DC Weekly | 先週末は富士登山駅伝、トロムソなど、今週末はSierra-Zinal・2017年8月7日

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyを今年もお届けします。このDC Weeklyへ皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

(写真・富士登山駅伝・二合八勺の中継所を見上げる。2015年の大会より。Photo by Koichi Iwasa, DogsorCaravan.com)

先週末のイベント

8月2日水曜日:Mongolia

  • Asia_Trail_MasterMongolia Sunrise to Sunset (100km/ 42 km): モンゴル・フブスゴル国立公園で開催。Asia Trail Masterのシリーズ戦でした。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

8月3日木曜日 – 5日土曜日:Tromsø, Elbrus

  • Tromsø SkyRace® (45km, 20k, VK): ノルウェー・トロムソで開催。キリアン とエメリー・フォレスバーグ のがレースディレクターを務める大会です。
    • 4日金曜日はVertical Kilometer World Circuitの第11戦となるBlåmann VKが行われました。距離2.7kmで標高1,044mの山頂まで駆け上がるコースでした。男子ではスティアン・アンゲルムント Stian Angermund Vik(ノルウェー)が36分59秒で優勝、これでアンゲルムントはシリーズ戦のランキング首位となりました。2位には37分46秒でアレクシス・セヴェネク Alexis Sévennec(フランス)、3位にピエール・マッタン Pierre Mettan(スイス)が40分37秒で続きました。女子はエメリー・フォレスバーグ Emelie Forsberg(スウェーデン)をわずか1秒差で上回ったエリ・アン・ドヴェルグスダル Eli Anne Dvergsdal(ノルウェー)が45分58秒で勝利。2位にフォレスバーグ、3位はノルウェーのテレーズ・シュルセン Therese Sjursenで47分21秒。リザルトはこちら。Vertical Kilometer World Circuitの次のレースは9月1日にアメリカ・モンタナ州で開催のLone Peak Vertical Kilometerとなります。
    • 翌日の5日土曜日にはHamperokken 50km(53km 4,600mD+)が開催され、こちらはスカイランナー・ワールドシリーズのSky Extremeカテゴリーの第2戦でした。さらに全3戦のSky Extremeのレースの中でこの大会は獲得ポイントに20%が加算されるボーナス・レースとなっていました。男子のレースはノルウェー在住のイギリス人、ジョナサン・アルボン Jonathan Albonが7時間1分1秒でフィニッシュし、この大会で2回目の優勝となりました。約8分差の2位はビム・グルン Bhim Gurung(ネパール)で7時間8分58秒。グルンはSky Extreme第1戦のGran Paradisoで優勝しています。3位はミシェル・ランヌ (フランス)が7時間27分26秒でした。女子ではGran Paradisoで優勝したマイテ・マイオラ Maite Maiora(スペイン)が8時間21分21秒でこのトロムソも制し、Sky Extremeカテゴリーの年間チャンピオンに決まりました。2位には4分差でラグナ・デバッツ Ragna Debats(オランダ、スペイン在住)が8時間25分43秒、3位は Nuria Picas(スペイン)が8時間39分17秒でした。リザルトはこちら。日本からは丹羽薫 Kaori Niwaが参加していましたがコース上で転倒し、その際に左手首を骨折。レースはリタイアしています。その後病院で治療を受け、それ以上の大事には至らなかった模様です。本人のFacebookへの投稿では「今後については10日後に診察を受けてから」とのことで、4週後となるへの出場についても様子を見てから決めるということになりそうです。スカイランナー・ワールドシリーズの次のレースはSky ClassicカテゴリーのMatterhorn Ultraks 46k(スイス、ツェルマット)が8月26日に開催。Sky Extremeカテゴリーは9月16日のSalomon Glen Coe Skyline(イギリス)が全3戦の最終戦となります。
  • Elbrus Mountain Race (112k, 59k, 46k, 34k, 11k): ロシア、そしてヨーロッパの最高峰であるエルブルス山で開催。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
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8月4日金曜日 – 6日日曜日:TMMT

  • The Magnificent Merapoh Trail (100 km / 70 km / 30 km): マレーシア・メラポーで開催。こちらもAsia Trail Masterのシリーズ戦でした。100kのレースはセフリ・アハール Sefli Ahar(ブルネイ)が11時間26分で男子優勝。女子は昨年のAsia Trail Master年間チャンピオンのタヒラ・ナジムニサ Tahira Najmunisaaが二連覇を果たしました。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

