DC Weekly | 先週末はHK4TUC、来週末は9 Dragons、Rocky Raccoon、Sean O’Brien・2017年1月30日

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyを今年もお届けします。このDC Weeklyへ皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

(画像・Hong Kong Four Trails Ultra Challengeのコース概要図。大会のフェイスブックページより。)

トレイルランニング関連ニュース

  • National Geographicの2017年Adventurer of the Yearをトレイルランナーのミラ・ライ Mira Raiが受賞: 米 National Geographicが選ぶ2017年Adventurer of the Yearに29歳のネパールの女性トレイルランナー、ミラ・ライ Mira Raiが選ばれました。この賞はNational Geographicが世界中からアウトドア活動で顕著な活躍をした人物10人を選び、その中から読者の投票で本賞受賞者が決まります。ミラ・ライが故郷の山村から外の世界に出るために14歳でネパール人民解放軍に加わり、やがて世界的なトップアスリートとして活躍するストーリーはNational Geographicの記事で読むことができるほか、ビデオでもその人物像が紹介されています。スポーツの成績だけでなく、文化的、社会的な貢献などの活躍も対象とするこの賞でトレイルランナーが受賞するのはキリアン Kilian Jornetに続く快挙です。
  • マイク・ワーディアン Mike Wardian、World Marathon Challengeで新記録達成:アメリカのウルトラ・トレイルランナーのマイク・ワーディアン Mike Wardianは世界各地でロード、トレイルを問わず精力的にレースを走ることで知られていますが、今回はさらに大きな記録です。World Marathon Challengeは7大陸のそれぞれでフルマラソンを毎日走る(走り終えたら飛行機で移動してそこで次の日のマラソンを走る)、という大会です。ワーディアンは1月23日に南極でのフルマラソンを2:54で完走。そこから飛行機で移動して以降毎日、チリで2:45、マイアミで2:37、マドリッドで2:42、マラケシュ(モロッコ)で2:45、ドバイで2:49、そして1月29日にシドニーで2:45という記録を残して大会最速記録となりました。33人の選手の中にはアメリカのかつてのトップマラソン選手であるライアン・ホール Ryan Hallもいて、ホールは最終日には大きくペースを落としたものの7つのフルマラソンの完走を果たしています。

先週末のイベント

1月28日土曜日 – 30日月曜日:Hong Kong Four Trails Ultra、スキーマウンテニアリングW杯

  • Cambre D’Aze Ski Mountaineering Race:先週のアンドラに続いて今週もフランスでスキーマウンテニアリングの2017年のワールドカップ第二戦が行われ、土曜日にインディビデュアル、日曜日にスプリントのレースが開催されました。W杯の日程はこちら
    • 土曜日のインディビデュアルでは先週トップでフィニッシュしたものの装備のクランポンを紛失していてペナルティとなったダミアーノ・レンツィ Damiano Lenzi(イタリア)がキリアン Kilian Jornetを僅差でかわしてフィニッシュ。ところがレンツィはピンディングの操作を指定されたエリア外で行ったとして今回もペナルティで順位は2位となりました。さらにその後、キリアン、レンツィ、さらに3位の選手の3人が揃って上位選手を讃えるフラワーセレモニーに出席しなかったとして失格となるハプニング。結局4-6位だった選手が繰り上がって1-3位に。女子は先週に続いてラエティティア・ルー Laetitia Rouxが優勝しました。リザルトはこちら。【追記・この件についてキリアンは自身のFacebookへの投稿で、レンツィがペナルティを受けたのはおかしい、と審判に掛け合っているうちにフラワーセレモニーが行われていたこと、その後も、レンツィの指定エリアでの様子を捉えたビデオを見ながらコーチや審判、連盟役員と話し合いを続けていたが表彰式の直前にフラワーセレモニー欠席を理由に失格となったことを告げられた、と説明しています。キリアンは同じ投稿の中で、スキーマウンテニアリング連盟が競技のオリンピック採用のために形式にこだわっていること、審判の中に競技ルールを正確に理解していないために誤った判断をする審判がいることを批判しています。】
    • 日曜日のスプリントでは男子はイバン・アーノルド Iwan Arnold(スイス)、女子はラエティティア・ルー Laetitia Rouxが優勝でした。前日のレースで失格になったキリアンをはじめ数人の男子選手は日曜日のレースを見送った模様です。
  • Hong Kong Four Trails Ultra Challenge(HK4UTC、298km):香港の代表的な4つのロングトレイルを一気に連続して完走する、というイベントは同地のトレイルランナー、アンドレ・ブルームバーグ Andre Blumbergが自らのアイディアを実現したもの。レースではなく、自らへのチャレンジと位置付けられた今回のイベントに参加したのは28人。4つのトレイルは一筆書きで繋がってはいないので、それぞれのトレイルを決められた時間にスタート、制限時間までにフィニッシュしたら次のトレイルのスタートへと移動して次のトレイルをスタートします。春節となる初日土曜日は午前8時にMacLehose Trail(100km)をスタート、日曜日午前2時にWilson Trail(78km)、同日午後5時30分にHong Kong Trail(50km)、月曜日午前5時にLantau Trail(70km)をそれぞれスタート。今回は香港のトップ・トレイルランナーでUTMBやUTMFなどでも経験豊富なストン・ツァン Stone Tsangが初参戦しました。ストンは初日のMacLehoseでコースをロスト、そこから元のコースに戻るのに時間がかかって出遅れながらも、着実に先に進みます。今回、最初にフィニッシュしたのは昨年に続いてトム・ロバートショー Tom Robertshaw(イギリス、香港在住)で53時間ちょうどで完走。2番目にストンが54時間15分でフィニッシュ。3番目にジャグ・ラナンテ Jag Lanante(フィリピン、タイ在住)が57時間45分。本校執筆時点で、香港在住の日本人ランナー、浜井高洋 Takahiro Hamaiさんを含めてあと8人のランナーがフィニッシュとなるランタオ島のMui Woのフェリーターミナルの郵便ポストを目指しています。大会中のライブ速報の記録はこちら。【追記・その後80時間の制限時間内に女性一人を含む9人が完走を果たしました。浜井高洋さんは最後のLantau Trailを残してリタイアでした。】

