エルハウシン・エラザウイとジュディス・ワイダーが勝利、高村が女子18位、小笠原が男子25位・モンブランマラソン Marathon du Mont-Blanc 2024 リザルト【Golden Trail World Series】

6月30日日曜日にフランス・シャモニーで開催中のモンブランマラソン Marathon du Mont-Blancで距離42km、累積獲得高度2,540mD+の「42km du Mont-Blanc」が開催されました。 Golden Trail World Series(GTWS)の第4戦となるこのレースを制したのは男子がエルハウシン・エラザウイ Elhousine Elazzaoui (MAR)、女子はジュディス・ワイダー Judith Wyder (SUI) でした。日本の選手では髙村貴子 Takako Takamura が女子18位、小笠原光研 Koken Ogasawara が男子25位でフィニッシュしました。が連覇を達成しました。

(写真 モンブランマラソンで初優勝を果たしたエルハウシン・エラザウイ Elhousine Elazzaoui All photo @Mathis Decroux | Marathon du Mont-Blanc | Golden Trail Series, unless mentioned)

Sponsored link


エルハウシン・エラザウイ、ついにシャモニーを制覇

レース前の木曜日に、最近の土砂崩れのためにコースの前半にあるポセット Posettes 尾根の登りを経由せず別のコースで登るコースに変更することがアナウンスされていました。下のコースの13.5kmから18kmのセクションで、累積獲得高度は変わらないものの距離は約800mほど短くなりました。天候は前夜に雨が降り、レース当日は概ね曇り空の一日。少し湿度を感じましたが気温はランニングに適したコンディションでした。

男子のレースは序盤の走れるトレイルセクションを経た14km、ルツールではレミ・ボネ Rémi BONNET (SUI) とロベルト・デロレンツィ Roberto DELORENZI (SUI) を先頭に1分以内に10選手が続きました。最初の大きな登りを経た20km地点ではレミ・ボネ Rémi BONNET (SUI)の単独リードに40秒差でエルハウシン・エラザウイ Elhousine Elazzaoui (MAR) が続きました。しかし下りでエラザウィがボネに追いつき、ここからはしばし追いつ追われつの展開となり、コース後半の登りを終えた37km地点にもまだ二人はほぼ並んで通過します。変化が起きたのは下りが始まる39.3km地点で、エラザウィが25秒のリードで先に通過。ここからの下りでエラザウィがボネの追撃を許さず、3時間30分10秒でシャモニーにフィニッシュして優勝。わずか46秒差でレミ・ボネ Rémi BONNET (SUI)が2位。3位はロベルト・デロレンツィ Roberto DELORENZI (SUI)でした。

エルハウシン・エラザウイにとって、モンブランマラソンは今回が4回目。これまでの結果は2度のリタイアと4位でしたが、今回はついにこのレースでの優勝を果たし、またGTWSでは今シーズン初優勝となりました。エラザウイは次のようにコメントしています。「この勝利は私にとって大きな意味があります。長い間、マラソン・デュ・モンブランでの優勝を望んでいました。これで今後のレースに向けてさらに自信がつきました。レミは今日本当に強かったですが、私は冷静さを保ち、36キロ地点で勝利を確実にするために全力を出しました。」

昨年のこのレースの覇者であるレミ・ボネ Rémi Bonnetは、今年もレース全体をリードしていましたが、2年連続の優勝は逃し2位となりました。「今シーズン初のマラソンとしては上出来だと思います。今日のタイムを見ると、昨年よりもはるかに速かった。レベルが年々上がっていることを示しており、この2位は昨年の優勝以上の価値があります。エルハウシンは今日本当に強かったので、彼に祝福を」とレミはレース後に振り返りました。

日本からは小笠原光研 Koken Ogasawaraが初挑戦のモンブランマラソンを3:58:05で完走し、男子25位でした。

ジュディス・ワイダー、初参加で優勝

女子のレースはハイレベルなアスリートがスタートラインに顔を揃え、レースの行方を占うのは至難の業でした。

レースがスタートすると、序盤に女子有力選手が先頭グループを形成して走りますがそこから一歩抜け出たのはジュディス・ワイダー Judith Wyder (SUI) でした。しかし、一つ目の登りを終えたのちにワイダーに挑んだのは昨年後半にGTWSに参戦し、ファイナルの二つのレースを制したマダリナ・フロレア Mădălina Florea (ROU) でした。32.8kmではワイダーに46秒のリードで先頭に立ちます。フロレアのリードはフレ時エールの登りを終えた36km地点まで続きましたが、その後はワイダーがロングスパートでフロレアに追いつきます。ワイダーは4時間11分12秒でシャモニーに到着して優勝。2位のフロレアとの差を2分半まで広げる鮮やかな再逆転を見せました。ワイダーは今年のGTWSで初勝利となります。

