[DC] どんな雰囲気?山北道智さんのウルトラ・タイ・チェンマイ / Ultra Thai Chiang Maiレポート、今年は12月4-6日に開催 #UTChiangMai

UTCM Yamakita Tsunoda

【編者より・先週、当サイトではウルトラ・タイ・チェンマイ / Ultra Thai Chiang Maiの紹介記事を掲載しました。昨年11月に開催されたウルトラ・タイ・チェンマイのプレ大会に参加し、大会のアンバサダーである山北道智さんに大会の印象や魅力について寄稿していただきました。】

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UTCM Ultra Thai Chiang Mai logo昨年11月、タイで東南アジア初の100マイルレースとして準備が進んでいた、ウルトラタイ・チェンマイ / Ultra Thai Chiang Maiのプレ大会に参加する機会を得た。来年の本大会に向けて各国からランナーを集い、予定しているコースを走らせてみるという趣旨である。チェンマイから北部の山岳地帯に昔から続く生活の道を、タイに移り住んだフランス人のセバスチャンが開拓し、ルートを設定したということで非常に楽しみだった。一カ国につき二人一組ということだったので、同じくランナー仲間の君と11月の中旬に休暇を取ってタイに向かうことにした。

チェンマイ到着日の木曜日、徐々にホテルに選手が集合し、夕食を兼ねてブリーフィングが行われた。今回は世界10カ国から10チーム、20人の選手を集めたということ。今年はプレ大会のため順位はつかず、10 のチームを早い順に3つに分け、それぞれにペーサー兼ガイドを付けて一日約50kmずつ走るということだった。レースは標高300mのチェンマイをスタートし、1000m前後のDoi Suthep-pui国立公園、Chiang Dao国立公園を北上しながらチェンライまで縦断するコースである。お寺への山道や、先住民が移動に使っていた小路など、都市を離れると舗装していない道が多いのと、基本的にトレイルが整備されている国ではないのでマーキングとGPSは必須である。初日に北欧のデンマーク、ノルウェー混合チーム、スペインチーム、そして日本から参加した私たちが一番トップグループを形成し、最終日まで一緒に行動した。東南アジアからもサロモンやノースフェイスのスポンサーを受けたチームが参加していた。

UTCM Yamakita Tsunoda

畦道を走る角田然さん(左)と山北道智さん(右)。 courtesy of

夜は現地の村がステージごとのゴールに設定されており、主催者がバッグに入れた着替えと毛布を運んでくれる仕組みになっていた。シャワーやコンビニがあるような生活ではないので、汗だくでゴールした後は体が温まっているうちに川に入り、泥や汗を流す。ちょうど11月は乾期の初めにあたり、山とはいえど日中は非常に蒸し暑く、ヨーロッパの100マイルレースとは違った苦労があるような気がする。食事は3食ともに主催者や間借りした家の方がタイ料理を作って下さった。チャーハンや野菜炒めに卵焼きが乗っているような食事を外国人向けにマイルドな味付けにしているようで、日程が進むにつれ美味しく感じられるようになった。

UTCM Pre Yamakita

Photo courtesy of Ultra Thai Chiang Mai

私自身は9月にロンドンで参加した100kmレースで優勝後に足を痛めていたこと、仕事もきつかったためあまり追い込んだトレーニングができなかったが、主催者の采配と、ペアを組んだ然君や同じグループにいたヨーロッパのチームに引っ張ってもらってコースを満喫することができた。 最終的には私と然君のペアだけが主催者の指示通り一緒にコースを走り、他のチームはバラバラになっていたのもお国柄を表しているようで面白かった。

今年の本大会に向けて注目が集まりつつあるが、かなりハードなコースだと思う。トレイルのかなりの部分に藪漕ぎのようなルートがあること、田んぼや畑のあぜ道というのではなく、道ですら無く稲をかき分けて進むような箇所も多く、マーキングも少ないのでレース中、一人で夜中も進み続けるのは経験者であっても難しいような気がする。

UTCM Pre Yamakita

Photo courtesy of Ultra Thai Chiang Mai

しかし、まったく走る文化の無い土地にトレイルランという新しいスポーツを持ち込み、コースを整備し、世界から参加者を募って新しい100マイルのレースを主催するセバスチャンの情熱には惹かれるものがあった。ウルトラタイ・チェンマイは確かにヨーロッパのように洗練された街並や、整備されたトレイルではないが、昔から変わらない生活を営む現地の人たちに触れるまたとない機会だった。

Michitomo Yamakita Squareプロフィール・山北道智(やまきたみちとも):1987年香川県生まれ。現在は外資系企業に勤めながら東京都在住。学生時代からアドベンチャーレースのプロチーム、イーストウィンドで田中正人氏に師事し、ポルトガル、パタゴニア、コスタリカを初めとした海外レースを経験。今年はブラジルでの世界選手権を目指す。

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