[report] トランスジャパンアルプスレース(TJAR) 報告会

13日土曜日は午後から渋谷のゴールドウィン本社・アレナホールにて行われたトランスジャパンアルプスレースの報告会に参加。

トランスジャパンアルプスレース、略してTJARは富山県魚津市の早月川河口から北・中央・南アルプスを縦走して静岡市の大浜海岸へ至る430キロを7日以内で踏破するというビッグレース。2年に一度開催されており、今年も8月に開催された

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トランスジャパンアルプスレース 2010

その際の記録や写真の紹介、選手の皆さんによる座談会、装備紹介などが本日のイベントの中身。詳細は、報告会のあいだにtwitterでつぶやいたので、そのログをご参照(この記事の後ろの方に再掲します)。

以下は当方の感想など。

TJAR meetup

(優勝した望月将吾選手)




(装備よりも走力)

選手の皆さんのお話を聞いてみると、装備の軽量化、効率化にかなり努力されているのはトレマンさんこと奥野選手、会場にはいらっしゃっていない勝った駒井選手くらいで、その他の方はあまり神経質には考えていらっしゃらない様子。レインウェアも少し前の重いものだったり、食料も重いものを持ったり、スリーピングシステムもマットを削り込む一方で重いシュラフを持ってみたり。結局のところ、こうしたアドベンチャーレースとなると、走力や体力が大きくものをいい、装備の重さは相対的にどうでもよくなってくるのかも。(加筆 この点、今回都合で出席されなかった選手には装備にポリシーを持って取り組んでおられる方もいらっしゃるとのご指摘をいただきました)

(TJARの今後)

田中正人さんや岩瀬さんなどのお話から感じ取れたのは、主催者の皆さんの今後の運営方針に関する迷い。顔なじみで体力や経験について把握できている仲間内で始まったであろうTJARはトレイルランニングの流行とともに参加希望者も増えてきている。しかし、参加を希望する人の実力は必ずしも把握できていない。希望する人がそのまま出場してしまったら、日本アルプスという過酷なコースで大きな事故も起こりかねない。今年行われた選考会はこの状況に対する一つの対策だっただろうが、参加希望者が増えるにつれて選考会というやり方では対応しきれなくなるだろう。

大規模な運営体制をとり、コース場のサポートを充実させ、より多くの参加者に門戸を開くか。自立自助の精神をうたい、一部の有志によるマイナーなレースにとどまるか。

いずれの選択も解決すべき課題は多いと思うが、このビッグなチャレンジが前向きな形で発展していくことを願いたい。

(私とTJAR)

では当方は再来年2012年に行われるであろうTJARに出たいか?もちろんこれほどの大きなチャレンジ、大いに興味をそそられている。しかし、実際に安全にこのコースを完走するには、走力以外の経験を積むことが必要。じっくり考えてみたいと思う。

  • 15:52 岩瀬さんよりTJARの今後の方針など。引き続き自律、自己責任、参加者が主催者という考え方を原則にして行っていきたい。一方すべて自己責任、何があっても自分のせいでサポートなしでは問題があるかも。(これから議論を深めたい、ということかな?)
  • 15:34 望月選手。スリーピングマットはやはり肩と腰だけ、100きんで買ったやつ。台風の大雨の中の稜線通過はエマージェンシーシート巻き付けとレインウェアでしのいだ。(あまり軽量化にこだわってないみたい)
  • 15:27 続いて間瀬選手。水抜きで8キロ。シュラフとカバー。スリーピングマットは腰だけ?のようす。インソールにこだわり。コッヘルとガスストーブも。ジェル、バーの類は持ったが食べず。(割と普通というか、軽量化にはこだわってないみたい)
  • 15:20 森本選手。夜のアルプスでは化繊綿のインサレーションジャケットがあって助かった。
  • 15:16 森本選手。Garmin foretrexを活用。
  • 15:06 足のマメなどトラブル対策。田中正人さんによれば、まずはトレーニングで脚力をつけること。そして、できるだけ足を濡らさないこと。薄めのソックスでフィット感がある方がよい。
  • 14:55 望月選手。TJARの魅力。多くの山を一度に巡れたこと。
  • 14:53 望月選手。南アルプスは地元だが稜線縦走は慣れていない場面も。台風の大雨の中を進んだ。
  • 14:51 望月将吾選手。初めてのTJAR、装備など不慣れだった。紺野選手にポールを使うタイミングを教えてもらうなど。上高地で脚がいたんで気持ちが切れそうに。掲示板への書込みがメールで受け取れたのが大きな励みになった。
  • 14:43 紺野選手。優勝争いができたのが思い出。天候よければ5日切りも考えられた。望月さん、駒井さんと中盤以降和気あいあい話しながら進んだ。
  • 14:12 志村選手。TJARは選手みんなとどこかであって話して助け合い。
  • 14:09 志村選手。寝ることにこだわり、銀マットを持参。
  • 14:08 横内選手。腸脛靭帯のほか転倒してあばらをいためるなどあらゆる痛みに耐えて8日以内でフィニッシュ。
  • 13:56 森本選手。食べられるときにどんどん食べた。
  • 13:48 四俣選手、睡眠確保は重要、それなりの用意も必要との反省。
  • 13:36 優勝の望月さんは5日5時間23分。正規の制限時間である7日以内はわずか7人。
  • 13:32 駒井研二選手電話で参加!??
  • 13:23 ツェルトの張り方、うまくない人おおい。
  • 13:22 TJAR、70名の申し込み、選考会に39名参加。5名が二日目にはいるとこでリタイヤ、、などなどで24名が選考通過。23名がレースに参加。
  • 13:03 間に合った。TJAR報告会、間もなく始まります。

 

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