8月5日土曜日 – 7日月曜日:Canadian Death Race

  • Canadian Death Race (125k): カナダ・アルバータ州グランドキャッシュで開催の125kmのトレイルランニングレース。リザルトはこちら

8月5日土曜日 – 6日日曜日:AC100, North Downs Way

  • Angeles Crest 100: カリフォルニア州ロサンゼルス郊外で開催の100マイルレース。男子はジェリー・ガルシア Jerry Garciaが20時間4分、女子はレイチェル・ラゴナ Rachel Ragonaが24時間32分でそれぞれ優勝しています。リザルトはこちら
  • North Downs Way 100m: イギリス・ロンドン南郊のノースダウンズウェイ・トレイルで開催。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
  • Audi Power of 4 (50k, VK): コロラド州アスペン。50kとVKのレースがアメリカのスカイランニング・ナショナルシリーズのレースとなっています。VK男子はジョー・グレイ Joe Grayが38分20秒でチャンピオンに。50kは男子がモーガン・エリオット Morgan Elliottが5時間6分、女子がカサリン・ロス Kathryn Rossが6時間11分でそれぞれ優勝。ティモシー・オルソン Timothy Olsonが5時間46分で4位でした。リザルトはこちら(VK50k

8月5日土曜日:White River 50

  • White River 50: ワシントン州シアトル郊外で開催の50マイル。シアトルのトレイルランニングコミュニティの重鎮、スコット・マコウブリー Scott McCoubreyさんがレースディレクターを務める大会。リザルトはこちら
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8月6日日曜日:富士登山駅伝、マウンテンランニング長距離世界選手権

