ハイキング日記:奥秩父縦走1日目

今週末は予定が空いていたので、しばらくやっていなかったソロでテント泊のハイキングに奥秩父へ。

最近は専らにどっぷりつかっているのだが、最近気になっているキーワードが「自立したトレイルランナー」。自分は一人で地図を読みながらトレイルランをすることもあるし、装備も最低限に絞りつつも状況に合わせて必要なものは揃えて行動しているつもり。しかし、最近はレースに出たり、イベントに参加したりということが大半で、自分の力でコースを設定し、自分でスケジュール管理をして計画通り下山する、ということが少なくなっている気もする。トレイルランの楽しみ方はいろいろあっていいが、自分の場合は自分の力で計画し、判断し、行動することで山から得る喜びを大きくできる気がしている。

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というような前書きで今回は比較的行きやすいがまだいったことのなかった奥秩父のフィールドに行ってみた。しかし、結論からいえばいろいろ詰めが甘く、無事日曜の夕方に自宅までかえって来れたのものの、やや無理をした山行となった。しかし、想定外で泊まることになった金峰山小屋での初めての小屋泊はなかなか快適だった。以下振り返り。

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当初の計画では韮崎駅からバスを乗り継いで瑞牆山荘まで行き、そこから登山道に入り、金峰山、朝日岳を経て大弛峠のテント場で幕営、日曜日は国師ヶ岳、甲武信岳を目ざし、時間があればそのまま飛龍山までいってしまうかと考えていた。

ところが、バスの乗り換えでいきなりつまずき、塩川から歩くことになってしまった。どうやら峡北バスに乗れば韮崎駅から一本で瑞牆山荘までいけたのにそれを知らなかった。塩川から瑞牆山荘までの歩きは川のせせらぎをききながらで悪くなかったが、重いバックパックを背負って12キロの舗装されたゆるい登りを歩くのはかなり堪えた。

今回、バックパックにはシュラフやテント(シェルター)を詰め込んだ結果、どうしても重くなってしまい、トレランの軽快さになれるとどうも違和感があった。トレランの延長線上でハイキングをするスピードハイクを構想する場合、荷物の取捨選択をもっと考える必要があると思った。

ひとまず、瑞牆山荘に到着。山小屋というよりはリゾートホテルのような雰囲気の山荘の目の前にある登山口からトレイルに入る。予定では11時前には登り始めているはずだったのだが、1時近くになってしまっていた。

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かなり登られているせいか、トレイルも複数あって少々わかりにくい。ただ、登っていさえすれば変な方向には行かなさそう。登ってすぐのところにある富士見平小屋は休憩の人たちで賑わっている。ここにはテント指定地があり、早くもテントを張っている人たちも。

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さらに進んで大日岩に。これがいきなりの巨岩でびっくり。両手両脚でよじ登る。よく見るとここからの眺めも岩が屹立した岩針峰がいくつかみえる。このあとも金峰山まで結構な岩場が連続してひやひやしながら進む。

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さらに進むと標高2400mくらいから所々雪が解け残っているのを発見。これにもびっくり。そうか、これくらいの標高だとこのシーズンでも雪はあるんだなーとこのときは軽く考えていた。

標高2500mに達したあたりで既に午後4時半を回っている。あたりは森林限界を超えて稜線上は強い風。南側斜面からもくもくとガスが吹き上がってきて視界が効かない。前に広がるのはごろごろとした岩場。

金峰山山頂に近づいたが、このあたりから天気が崩れ始め、雨が降り出した。雷鳴も聞こえる。そして岩場はどのルートをたどればいいかがわかりにくく、一歩一歩に緊張する。さらにガスで先の方がみえない。少し自信が持てなくなったことで、今日はここで撤退することに決めた。無理に大弛小屋のテント指定地までいっても既に真っ暗になってからしか着けない。地図をみると幸い金峰山北側には山小屋がある。ひとまず今日はそこに押しかけるしかない。あとでをみると山頂に向けて正しく進んでいたようだが、あの時点では全く自信が持てなかった。

金峰山小屋にたどり着き、予約していないが泊まることはできるとわかって一安心。ご主人の吉木さんにいろいろ教えていただいたり、マスコット犬?のゆずひこくんが寝ているのを眺めたりしてから、食事。急に押しかけて予約もないのに食事をお願いするのも迷惑だろうと思ったのと、テント泊のつもりで用意した食べ物を消費して荷を軽くしたいのとで、別棟の自炊場で食事。

その後は小屋2階の寝室で皆さんと雑魚寝。寝具も快適で8時過ぎには寝てしまう。外は大粒の雨が降っているようだ。

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