DC Weekly 2019年5月9日 – 4月後半から連休中のキャッチアップ

当サイトでは4月後半から毎週国内外での取材が続き、このDC Weeklyの更新が滞ってしまいました。3週分のリザルトを振り返るとともに、今週末のTransvulcaniaのほか、注目の大会について紹介します。

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーも2019年中の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

Sponsored link


(写真・上田VKで3回目の優勝を果たした吉住友里 Yuri Yoshizumiのスタート。今週末はTransvulcania VKに出場。Photo by (c) 計測工房)

4月16日の週のイベント

4月19日金曜日 – 21日日曜日:Iznik

  • Iznik Ultra (162k, 88k, 56k, 35k, 20k):トルコ・ブルサ県の湖畔の町、イズニックを拠点に開催。一番長いレースは今年初めて100マイルになりました。リザルトはこちら

4月20日土曜日 – 21日日曜日:粟ヶ岳、Tsaigu、TNF100 Taiwan

  • 粟ヶ岳レース Mt. Awa Race (VK, 33km): 新潟県三条市。大会前日に粟ヶ岳山頂付近で雪崩のリスクがあるとしてコースがVK、スカイレースとも変更になりました。リザルトはこちら
    • 土曜日のバーティカルキロメーターはバーティカルキロメーター・ワールドサーキット Vertical Kilometer World Circuitの開幕戦。コースは5.5km 1,100mD+から4.8km 1,000mD+に変更されました。女子はスペイン・バスクのオイハナ・アスコルベベイシア Oihana Azkorbebeitiaが53分34秒で優勝。吉住友里 Yuri Yoshizumiは不慣れな雪上コースながら54分34秒で2位に。3位は立石ゆう子 Yuko Tateishiでした。男子はスイスのパスカル・エグリ Pascal Egli が42分52秒で日本のバーティカルの皇帝・宮原徹 Toru Miyaharaとの勝負を制しました。宮原は44分29秒で2位。3位は新牛込崇史 Takashi Shinushigomeでした。
    • 日曜日のスカイレースはミグラン・スカイランナー・ワールドシリーズ MIGU RUN Skyrunner World Seriesの開幕戦。コースは小俣沢への下り、長瀬神社のエイドステーション、粟ヶ岳山頂といったセクションを通らないこととなり、33km 2,400mD+から変更後は23km 1,600mD+に。欧州のトップ選手が揃って来日する中で、上田瑠偉 Ruy Uedaがスタート直後からリードを守って2時間1分42秒で優勝。わずか9秒差でオリオル・カルドナ Oriol Cardona Coll (スペイン)が2位。3位はジョナサン・アルボン Jonathan Albon(イギリス)でした。女子はエリサ・デスコ Elisa Desco(イタリア)が2時間27分46秒で優勝。2位にメーガン・キンメル Megan Kimmel(アメリカ)が41秒差。3位に高村貴子 Takako Takamuraが続く健闘を見せました。
  • Asia_Trail_Master Ultimate Tsaigu(110k、80k、50k):中国・浙江省の臨海市で開催。110kmの累積獲得高度は約7,000mD+というタフなコース。Asia Trail Masterの大会です。新しい大会ながら、中国のトップ選手が集まるハイレベルな大会として注目を集めています。今年は雨の中の厳しいコンディションで開催されました。リザルトはこちら
    • 110kmはロー・カンファ Canhua Luoが14時間39分で優勝。2位の游培泉とは2秒差でした。トップから3時間14分差の9位に日本の長田豪史 Goshi Osada。翌週にUTMFに出場したリャン・ジン Jing Liangは60km付近で転倒してメガネが故障したことからDNFでした。
    • 80kmのレースはアメリカのヘイデン・ホークス Hayden Hawksが9時間40分で優勝、2位のデン・ゴーミン Guomin Dengには21分差をつけました。チー・ミン Min Qiは序盤で転倒したことからDNFでした。女子は12時間45分でベロニカ・バドビコワ Veronika Vadovicovaが優勝。
    • 50kmはシェン・ジャーシェン Jiasheng Shenが4時間25分で優勝、女子はヤオ・ミャオ Miao Yaoが5時間9分で優勝し、翌週にUTMFを控えたシャン・フージャオ Xiang Fuzhaoが5時間27分で2位に続きました。
  • The North Face 100 Taiwan (100k, 50k, 20k, 10k, 5k): アジアのトレイルランニングのシリーズ戦、The North Face 100の大会。今年は厳しい天候となり、100km(102.2km 5750mD+)のレースはコースの土砂崩れと濃霧により、レースは開催中に中止に。上位のリザルトはCP7への到着順で決めること、締め切り時刻を繰り上げたCP4まで到達した選手は短縮コースを完走した扱いとすることなどがアナウンスされています。さらに50km、20kmのコースでは何者かによる折り返し点へのコースマーキングへのいたずら、廃棄といった行為があり、多くの選手が折り返し点へたどり着けずドロップバッグも受け取れないことに。順位は基本的にフィニッシュ順とすることがアナウンスされています。リザルトはこちら(100k, 50k, 20k, 10k, 5k)。100km男子で野本浩礼が2位、別府浩司が3位になっています。
これも読む
DC Weekly 2022年6月6日 ホッホケーニヒ、戸隠マウンテン、東京バーティカル、那岐ピークス

