[trail] カトリーヌさん登場、UTMBの必携品について・Get Ready For – episode 5

セバスチャンによる今シーズンの”Get Ready For”。5回目はシャモニーにのレースディレクターであるカトリーヌ&ミシェル・ポレッティさん夫妻を訪ねて、今年2011年から強化されたUTMBのレギュレーションについて話している。

新しいレギュレーションについては何度か本ブログでも紹介しているが、下のリンクのようになっており、主に悪天候、低気温に備えての装備が追加されている。今回のエピソードでもカトリーヌさんが話しているが、UTMBは単なるランニングのレースではなく、山岳地帯のレースであり、それに必要な装備を具体的に示すことにした、とのこと。

link


Welcome to the international Mont-Blanc Ultra trail web site – UTMB® / CCC® / TDS Regulations

Mandatory Kit List | The North Face Blog

動画が載っているのサイトと動画は下の通り。以下は当方によるまとめ。それにしてもシャモニーの風景が美しくそして懐かしい。

Get ready For: Episode 5 – Safety | THE NORTH FACE JOURNAL

(カトリーヌさん)

・まず、トレイルランは自然の中で行われるもの。自然の環境にランナーは適応しなくてはならない。

・UTMBについてランニングのレースとみるのは間違い。山岳地域を走るのであれば山岳地域の環境に適応する必要がある。

・山岳地域の環境をよく理解しているランナーばかりではない。UTMBには62カ国からエントリーしており、ランナーは異なる自然環境でスポーツをしている。

・レギュレーションに含まれる装備は様々なリスクに備えたもの。2009年にはセーニュ峠で上位のランナー達がコースミスをしたが、彼らがもし十分な装備を持っていなかったとしたら、そしてそれが周囲に所在を知らせるホイッスルを持っていなかっただけだったとしても、彼らを救出することはできなかったかもしれない。安全のための十分な装備を持たずに山岳地域を走ることはリスクを冒すことに他ならない。

・レギュレーションの変更は今年に限らず、毎年検討している。レギュレーションの「強化」ではなく「調整」というのが正確。

 

(ミシェルさん)

・テーピングについて変更、6センチ幅で1メートル以上が必要。

・膝まで覆う長さのパンツが追加。脚全体を覆うことができれば、ロングソックスやフルレングスのタイツとの組み合わせも可。

・ジャケットについても変更。ランナーがどの程度の機能のあるジャケットが必要かわかりやすいように、耐水性や透湿性について具体的な基準を示した。悪天候時には絶対必要なフードがついている必要があることも明示した。

・長袖のシャツ(セカンドレイヤーとして、180g以上のもの)も追加。悪天候時やケガなどで動けなくなった時に身につけて保温するために必要。十分な保温性の基準として最低限の重量を示した。

・タイツの上から履くパンツ(オーバートラウザー)を追加。素肌に直に履くタイツやパンツは暖かいが雨天時は濡れて体温を奪う。このため、その上から履くオーバートラウザーを必須とした。

・保温性と防水性のある手袋を追加。できる限り体温を保ち濡れを防ぐため。悪天候時やレースで慌てていてバックパックを手で開けることができないのは誰にも経験のあること。

・保温性のある帽子を追加。保温のため。頭部からは体温が奪われやすい。

・携帯電話を追加。安全のため。ここでカトリーヌさん登場。どのような天候であったとしてもレース中にランナーから他のランナーに連絡を取れる道具として必須。大会本部からランナーに所在と安否を確認するためにも必須。

 

 

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