新木知範さん・草創期から日本のトレイルランニングを知る目から見たUTMBの魅力とは?・私とUTMB 第一回【PR by Columbia】


今年も8月26日月曜日のPTL®︎のスタートともにUTMB®︎が開幕します。世界最高峰のトレイルランニング・イベントは世界各地から参加者を集め、今年も日本からはあわせて300人を超える選手の皆さんが参加します。

当サイトではコロンビアにご協賛いただいて、今年のUTMB®︎に出場する方を紹介する連載記事・「私とUTMB®︎」をお送りします。第一回として登場していただくのはコロンビアスポーツウェアジャパンの新木知範 Tomonori Arakiさんです。トレイルランニングに特化したシューズブランドとして現在のColumbia Montrailが生まれて以来、日本でその成長を支えてこられました。同時に自らトレイルランニングを楽しみ、ハセツネCUPでは17回の完走を果たしています。新木さんは今回のUTMB®︎ではTDS®︎にエントリーしています。

目の前で観て初めてわかったUTMB®︎のすごさ

新木知範さん:コロンビアスポーツウェアジャパン商品本部フットウェア商品課課長。コロンビア モントレイルをはじめコロンビアスポーツウェアのシューズ全般の商品を担当。モントレイルとは日本での展開をハセツネには19回出場、UTMB®︎には3回出場。仕事としても選手としても20年以上にわたってトレイルランニングに関わり続けている。

新木知範さん:コロンビアスポーツウェアジャパン商品本部フットウェア商品課課長。コロンビア モントレイルをはじめコロンビアスポーツウェアのシューズ全般の商品を担当。モントレイルとは日本での展開をハセツネには19回出場、UTMB®︎には3回出場。仕事としても選手としても20年以上にわたってトレイルランニングに関わり続けている。

アメリカ生まれのColumbia Montrailを日本に紹介することを仕事としてきた新木さんは海外のトレイルランニングの情報にはいち早く触れてきました。2003年に第一回大会が開催されたUTMB®︎についてもすぐにその評判は耳にしていました。

「第一回大会が開催された直後から噂をあちこちから聞きました。アメリカでは100マイルのトレイルランニングレースにはコアなファンがいましたが、それをモンブランの周りをフランス・イタリア・スイスにまたがるコースでやる。そう聞いただけですごい大会が始まったな、と思いましたね。」

とはいうものの当時は現在のようにインターネットやSNSで大会の様子をとらえた写真や映像がリアルタイムで見ることはできませんでした。「すごい大会なのは間違いないでしょうが、私自身についていえば当時はあまり実感できませんでしたね。日本からも海外のレースに積極的に挑戦していた人たちはいち早くUTMB®︎を経験していて、その話を聞くだけで十分満足でした。」

UTMB®︎と新木さんの距離がぐっと縮まったのは、コロンビアが新たにUTMB®︎のメインパートナーとなった2015年のこと。日本からCCC®︎に出場するサポートアスリートの上田瑠偉選手に同行することになり、そこでUTMB®︎を初めて目の前で見ることになります。

「スタートの盛り上がり、コース上の熱い応援、選手を讃えるゴールシーンを目の前で観て圧倒されました。シャモニーの街の高揚感がすごかった。選手だけでなく街の人や一般の観光客の皆さんもこの大会のことを知っていて、一緒になって応援している姿に驚きましたね。そんな大会はそれまで一度も観たことがありませんでしたから。」

不思議なめぐり合わせでトレイルランニングへ

新木さんがトレイルランニングに関わるようになったのはUTMB®︎が始まるよりもさらに前の1997年。現在のColumbia Montrailの日本での取り扱いが始まった時でした。

「当時はまだ日本ではトレイルランニングという言葉はなく、『オフロードランニング』とか『山岳マラソン』とか呼ばれてました。私は高校生の時に山岳部で地元の九州の山に登っていて、その後はファンランでホノルルマラソンを走ったこともありましたが、山を走ったことはありません。仕事で新しいスポーツのためのシューズを扱うなら自分がまず体験しよう、ということでトレイルを走り始めました。」

それ以来、今日までずっとColumbia Montrailとトレイルランニングランニングに関わる仕事を続け、トレイルランナーとしても走り続けています。2000年に初めて出たハセツネCUPは昨年まで19回連続で出場して17回完走。20回完走を目指して今年もエントリーしています。走っているときはキツくてもう止めようと思うのに、完走した後の達成感で走っている間の辛さが吹き飛ぶ。この達成感が魅力だといいます。

「仕事を通じて始めたのですが、トレイルランニングはこれまで自分が経験してきたことがちょうど一つになったようなもの。このスポーツに関わるようになったのは運命だったのかもしれないですね。」

走る度に別の姿を見せるUTMB®︎

初めてUTMB®︎を自分の目でみた翌年の2016年、新木さんはCCC®︎に挑戦して完走。2017年にはTDS®︎、そして昨年2018年にはついにUTMB®︎を完走します。

「最初の年のCCC®︎ではスタートして稜線を越えた先にフェレの谷が広がる壮大な景色に感激。そしてシャンペからの最後の50kmの大きな登りの三連発に打ちのめされました。CCC®︎を完走してもう十分だと思ったんですが、ついTDS®︎もUTMB®︎も走ってしまいました。これで卒業だな、と思っていたんです。ところが、TDS®︎は昨年からコースに新しいセクションが加わって、そこが結構面白いらしい。せっかくだから今年は新コースのTDS®︎を走ることにしました。」

「CCC®︎にせよTDS®︎にせよ、UTMB®︎のレースはスタートしてからも完走できないかもしれないという不安をどこかに感じています。そんな気持ちになることは他のレースではありません。コースは同じでも天気次第でどんな一日になるかわからない、だからこそシャモニーに無事完走できたときの達成感は大きいのだと思います。」

20年以上トレイルランニングをみてきた目にも特別な存在だというUTMB®︎に、新木さんは毎年挑戦することになるのでしょうか。

「いや、自分の役割はコロンビアの若手スタッフにそろそろ譲らないといけないですから。まずは今回のTDS®︎を楽しんでから考えるつもりです。」

新木知範さんが出場するTDS®︎は8月28日水曜日午前4時(日本時間同日午前11時)にスタートします。

(協力:コロンビアスポーツウェアジャパン