  • 富士登山駅伝競走大会: 静岡県御殿場市。今回が42回目となる大会は自衛隊の部で御殿場滝ヶ原自衛隊が24回目の勝利、一般の部ではトヨタスポーツマンクラブが10回連続の優勝となりました。自衛隊の部では最後の11区でも激しい競り合いとなり、僅差で守山35普連が昨年に続く2位に。3位には昨年6位の国分自衛隊が続きました。リザルト(速報)はこちら
    • 自衛隊の部
      • 1. 滝ヶ原自衛隊 3:45:16(山下伸一<11区区間賞>、高久貴智、日向嘉紀、新牛込崇史、宮原徹<5区区間賞>、森口広也)
      • 2. 守山35普連 3:51:02 (林俊宏、石田啓、成田和哉、後藤豊、鶴田祐樹)
      • 3. 国分自衛隊 3:51:13 (森康平、立元翔悟<10区区間賞>、池田智史<3区区間賞>、黒木雄太<4区区間賞>、永里剛城<7区区間賞>、川翔太)
    • 一般の部
      • 1. トヨタスポーツマンクラブ 3:56:52(四辻剛<1区区間賞>、藤谷明久、江川大志、廣谷優一<4区区間賞>、西尾修一<5区区間賞>、加藤聡<6区区間賞>)
      • 2. 清水ランニングクラブ 4:08:56 (渡辺裕晴、石上真吾<2区区間賞>、増山稔、高瀬裕之、近藤敬仁、細野松宏)
      • 3. GGRC熊本 4:10:22 (荒木宏太<11区区間賞>、斉藤友章、西一貴、山本幸延、東徹、緒方卓思)
    • このほかトレイルランニング関連の選手も多い、4区、5区、6区の区間上位は次の通りでした。
      • 自衛隊の部
        • 4区(太郎坊から二合八勺)
          • 1. 黒木雄太(国分自衛隊)26:54
          • 2. 新牛込崇史(滝ヶ原自衛隊)27:09
          • 3. 渡辺豊希(留萌自衛隊)27:21
          • 4. 後藤豊(守山35普連)27:23
          • 5. 恒吉奨(大宮32連隊)27:39
          • 6. 関光佑(練馬1普連)27:42
          • 7. 小山真一(第1空挺団)27:46
        • 5区(二合八勺から七合五勺)
          • 1. 宮原 徹(滝ヶ原自衛隊)41:22
          • 2. 鶴田 祐樹(守山35普連)42:51
          • 3. 永里 剛城(国分自衛隊)43:20
          • 4. 高橋 彰(留萌自衛隊)45:20
          • 5. 成田 雄司(遠軽自衛隊)46:15
          • 6. 瀬川 祐二(第1空挺団)46:19
          • 7. 佐藤 裕太(練馬1普連)46:40
          • 8. 川崎 雄哉(対馬警備隊)46:54
          • 9. 水野 大地(板妻34連隊)47:14
          • 10. 渡邉 豊(大宮32連隊)47:46
        • 6区(七合五勺から山頂への往復)
          • 1. 佐藤 龍一(留萌自衛隊) 39:20
          • 2. 森口 広也(滝ヶ原自衛隊)40:18
          • 3. 伊藤 尚弥(練馬1普連) 41:00
          • 4. 秋元 佑介(第1空挺団) 41:06
          • 5. 早田 太一(対馬警備隊) 41:22
          • 6. 上平 修司(守山35普連)41:29
          • 7. 川 翔太(国分自衛隊) 43:13
      • 一般の部
        • 4区(太郎坊から二合八勺)
          • 1. 廣谷 優一 (トヨタスポーツマンクラブ)26:14
          • 2. 佐々木 淳(アールビーズ)27:18
          • 3. 高瀬裕之(清水ランニングクラブ)28:43
          • 4. 中村 卓也(厚木荻野走友会)28:47
          • 5. 黒岩 英高(勢多陸上競技クラブ)28:54
          • 6. 中倉 幸陽(DREAM)29:24
          • 7. 平川 信彦(Harriers)29:43
        • 5区(二合八勺から七合五勺)
          • 1. 西尾 修一(トヨタスポーツマンクラブ) 45:36
          • 2. 寺嶋源太郎(Harriers) 48:05
          • 3. 村田 稔明(見次クラブ) 49:06
          • 4. 荒木 諭志(くまもとトレイル連盟) 49:56
          • 5. 斉藤 良介(東京メトロ) 50:19
          • 6. 奥宮 俊祐(平成山岳会) 50:24
          • 7. 近藤 敬仁(清水ランニングクラブ) 50:38
          • 8. 平野 得益(トヨタ猿投山走友会) 50:39
          • 9. 野永 健宏(青梅若草RRC) 50:48
          • 10. 平山 晴彦(トヨタRRC) 50:58
          • 11. 東 徹(GGRC熊本) 51:27
        • 6区(七合五勺から山頂への往復)
          • 1. 加藤 聡(トヨタスポーツマンクラブ) 44:10
          • 2. 黒石 進(トヨタ猿投山走友会) 44:40
          • 3. 新井 貴光(トヨタRRC) 45:15
          • 4. 柳原 真人(DREAM) 45:28
          • 5. 緒方 卓思(GGRC熊本) 46:01
          • 6. 西山 達也(橋本走友会) 46:26
          • 7. 田島 光紀(Wind Run) 46:59
          • 8. 木下 駿優(あまちゃんドリーム) 47:24
          • 9. 許田 重治(ハートブレイク) 47:25
          • 10. 小川 壮太(平成山岳会) 47:34
          • 11. 西村 好康(厚木荻野走友会) 47:38
          • 12. 寺尾 修(見次クラブ) 47:49
          • 13. 細野 松宏(清水ランニングクラブ) 47:50
  • Peak SkyRace (47k): イギリス・ピークディストリクト国立公園で開催。イギリスのスカイランニング・ナショナルシリーズのレースです。リザルトはこちら
  • Trail Ubaye Salomon (42k, 23k, 12k): フランス南部のバルスロンネットを拠点に開催。今年のSalomon Over the Mountain Running Challengeの一戦。リザルトはこちら
  • WMRAマウンテンランニング長距離世界選手権 World Mountain Running Long Distance Championships:前週に続いて、イタリア・プレマーナで開催される歴史ある山岳レースGiir di Mont (32k)の中で、WMRAマウンテンランニング長距離世界選手権 World Mountain Running Long Distance Championshipsが行われました。男子は昨年ののチャンピオンであるペトロ・マム Petro Mamu(エリトリア)が3時間12分52秒で優勝し、第14回となる世界選手権チャンピオンとなりました。女子はGiir di Montの大会記録を持つケイシー・エンマン Kasie Enman(アメリカ)がリード、シルビア・ランパッソ Silvia Rampazzo(イタリア)が追う展開でしたが、20kmを過ぎたところでランパッソが先頭に立ち、そのまま3時間56分45秒で世界選手権女子チャンピオンとなりました。2位のエンマンは1分以内という僅差でした。男子はフランチェスコ・パピ Francesco Puppi(イタリア)、パスカル・エグリ Pascal Egli(スイス)が2位、3位に続きました。女子3位はデニサ・ドラゴミル Denisa Dragomir(ルーマニア)でした。国別団体では男子はトップ10に3人が入ったイタリアが金メダル、アメリカが銀、チェコが銅。女子は優勝したランパッソのほか、10位11位にに2選手が続いたイタリアが金、アメリカが銀、ルーマニアが銅でした。リザルトはこちら。来年のマウンテンランニング世界選手権はポーランドで開催されます。
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今週末のイベント

8月13日日曜日:Sierra-Zinal

  • Sierre-Zinal (31k):スイス南部のシエラ Sierraから山間の村、ツィナル Zinalまで走る31km・2200mD+/1100mD-の山岳マラソンで、今年で44回目を迎える伝統ある大会です。今年の大会には先月のHardrock 100で肩を脱臼しながらも優勝、今月末にはUTMB出場を予定しているキリアン Kilian Jornetがエントリーしています。キリアンにとっては2009年、10年、14年、15年に優勝しているなじみのある大会です。女子では昨年優勝のミシェル・マイアー Michelle Maierが今年もエントリーしていて二連覇を目指します。
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