2019年マウンテンランニング・ワールドカップ Mountain Running World Cupは欧州・アメリカの7レースで開催 #WMRA

「マウンテンランニング」は登りを含むオフロードのコースを走る競技で、国際競技団体の世界マウンテンランニング協会(World Mountain Running Associationの設立は1984年に遡る歴史のある競技です。そのマウンテンランニングの世界シリーズ戦となる「マウンテンランニング・ワールドカップ Mountain Running World Cup」の2019年の日程が発表されました。シリーズ戦を構成するレースは昨年の5つから7つに増えました。

(写真・W杯となるオーストラリアのGrossglocknerlauf。Photo © WMRA)

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今年のシリーズ開幕戦となるのは5月24日にフランス・アネシー Annecyで開催されるMaxi-Race の16kmのレース。Maxi-Raceは84kmのレースで2015年にトレイル世界選手権が開催されたことがあるフランスの春のトレイルランニングの一大イベント。マウンテンランニングW杯には初めてラインナップされました。

続いて6月23日にはアメリカ・カリフォルニア州スコーバレーのBroken Arrow Skyraceの26kmがW杯第二戦となります。こちらも初めてのW杯へのラインナップで、スカイランニング全米選手権シリーズのレースともなっています。

第三戦はオーストリアの名峰・グロスグロックナーで開催のGrossglocknerlauf(12.7km)、第四戦はイギリスのフェルランニングの本場で開催のSnowdon International Mountain Race(15.5km)、第五戦は欧州山岳ランニングのクラシックレース、スイスのSierre Zinal(31km)。そしてシーズンの終盤は9月の第六戦、イタリア・ドロミテで開催のDrei-Zinnenlauf(17.5km)、10月の最終戦であるスロベニアのSmarna Gora(10km)へと続きます。

マウンテンランニングは競技として早い段階から国際陸連の傘下に入り、欧州でW杯や世界選手権が開催されてきました。本格的な登りをコースに含む、という定義はクロスカントリー走とは異なる一方でトレイルランニングとは重なります。路面は主にオフロードとされますが、舗装路の登りでも可とされるところがクロスカントリーともトレイルランニングとも大体共通していますが、少し異なります。距離はW杯のレースのように大体10kmから20kmのものが多く、長くても30kmくらい。マウンテンランニングの「長距離世界選手権」も開催されていますが、こちらは20km以上、45km以下となっています。

今年のマウンテンランニングW杯はレースが増えただけでなく、本格的な山岳エリアでの大会が増えた印象です。トレイルランニングとはコースの距離の違いで棲み分けるものの、開催されるフィールドは共通していることも多く、ますます身近な存在となりそうです。昨年8月には国際陸連の傘下で「IAAF World Trail and Mountain Running Championships」が2021年から隔年で開催されることが発表されていることからも、これからマウンテンランニングとトレイルランニングは互いに近い存在となりそうです。

日本ではあまり知られていない競技としてのマウンテンランニングについても、当サイトでは今後お伝えしていきたいと思います。

なお、マウンテンランニングでは1115日に「マウンテンランニング世界選手権」、翌16日に「マウンテンランニング長距離世界選手権」(42km)をアルゼンチンで開催します。

2019年WMRAマウンテンランニング・ワールドカップ WMRA MOUNTAIN RUNNING WORLD CUP

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