4月13日土曜日:Korea 50K

  • Korea 50k (80k, 50k, 25k, 10k):韓国・ソウル近郊の東豆川(Dongucheon)市で開催。80kmでは田中”JR”裕康 Hiroyasu Tanaka が10時間46分で優勝。2位にシン・ジェドク JaeDuk Simが11時間6分、3位は松山優太 Yuta Matsuyamaで11時間55分。女子はパク・ジョンスン Jeong Soon Parkが14時間21分で優勝し、渡邊まゆみ Mayumi Watanabeが15時間8分、フローラ・チン Flora Wing Yee Ching(カナダ)が15時間12分で3位でした。50kmではジュリアン・ベーカー Julian Baker(カナダ)が5時間23分で優勝。反中祐介 Yusuke Tannakaが5時間35分で2位、ブライアン・マクフリン Brian McFlynn(アイルランド、香港在住)が5時間36分53秒で3位。女子はジェオン・ジェオンジャ Jeongja Jeon(7:42)、カク・ミヘ Mi Hee Gwak(7:54)、ワン・チュンウン Chungwoon Whang(8:23)がトップ3でした。リザルトはこちら

4月21日日曜日:奥武蔵もろやま、東丹沢宮ヶ瀬、富士五湖、さくらおろち湖、平尾台

  • 新緑の奥武蔵もろやまトレイルラン(23.7km/13km):埼玉県毛呂山町で開催。リザルトは年齢別でカテゴリーが分かれていますが、24km女子では田中友花里が2時間50分でトップでフィニッシュ。小沼興(2時間52分)、岩﨑正恵(2時間55分)が続きました。同様に男子では矢嶋信(2時間9分)、須永義伸(2時間10分)、村松卓(2時間13分)がトップ3でフィニッシュしています。リザルトはこちら
  • 東丹沢・宮ヶ瀬 トレイルレース(32k):神奈川県・宮ヶ瀬湖畔から東海自然歩道最高点の姫次(ひめつぐ)まで行って帰ってくるコースで行われるNESチャンピオンシップの開幕戦です。こちらもリザルトは年齢別カテゴリーで細分されていますが、男子では名取将大(2時間37分)、増田忠朗(2時間38分)、市毛富士雄(2時間41分)がトップ3。女子は松井一葉(3時間31分)、池神悠希(3時間39分)、阿久津幸子(3時間50分)がトップ3でした。リザルトはこちら
  • チャレンジ富士五湖 ウルトラマラソン(118km、100km、71km):富士五湖をつなぐコースで行われる人気のウルトラマラソンです。118km男子は神谷真規(8:49)、石川佳彦(8:59)、鳰原岳(9:20)、118km女子は楠瀬祐子(10:37)、若山明日香(10:46)、丸山有紀(11:07)がトップ3でした。このほか100kmでは曽宮道(7:21)、兼松藍子(8:49)、71kmでは桜井史(5:15)、石川純子(6:07)がそれぞれ男女の優勝者となっています。リザルトはこちら。なお大会前に発表されていた「富士五湖ウルトラ2019年10月6日に開催決定」とは来年2020年4月開催の第30回大会を記念して、試行的に秋にも大会を開催する、というものです。
  • さくらおろち湖トレイルラン大会:島根県雲南市、奥出雲町。今回が7回目の開催。27kmロングの男子は小野晃輔(2:38)、女子は清水和子(4時間2分)がそれぞれ優勝でした。リザルトは大会Facebookページから。
  • 北九州・平尾台トレイルランニングレース(40k/17k):福岡県北九州市。北九州国定公園・平尾台のカルスト地形を通るコースの40km男子は小林誠治が3時間42分で優勝、18分差の2位に栗原健誌。女子は大下美佐子が4時間35分で優勝し、石本恵里香が7分差の2位。17kmでは平田時正(1時間39分)、福島舞(1時間47分)がそれぞれ優勝。リザルトはこちら
これも読む
【TOAD8】PRO-TEC ATHLETICS・出展社に見どころを聞く