1月28日土曜日:Ultra Easy

  • The Ultra Easy (100k):ニュージーランド南島のオタゴ地方の町、ワナカ Wanakaを拠点に開催。リザルトはこちら

1月29日日曜日:Rizal Mountain Run

  • 千羽海崖トレイルランニングレース(40k, 23k, 13k):徳島県海部郡美波町、牟岐町。太平洋に面した冬でも温暖な気候の中で1月に開催される大会は今回が8回目でした。40kの男子は4時間20分で大杉哲也 Tetsuya Osugi2016年日本トレイルランナー・オブ・ザ・イヤー)が優勝、2位は町田知宏 Tomohiro Machida2016年スカイランニングアジア選手権50kで8位)が4時間32分、3位に谷川照樹 Teruki Tanikawaが4時間34分。女子優勝は大石由美子 Yumiko Oishiで5時間6分でした。ゲストランナーとして参加した鏑木毅さんは4時間33分でのフィニッシュでした。リザルトはこちら
  • Rizal Mountain Run (50k):フィリピンのマニラ郊外のサン・マテオを拠点に開催。前週に続いてAsia Trail Masterの第二戦として開催されました。男子のレースは昨年のAsia Trail Master年間チャンピオンのマノリート・ディビナ Manolito Divina(フィリピン)が6時間30分で優勝。昨年優勝しているクリスティアン・ジョルゲンソン Kristian Joergensenは17分差で2位でした。女子はディオレラ・セルファノ Diorella Cerujanoが優勝し、昨年の優勝タイムを17分上回る好成績でした。Asia Trail Masterの次の大会は2月11日のインドネシアのCoast To Coast Night Trail Ultra(70km)です。

今週末のイベント

2月4日土曜日 – 5日日曜日:9 Dragons Ultra

  • 9 Dragons Ultra (50m, 50k):香港で初開催のトレイルランニング・イベントで土曜日に50マイル(スタートは金曜日深夜)、日曜日に50kmのレースを開催。両方のレースを走ってその合計タイムを競う50/50の部もあります。日本からは大瀬和文 Kazufumi Oseが50マイルに、原良和 Yoshikazu Haraが50/50にエントリーしています。エントリーリストおよび大会当日の参加選手のトラッキングはこちらから。

2月4日土曜日:Rocky Raccoon、Sean O’Brien、TNF100 Thailand

  • Rocky Raccoon 100:アメリカ、テキサス州ハンツビルで開催の100マイルのトレイルランニング大会で、20マイルの周回コースを5周するコースは比較的フラット。上位入賞者にはウェスタンステイツのエントリー権が与えられるAltra Western States Golden Ticket Raceであり、かつ米国陸連の100マイルのトレイル全米選手権ともなっています。
  • Sean O’Brien (100k/50m/50k/26m):アメリカ・カリフォルニア州マリブで開催。こちらも100kmのレースがAltra Western States Golden Ticket Raceとなっています。日本から上宮逸子 Itsuko Uemiyaがエントリー。上宮は昨年のこの大会の50マイルで5位となっています。
  • The North Face 100 Thailand (100k, 75k, 50k, 25k, 15k):タイ・バンコク近郊で開催のトレイルランニングレース。100kmのレースは50kmのコースを2周するコースで、標高差は最大で200mほど。当サイトでは昨年の大会に参加された山ノ井茂雄さんから寄稿していただいたレースレポートを掲載しています。

2月5日日曜日:イセエビCUPおんじゅく

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