女子優勝のジュディス・ワイダー Judith Wyder

女子優勝のジュディス・ワイダー Judith Wyder

ワイダーはレース後に次のようにコメント。「今日の戦略に満足しています。起伏のあるセクションでは強さを感じましたが、急な登りではやや苦戦しました。それでも先頭集団についていくことができ、最後に勝利を掴めると分かっていました。そして、まさにその通りになりました。」

これも読む
DC Weekly 2022年11月16日 10月下旬から3週分のリザルトと今週末のイベント紹介

マダリナ・フロレア Mădălina Floreaは、最後の下りでワイダーに屈したものの、今年のGTWSの初レースを2位で発進しました。「初のマラソン距離のトレイルレースで、その出来栄えを本当に誇りに思います。優勝を目指して、最後の登りで仕掛けましたが、最後の6~7キロがとても長く感じました。2位は優勝に匹敵すると思っているので、大興奮です」とレース後に話しました。

女子準優勝のマダリナ・フロレア Mădălina Florea

女子準優勝のマダリナ・フロレア Mădălina Florea

3位をめぐっては昨年のこのレースで優勝のソフィア・ラウクリ Sophia Laukli (USA) のあとを昨年準優勝のヤオ・ミャオ Miao Yao (CHN) が追っていましたが、最終盤の残り数キロで追い抜くことに成功。ヤオ・ミャオがトップ3入りを果たし、ラウクリは4位でした。ヤオ・ミャオは「下りではソフィアに追いつけると分かっていて、遠くに彼女の姿が見えたので、やる気が出ました。表彰台に乗るためにプッシュし続けるしかないと自分に言い聞かせました。最後はロード区間で彼女に追いつくことができ、この表彰台にとても満足しています」とこの日の成果を振り返ります。

女子3位のヤオ・ミャオ Miao Yao

女子3位のヤオ・ミャオ Miao Yao

今回がモンブランマラソンへの初挑戦となる日本の髙村貴子 Takako Takamuraはレース前半にやや出遅れます。しかし徐々にペースを取り戻して順位を上げ、女子18位となる4:45:45でシャモニーにフィニッシュしました。

18位となった髙村貴子 Takako Takamura。Photo © DogsorCaravan / Koichi Iwasa

18位となった髙村貴子 Takako Takamura。Photo © DogsorCaravan / Koichi Iwasa

次戦はシエール・ジナール

GTWSの次のレースは8月10日のスイスで開催される「シエール・ジナール Sierre-Zinal」となります。

モンブラマラソン・リザルト

全体のリザルトはこちらから。

男子

  1. エルハウシン・エラザウイ Elhousine ELAZZAOUI(モロッコ)3:30:10
  2. レミ・ボネ Rémi BONNET(スイス)3:30:56
  3. ロベルト・デロレンツィ Roberto DELORENZI(スイス)3:33:07
  4. ケビン・キベ Kevin KIBET(ケニア)3:35:05
  5. エゼキエル・ルット Ezekiel RUTTO(ケニア)3:37:23
  6. ロバート・プケモイ・マタヤンゴ Robert Pkemoi MATAYANGO(ケニア)3:38:40
  7. フレデリック・トランシャン Frédéric TRANCHAND(フランス)3:39:33
  8. フランチェスコ・プッピ Francesco PUPPI(イタリア)3:42:25
  9. ミケル・コルベラ・ルビオ Miquel CORBERA RUBIO(スペイン)3:43:36
  10. ダニエル・パティス Daniel PATTIS(イタリア)3:45:37

25 小笠原光研 Koken Ogasawara (JPN) 3:58:05

女子

  1. ジュディス・ワイダー Judith WYDER(スイス)4:11:12
  2. マダリナ・フロレア Mădălina FLOREA(ルーマニア)4:13:42
  3. ミャオ・ヤオ Miao YAO(中国)4:18:30
  4. ソフィア・ラウクリ Sophia LAUKLI(アメリカ)4:19:15
  5. ロサ・ララ・フェリウ Rosa LARA FELIU(スペイン)4:25:25
  6. ケイトリン・フィールダー Caitlin FIELDER(ニュージーランド)4:25:59
  7. モード・マティス Maude MATHYS(スイス)4:26:28
  8. アンナスティーナ・エルッキラ Anna-Stiina ERKKILÄ(フィンランド)4:26:40
  9. テレス・ルブフ Theres LEBOEUF(スイス)4:29:12
  10. イクラム・ラルサラ・ラクタブ Ikram Rharsalla LAKTAB(スペイン)4:29:44
これも読む
マスターズスカイランニング世界選手権二日目はSKY種目を開催、日本代表チームは団体で銅メダルを獲得

18 髙村貴子 Takako Takamura (JPN) 4:45:45

この記事が気に入ったらDogsorCaravanをBuy Me a Coffeeで直接サポートできます!

Buy Me a Coffee

Sponsored link