4月22日の週のイベント

4月26日金曜日 – 28日日曜日:UTMF

  • ウルトラトレイル・マウントフジ Ultra-Trail Mt. Fuji (165k): Ultra-Trail® World Tourの「PRO」レーベルのレースとして今年は165km 7,942mD+のコースで開催。当サイトではライブ速報をお届けしました。男子はグザビエ・テベナール Xavier Thevenard(フランス)が19時間36分で優勝。100km付近までテベナールとともにリードしたリャン・ジン Jing Liang(中国)は一度は4位まで後退しながらも20時間39分で2位に。終盤に順位を大きく上げたローレン・ニューマン Loren David Newman(アメリカ、中国在住)が20時間40分で3位になりました。女子はシャン・フージャオ Fuzhao Xiang(中国)が24時間20分で優勝、2位にルー・クリフトン Lou Marie Clifton (オーストラリア)が25時間50分、3位に浅原かおり Kaori Asaharaが25時間55分という結果でした。上位の選手がフィニッシュしたのちの土曜日午後になるとコース後半で積雪となったことから大会は午後3時(スタートから27時間後)ごろレースを中止に。各選手は待機中の各エイド、または最寄りのエイドステーションまで進んだところで各エイドに対応して追加設定された短縮コースを完走、という扱いとなりました。リザルトはこちら

4月27日土曜日:MIUT, Canyons 100k

  • MIUT, Madeira Island Ultra-Trail® (115k 85k 43k 16k): マデイラ島(ポルトガル)で開催のUltra-Trail® World Tourのシリーズ戦。男子はフランソワ・デンヌ François D’haene(フランス)が13時間49分で優勝。ディエゴ・パゾス Diego Pazos(スイス)が14時間13分、ティム・トレフソン Tim Tollefson(アメリカ)が14時間36分でそれぞれ2位、3位でした。女子はコートニー・ドウォルター Courtney Dauwalter(アメリカ)が15時間17分で優勝。ケイティ・シード Katie Schide(アメリカ、スイス在住)が後半ドウォルターに迫りますが15時間43分で2位に。3位はオードレー・タンギー Audrey Tanguy(フランス)で16時間10分でした。リザルトはこちら
  • Canyons 100k: アメリカ、カリフォルニア州フォレストヒル。ウェスタンステイツへの出場権のかかるGolden Ticket Raceの最終戦でした。男子では優勝のジミー・エラム Jimmy Elam(9時間23分)、2位のブライアン・コンドン Brian Condon(9時間38分)がチケットを獲得。3位はタイラー・ウルフ Tyler Wolfe(9時間50分)でした。女子はカット・ドリュー Kat Drew(カナダ)とキム・マグナス Kim Magnus(カナダ)がそれぞれ10時間58分と11時間23分で優勝、準優勝となり、ウェスタンステイツへのチケットを手にしました。3位はエイミー・ストリーター Amy Streeterで11時間31分でした。リザルトはこちら
これも読む
DC Weekly 2023年12月12日 Izu Trail Journey, Doi Inthanon, Kosciuszko, 武田の杜、養老山地、国頭、常陸の国、みたけ山

4月28日日曜日:奥武蔵もろやま、東丹沢宮ヶ瀬、富士五湖、さくらおろち湖、平尾台

  • いしおかトレイルラン大会(51k/23k/17/9k): 茨城県石岡市。11回目の開催で、51kmのスーパーロングの男子は3時間45分で横内佑太朗が優勝、2位の青木純に6分差をつけました。3位には町田知宏。女子は黒澤莉楠が4時間48分で勝利、2位は上代啓子(5時間9分)、3位は菅谷美沙都で5時間11分。23kmのロングは大沢正和(1時間57分)、松尾和美(2時間38分)が優勝しています。リザルトはこちら
  • 兵庫波賀トレイルランニング(15k, 7k): 兵庫県宍粟市波賀町で開催。リザルトはこちら

