スカイランニング・アジア選手権(香港・Sai Kung 50k)5位、日本シリーズ年間チャンピオンとなっています。さらに最近、活躍が目立つようになった谷口佳希 / Yoshiki Taniguchi鳥海宏太 / Kota Toriumi。谷口は2014年フェアリートレイルで3位、2015年で2位と関西で活躍していますが、昨年は白馬国際50kで優勝しています。鳥海は2014年OSJおんたけ100kで3位、2015年OSJおんたけ100マイル優勝、UTMF12位など、長距離のトレイルで力を発揮しています。そして、トレイルランニング・ファンにはおなじみの山田琢也 / Takuya Yamadaは最近では2014年の信越五岳2位、昨年は善光寺、志賀高原マウンテン、科野の国で2位、スカイランニング日本選手権・菅平42kで4位。地元北信濃ではまだスキーのシーズンですが、あきる野でどんな走りを見せるでしょうか。

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牛田美樹 / Miki Ushida

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鳥海宏太 / Kota Toriumi

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山田琢也 / Takuya-Yamada

続いてトップ10圏内を走りそうなのは次の皆さん。

  • 牧野公則 / Kiminori Makino:昨年6位。2015年STYで8位、ハセツネカップ10位(8:19)。
  • 土屋克則 / Katsunori Tsuchiya:昨年5位。2015年ハセツネカップ32位(8:53)
  • 山本大賀 / Taiga Yamamoto:2014年びわ湖高島40km 2位、熊野古道50km 優勝。2015年スカイランナー・日本シリーズ年間ランキング10位。
  • 名取将大 / Masahiro Natori:昨年18位。2015年峰山トレイルレース 優勝、スリーピークス八ヶ岳トレイル Attack Line 23k 優勝、2015年上野原秋山トレイルレース 2位
  • 佐藤岳人 / Takahito Sato:昨年8位。2015年ハセツネカップ14位(8:32)
  • 寺尾修 / Osamu Terao:昨年11位。2015年STYで10位、ハセツネカップ34位(8:54)。
  • 細山雄一 / Yuichi Hosoyama:昨年13位。2014年白馬国際50kで3位、2015年神流50kで優勝、ハセツネカップ17位(8:35)、FunTrails100優勝。
  • 相浦勇人 / Hayato Aiura:昨年17位。2015年峨山道12位、UTMF41位、ハセツネカップ25位(8:49)
  • 小池隆生 / Takao Koike:昨年12位。2012年富士五湖100kで8位。
  • 石田賢生 / Kensei Ishida:2015年UTMF 21位(26:27:07)、OSJ新城トレイル64k 4位、水見色トレラン2位(3:11:56)。2014年 TJAR 4位(6日16時間47分)、UTMF 20位(25:25:05)。
  • 鈴木龍弥 / Ryuya Suzuki:2015年道志村ハーフ4位。
  • 吉田賢治 / Kenji Yoshida:2015年ハセツネカップ19位(8:39)
  • 真田卓也 / Takuya Sanada:2014年富士登山競走6位。
  • 山谷良登 / Yoshito Yamadani:2013年信越五岳5位。2015年八ヶ岳野辺山100kで6位。
  • 武藤尚一郎 / :上州武尊山120kで2014年、2015年に3位。2013年OSJ奥久慈50kで2位、2012年UTMFで10位。
  • 森岡光夫 / Mitsuo Morioka:昨年7位。ハセツネカップでは2014年29位(8:53)、2015年37位(8:57)。
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