日本からは331人が参加権を獲得・UTMB® Mont-Blanc 2020の抽選結果発表

UTMB-2016-logo-Columbia過去と比べて最高の331人が日本から参加権を手にしました。

今年も2020年®︎ Mont-Blancの抽選結果が日本時間1月9日午後6時に発表され、日本からは全体で1,031人のエントリーのうち、331人が参加権を手にしました。2020年のUTMB® Mont-Blancは8月24日から30日にかけて開催されます。

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年々増え続ける参加申し込みに対応するため、「ランニングストーン」の導入をはじめとする大幅なエントリー制度の改革が実施されるのは来年2021年大会から。今回の2020年大会のエントリーでは先行して改革の一部が実施されています。その結果、UTMB®︎、®︎、ではエントリー資格として必要なポイント数が引き下げられたため、日本からのプレエントリー者数は急増し、ついに1,000人を超えました。ただ、ポイント数が据え置かれたTDS®︎は昨年よりプレエントリー者数が減っています。

これに伴い、TDS®︎以外では抽選での当選率は大幅に下がり、UTMB®︎では22%、OCCでは7%という狭き門に。抽選による当選者数は昨年並みでしたが、100マイルのUTMB®︎では今回が最後となる「二年連続で落選したら翌年は抽選免除」という優先権を行使した人が増えた模様です。抽選直後の日本からの参加権獲得者数は全レース合計で331人に達し、当サイトが記録している2014年以来で(そしておそらく大会の歴史を通じても)最高となりました。

ちなみに中国(香港を除く)からは1,168人がプレエントリーしていて359人が出場権を獲得。内訳では170kmのUTMB®︎が113人(日本は204人)、®︎が27人(日本は3人)となっています。

  • UTMB® – Consult registrations:抽選結果を伝える大会サイト。CountryでJapanを選ぶと日本からのエントリー者の一覧が見られる他、Nameから個別の名前で検索することもできる。Statuteの欄でAcceptedなら当選、Refusedは落選。Registeredは昨年までの落選による優先権を得て、または当選後にエントリー手続き完了済みであることを示しています(このほか有力選手など一部のエントリーについては抽選なしで参加権を得ています)。

来年からは「ランニングストーン」を初めとする新しいエントリー制度がスタートします。エントリー数はこれからも増えていくでしょうが、「by UTMB®︎」やのレースを完走して「ランニングストーン」を得れば、それが有効な4年間のどこかで抽選免除や抽選券の大幅追加でエントリー権は獲得しやすくなります。一方、そうして「ランニングストーン」を得る人が増えてくると、「ランニングストーン」を得ずに地元の大会だけでポイントを満たしてエントリーしても当選する確率はずっと低くなるかもしれません。

数字でみる抽選の結果

日本からのエントリー

以下に日本からのエントリー数について過去の実績とともにまとめました。日本からエントリーが決まった当サイト注目の有力選手は次の通り。

  • UTMB:、小原将寿、、大瀬和文、西村広和、小川壮太
  • CCC:
  • TDS®︎:杉本愉、星野由香理、松永紘明、リチャード・コフラン、鈴木博子
  • OCC:上田瑠偉、吉住友里

UTMB(全体の定員2300人)

  • エントリー数 718人<うち55人は昨年までの落選またはエリート選手として優先権あり>(2019年470人、2018年281人、2017年288人、2016年284人、2015年334人、2014年425人、2013年274人)
  • 抽選による当選者 149人<当選率 22.47%>(2019年135人<当選率 30.82%>、2018年104人<当選率 38.81%>、2017年117人<当選率 43.17%> 、2016年120人<当選率 45.80%>、2015年142人<当選率 44.10%>、2014年188人<当選率 44.24%>、2013年88人(当選率 40.7%)>

CCC(全体の定員1900人)

  • エントリー数 163人<うち9人は昨年までの落選またはエリート選手として優先権あり>(2019年112人、2018年121人、2017年144人、 2016年95人、2015年75人、2014年81人、2013年56人)
  • 抽選による当選者 31人<当選率 20.13%>(2019年35人<当選率 33.33%>、2018年58人<当選率 48.74%>、2017年77人<当選率 54.61%>、2016年57人<当選率 61.29%>、2015年54人<当選率 72.00%>、2014年49人<当選率 60.49%>、2013年32人(当選率 64.0%)>

TDS(全体の定員1600人)

  • エントリー数 62人<うち5人は昨年までの落選またはエリート選手として優先権あり>(2019年90人、2018年63人、2017年69人、2016年73人、2015年32人、2014年17人、2013年11人)
  • 抽選による当選者 48人<当選率 84.21%>(2019年49人<当選率 56.32%>、2018年41人<当選率 70.69%>、2017年53人<当選率 80.30%> 、2016年68人<当選率 93.15%>、2015年32人、2014年17人、2013年11人)

2015年までTDSはエントリー数が定員を超えなかったため抽選は行われませんでしたが、2016年からは抽選が行われています。

OCC(全体の定員1200人)

  • エントリー数 66人<うち9人は昨年までの落選またはエリート選手として優先権あり>(2019年53人、2018年62人、2017年50人、2016年28人、2015年23人、2014年23人)
  • 抽選による当選者 4人<当選率 7.02%>(2019年8人<当選率 17.02%>、2018年13人<当選率 21.31%>、2017年19人<当選率 38.78%>、2016年14人<当選率 50.50%>、2015年9人<当選率 39.13%>、2014年15人<当選率 65.22%>)

MCC

  • エントリー数 16人(UTMBのパートナー枠での申し込みのみで抽選はなし、2019年7人)

  • エントリー数 2人(抽選なし)

PTL(300kmの2ー3人一組のチームレース、全体の定員100チーム)

  • エントリー数 2チーム4人(2019年9チーム24人、2018年1チーム3人、2017年4チーム13人<うち1チーム1人は海外メンバーとのチーム>、2016年1チーム1人<海外メンバーとのチーム>、2015年4チーム11人、2014年4チーム11人、2013年2チーム6人)
  • 抽選による当選者 1チーム3人(2019年7チーム18人)

全レースの合計

  • エントリー数 1,031人(2019年756人、2018年531人、2017年564人、2016年481人、2015年475人、2014年557人、2013年347人)
  • 抽選直後の当選者、参加権者合計 331人(2019年300人、2018年241人、2017年303人、2016年285人、2015年260人、2014年280人、2013年201人)

過去と比較できる締め切り時点での全体のエントリー状況は次の通りです(追記:今回の「2020年」についてのデータを書き加えました)。

  • UTMB:2014年226%→2015年218%→2016年193%→2017年198% →2018年228%→2019年340%→2020年415%
  • CCC:2014年174%→2015年142%→2016年145%→2017年182% →2018年196%→2019年363%→2020年522%
  • OCC:2014年164%→2015年255%→2016年164%→2017年239% →2018年370%→2019年508%→2020年724%
  • TDS:2014年88%→2015年83%→2016年106%→2017年118% →2018年138%→2019年223%→2020年158%
  • PTL:2018年102%→2019年・応募者数382人→2020年%
  • MCC:2019年・73%→2020年84%(ボランティア、地元居住者および大会または大会パートナー経由の申込者のみエントリー可能)
  • YCC:2018年56%→2019年83%→2020年59%
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