4月28日日曜日 – 5月5日日曜日:滋賀一周ラウンドトレイル

  • 滋賀一周ラウンドトレイル(421km): 滋賀県を囲む山をぐるりと回る435.8km、31,480mD+を大津市を起点に8日間のステージレースで走るというイベント。来年以降の本大会開催に向けたプレ大会として開催されました。コースマップはこちら。途中経過や結果は大会のFacebookページに掲載されています。

4月29日の週のイベント

4月30日火曜日 – 5月4日土曜日:川の道

  • 日本横断「川の道」フットレース(514km/254km): 東京から新潟を目指す514kmのレース。荒川、千曲川、信濃川沿いの道をたどって日本を横断するというスケールの大きなイベントです。今年は男子は森貞文が85時間5分で3度目の優勝。女子優勝は昨年に続いて岡さゆり、97時間29分でした。

5月2日木曜日 – 3日金曜日:Yading

  • Yading Skyrun (VK, 32km, 52km): 中国で開催の32km 2,819mD+のレースはMIGU RUN Skyrunner World Seriesの第二戦でした。男子は昨年のOCCで優勝のジア・エレンジャ Erenjia Jia(中国)が3時間12分で優勝、ワールドシリーズで初めてウィナーズビブを手にしました。ジアは昨年のこの大会で52kmのレースで優勝しています。2位には粟ヶ岳で2位だったオリオル・カルドナ Oriol Cardona(スペイン)が3時間18分で入りました。3位は2016年、17年のこの大会の優勝者、ビム・グルン Bhim Gurung(ネパール)で、3時間28分でした。女子は粟ヶ岳2位のメーガン・キンメル Megan Kimmel(アメリカ)が圧倒的な強さを発揮、3時間52分で女子優勝、総合6位でした。2位は4月にMarathon des Sablesで優勝したラグナ・デバッツ Ragna Debats(オランダ)で4時間27分、3位はルース・クロフト Ruth Croft(ニュージーランド)で4時間37分でした。リザルトはこちら

5月3日金曜日 – 4日土曜日:上田、

  • 上田バーティカルレース Ueda Vertical Race, 上田スカイレース/Ueda Skyrace(25km): 日本スカイランニング協会(JSA)が本拠地とする長野県上田市で開催。初日のバーティカルキロメーター、二日目のスカイレースはそれぞれスカイランナー・ジャパンシリーズの今年のVKシリーズ、スカイシリーズの第二戦でした。リザルトはこちら(掲載される見込みです)。
    • 初日のバーティカルレースは途中に300mD-の下りを含むコース。バーティカルの皇帝、宮原徹 Toru Miyaharaは43分38秒で大会始まってから5連覇を達成。ちなみにこれまでの宮原の上田でのベストは42分50秒(2017年)となっています。2位には新牛込崇史 Takashi Shinushigomeが45分41秒、3位は宮川朋史 Tomofumi Miyagawaで47分45秒でした。女子は今回がこの大会3回目の勝利となる吉住友里 Yuri Yoshizumiが51分24秒で優勝。こちらもちなみに吉住の上田でのベストは49分54秒(2017年)です。女子2位は高村貴子 Takako Takamuraで53分36秒、3位は秋山穂乃果 Honoka Akiyamaで54分23秒でした。ジャパンシリーズのVKシリーズは夏の間はお休みとなり、第3戦は10月13日の尾瀬岩鞍VKとなります。
    • 二日目のスカイレースは昨年から始まった25km 3000mD+の国内有数のテクニカルなコースで開催されました。昨年の男子チャンピオンの上田瑠偉がこの大会は出場を見送り。男子は昨年2位の近藤敬仁 Yoshihito Kondoが3時間54分で優勝。続いて2番手でフィニッシュしたのは高村貴子 Takako Takamuraで4時間9分でフィニッシュ。昨年の自身の優勝タイム(4時間26分)を大きく上回りました。男子2位は安田隼人 Hayato Yasuda(4時間10分)、3位は松本陽介 Yosuke Matsumoto(4時間11分)。女子は秋山穂乃果 Honoka Akiyamaが4時間41分で2位、立石ゆう子 Yuko Tateishiが5時間7分で3位でした。ジャパンシリーズのスカイシリーズ第3戦は7月26日の富士登山競走となります。
これも読む
【TOAD8】KT TAPE(ケーティテープ)・出展社に見どころを聞く

5月4日土曜日:Project Carbon X, Miwok

  • Project Carbon X: カリフォルニア州サクラメント。HOKA ONE ONEがロードランニングシューズ 「Carbon X(カーボンエックス)」の発売にあわせて開催した、エリート選手8人による100kmの世界記録更新に挑むレースとして開催されました。世界新記録を狙うための特別なレースですが大会運営はドーピングコントロールも行われるなど、正式な記録となるために必要な条件を満たした条件で開催されました。もっとも注目されたのはウェスタンステイツで昨年大会記録を更新したジム・ウォームズレー Jim Walmsley。この日は世界記録に向けて順調なペースで50マイル地点を4時間50分9秒で通過、1984年に記録された世界記録を42秒上回りました。しかし、その直後にウォームズレーは足を止めて補給に時間を取るなど、100kmの新記録は幻となりました。その後、なんとか足を進めて50マイルの新記録成立に必要な100kmの完走を果たしました。100kmをトップで完走したのは、世界選手権で2度優勝の山内英昭 Hideaki Yamauchiで6時間19分でフィニッシュ。コース後半の気温の上昇で世界記録の6時間9分を超えるには厳しい条件の中、健闘を見せました。日本の選手では世界選手権日本代表メンバーとして経験豊富な高田由基 Yoshiki Takadaが3番手でフィニッシュ。女子ではサブリナ・リトル Sabrina Littleが7時間49分で完走。もう一人の女子選手だった兼松藍子 Aiko Kanematsuは約70kmでリタイアとなりました。当サイトでは現地で日本語のライブ中継の実況を担当したほか、レースの紹介記事を公開しています
  • Miwok 100k: アメリカ・カリフォルニア州。サンフランシスコの北側に広がるトレイルを使ってスティンソンビーチ Stinson Beachを拠点に開催。リザルトはこちら
  • Thames Path 100: イギリスのロンドンからオックスフォードまで、川沿いの道を遡る 100マイルのランニングレースです。

5月5日日曜日:舞鶴、バルセロナ、ニボレ・リバード

  • みなと舞鶴とれとれトレイルラン in 大浦(42k、33k、18k): 京都府舞鶴市の大浦半島エリアで開催。42kmは上山達也(4時間39分)、向井成美(5時間48分)、33kmで東田薫(3時間30分)、山本光智子(4時間3分)がそれぞれ優勝しています。
  • Ultra Trail Barcelona (100k, 70k, 42k, 21k, 2-6k): バルセロナ郊外の町、ベゲスを拠点に開催されるトレイルランニングレース。大都市のそばとはいえ、100kmの累積獲得高度は4,700mD+に達します。昨年の休止から復活しての開催でした。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)
  • Trail Nivolet Revard (51k, 27k, 13k): フランスのサヴォア県ヴォグランで開催。リザルトはこちら。今年は日本からの参加者が見当たりませんでした。

今週末開催のイベント

5月9日木曜日:Transvulcania

  • Transvulcania (74.3k, 45k, 24.28k, VK):スペイン・カナリア諸島ラ・パルマ島で開催される大会は、スカイランニングの春のビッグイベントとして毎年注目を集めています。
    • Transvulcania VK: イベントの開幕となるバーティカルキロメーターは9日木曜日の午後5時〜8時(日本時間10日金曜日午前1時〜午前4時)に開催。粟ヶ岳VKに続くVertical Kilometer World Circuitの第二戦です。7.6kmで1,203mD+というコース。一昨年2017年のこの大会で優勝した吉住友里 Yuri Yoshizumiが今年の大会で2度目の優勝を目指します。出場選手のロースターをみると吉住が優勝の可能性は高そうです。このほか日本からは上田瑠偉 Ruy Ueda星野由香理 Yukari Hoshinoもエントリーしています。
    • Media Marathon Transvulcania:74.3kmのUltra Marathonのコースの前半部をコースとする24,28kmで2,097mD+、689mD-という登り基調のレースです。11日土曜日午前7時30分(日本時間同日午後3時30分)にスタート。
    • Marathon Transvulcania:Ultra Marathonのコース後半の45km 1884mD+ 3329mD-という下りの方が多いコースで開催。11日土曜日午前10時(日本時間同日午後6時)にスタート。今回は吉住友里 Yuri Yoshizumiがこちらにエントリーしていて、ロースターからは上位が期待できそうです。
    • Transvulcania UltramarathonMIGU RUN Skyrunner World Seriesのシリーズ第3戦でポイントが加算される「SuperSky」レースとなっている74.33km 4350mD+ 4057mD-のレースです。11日土曜日午前6時(日本時間同日午後2時)にスタート。女子では今年のMarathon des Sables優勝、先週末のYadingで2位のラグナ・デバッツ Ragna Debats(オランダ、スペイン在住)、粟ヶ岳で2位、Yading優勝のメーガン・キンメル Meghan Kimmel(アメリカ)のほか、アナリス・ルセ Anne-Lise Rousset(フランス)、エカテリーナ・ミチャエワ Ekaterina Mityaeva(ロシア)といった選手に日本からは星野由香理 Yukari Hoshinoが参戦。男子では粟ヶ岳で3位のジョン・アルボン Jon Albon(イギリス)、同じく4位のマルコ・デ・ガスペリ Marco De Gasperi(イタリア)、ダニエル・ユング Daniel Jung(イタリア)、マックス・キング Max King(アメリカ)などなどの強豪がそろいます。その中に加わる4月の粟ヶ岳チャンピオンの上田瑠偉 Ruy Uedaに注目。日本からは小川壮太 Sota Ogawaも参戦します。
これも読む
DC Weekly 2023年2月7日 Rocky Raccoon、大紀町、かたのビッグロック

5月11日土曜日 – 12日日曜日:Aso、彩の国、TNF100北京

  • Aso Round Trail (120k, 54k): 熊本県の阿蘇カルデラの外輪山を中心としたコースをぐるっと一周するコースで開催。プレ大会開催直後に熊本地震で大きな被害が出てから3年。復興への願いをこめて開催されます。ハーフのレースは今年は54kmに。
  • トレニックワールド 100mile & 110km in 彩の国: 埼玉県越生町など。ニューサンピアおごせを拠点に奥武蔵、秩父のトレイルのコースで行われる大会で、首都圏では唯一の100マイルのトレイルランニングレースです。100マイルソロのスタートは11日土曜日午前7時で制限時間は35時間。通過速報はこちらから(100マイル100km)。エントリーリストはこちら
  • The North Face 100 Beijing, China (100k/50k/21k): 中国・北京で開催。昨年は悪天候で100kmのレースは開催されず、コースの異なるもう一つの50kmのレースとして開催されるという出来事がありました。

5月11日土曜日:UROC, Beast Trail

  • Ultra Race of Champions (UROC) 100k 50k 25k: 全米から実力ある選手を集めて、トレイルランニング、ウルトラマラソンのチャンピオンを決める、というコンセプトで開催される大会は、昨年と同じアメリカ・バージニア州のブルーリッジ・マウンテンズで開催されます。
  • The Beast Trail (51k, 25k, 12k): 台湾北部、新北市郊外の長城溪森林 Great Wall Creek Forestを拠点に開催されるトレイルランニング・イベント。昨年開催されていた100kmのコースはなくなり、フォーマットを一新しての開催です。

5月12日日曜日:成木の森、道志村、Da Monde、奥四万十

  • TOKYO成木の森トレイルラン(20k): 東京都青梅市。今回は第9回目の開催。
  • 道志村トレイルレース(41k/20k): 山梨県道志村。大きなアップダウンのあるトレイルは日本でも有数の難易度の高いコース。今年は宮原徹が2011年にDNFとなった41kmのロングコースに挑戦。これほどの長い距離のレースに宮原が出場するのは久しぶりです。
  • Da MONDE TRAIL Challenge(3時間): 愛知県新城市。愛知県民の森に設けられる約2.7kmの特設周回コースで行われる3時間耐久レース。ソロだけでなくチームやファミリーでも参加できるイベントです。
  • 奥四万十トレイルレース in 松葉川(35km): 高知県四万十町。一斗俵沈下橋や松葉川温泉のある松葉川地区がメイン会場となり、奥宮俊祐さんがプロデュースする大会。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

この記事が気に入ったらDogsorCaravanをBuy Me a Coffeeで直接サポートできます!

Buy Me a Coffee

Sponsored link