マウントフジ100 Mt. FUJI 100 2025 プレビュー

100マイルと70kmに新たな40kmのレースが加わって、大会はこれまでで最大規模となる3800人が参加して新たな一歩を踏み出します。

2025年のマウントフジ100 Mt. FUJI 100 は4月25日から27日の3日間にわたって開催されます。日本を代表する国際的なトレイルランニング・イベントとして、富士山こどもの国(静岡県富士市)をスタートし、富士北麓公園(山梨県富士吉田市)にフィニッシュする「FUJI100mi」は距離168.0km、累積標高6,254mD+の100マイルのレースで、制限時間は44時間45分(最短の時間、ウェーブにより差がある)。100マイルのコース後半にあたる富士北麓公園をスタート・フィニッシュとする「KAI70k」は距離70.2km、累積標高3,052mD+で、選手は21時間以内の完走を目指します。さらに今年は新たに3つ目のカテゴリーとして、「ASUMI40k」が大会に加わりました。距離40.2kmで累積獲得標高が1,445mD+となるこのレースは、国際的にみて競技人口が増え、競技レベルの向上も著しいマラソンディスタンスのトレイルランニングに該当し、国内外のランナーにとって新たな目標となることが期待されます。

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今年の大会には「ASUMI40k」が加わって参加定員が拡大したことから、全部で約3,750人がエントリーしています。海外からの参加はおよそ650人と昨年を上回り、過去最高となる見込みです。

今年もこの大会は「Gran Canaria World Trail Majors」(グランカナリア・ワールドトレイルメジャーズ)を構成する大会となり、FUJI100miとASUMI40kの二つのレースが年間ランキングの対象となります。

(Photo © Fuji Hakone Izu Trail Support)

100マイルのスタートが金曜日の夕方となったことから土曜日は応援、観戦がしやすい

2025年大会はFUJI100mi、KAI70kのスタート、フィニッシュ会場は昨年と同じで、新たに加わるASUMI40kもKAI70kと同じく、富士北麓公園富士山の銘水スタジアムがスタート、およびフィニッシュの会場となります。

昨年は大会日程が例年より短くなったことから、100マイル、70kmは1日違いながらいずれも深夜0時のスタートと異例の大会日程でした。今年は100マイルは金曜日の日中、70kmと40kmは土曜日の日中と一昨年までと同様となります。ただ、100マイルについては従来よりもやや遅い4月25日金曜日17時のスタート(第一ウェーブ)となりました。4つのウェーブに分かれて2400人がスタートしますが、スタートの間隔は昨年より時間を空けて15分おきとなります。ASUMI40kは4月26日土曜日12時に200人の選手がスタート、 KAI70kは同日13時30分に1000人の選手がスタートします。

コースについては昨年との比較ではFUJI100miの河口湖総合公園付近から富士北麓公園内のエイドステーションまでの約6kmが変更されています。このほか、山中湖きららのチェックポイントを出てからの明神山への登りも西側からの直登に代わって、南側まで進んでから登るルートをたどることとなっています。この変更はFUJI100miとKAI70kに該当します。

今回初開催となるASUMI40kはKAI70kのコースのうち、鳥居地峠(13.9km)から杓子山からのトレイルの下りが林道に合流した先(ASUMI40kの17.4km)を別ルートで繋いだコースとなります。

2025年大会の有力選手

FUJI100mi

FUJI100miのコース概要図(大会ウェブサイトより、以下同じ)

FUJI100miのコース概要図(大会ウェブサイトより、以下同じ)

FUJI100miのコースプロファイル

FUJI100miのコースプロファイル

女子 Women

100マイルの女子のレースではスペインのクラウディア・トレンプス Claudia TREMPS (ESP) が最も優勝に近い選手となります。ワールドトレイルメジャーズの一戦であるTransgrancanariaには2019年から毎年参加していますが、2021年からは5度連続でトップ3で表彰台に立っています。このほかにも2022年のシーズンにはTDSで2位、Ultra Pirineu 100kで2位。昨年はメノルカ島で開催のTrail Menorca Cami de Cavalls 83kで優勝したのち、UTMBで8位となっています。

クラウディア・トレンプス Claudia Tremps Photo @Ian Corless

トレンプスとともに今年のFUJI100miをリードすると予想されるのはイ・アンナ Anna LI (CHN) です。中国のレースで多くの優勝を重ねていますが、昨年秋にはUltra-Trail Ninghai by UTMB 105kでシャン・フージャオに続いて2位、Tsaigu Trail 105kでは3位とビッグレースで好成績を連発しました。中国以外でも2023年のDoi Inthano by UTMB 175kで2位、2024年のChiangMai by UTMB 175kで3位といった成績を残しています。今年に入ってからはHong Kong 100、Ultra-Trail Xiamen by UTMB 100kでトップ3入りを逃していますが、調整次第では今年のマウントフジの話題の人となるかもしれません。

昨年のFUJI100miで初めて100マイルを走り、コートニー・ドウォルターに続く2位という快挙を成し遂げた清宮由香里 Yukari SEIMIYAも今年のFUJI100miに戻ってきます。昨年は秋の信越五岳100マイルで総合7位で優勝しています。ただ、その後はAPTRC選手権ロングで11位、今年1月のHong Kong 100でDNFと辛いレースも経験しました。リカバリーと本番に向けた調整が今年の鍵となりそうです。

昨シーズンは10月の韓国でのAPTRC選手権・ロングで5位、12月のChiangMai Thailand by UTMB 100kで4位と国際的なイベントで足跡を残した枝元香菜子 Kanako EDAMOTOも今年の100マイル女子の注目選手です。この大会では2023年に10位、2024年に9位でフィニッシュしており、今年はさらに上位を狙います。

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香港からは2022年のチェンマイ、2023年のインスブルックのWMTRC世界選手権や昨年のAPTRC選手権に香港代表として出場しているチャン・マンイー ManYee CHEUNG (HKG) に注目です。Translantau by UTMB 140kでは2023年の2位に続いて昨年は3位、APTRC選手権・ロングは7位、今年1月のHong Kong 100では9位でした。マウントフジには2019年のUTMFで5位となって以来の参戦です。

さらに次のランナーが今年の100マイル女子にエントリーしています。

  • 伊東ありか Arika ITO (JPN): 2023年FUJI100miで7位、2024年奥信濃100kで3位、霧島えびの高原エクストリーム66k優勝。
  • 板橋黎華 Reika ITABASHI (JPN): 2024年KAI70kで6位、彩の国100kmで優勝、ハセツネCUPで5位。
  • チャン・ホイピン Huiping ZHANG (CHN) : 2024年Chongli 168 Ultra Trailで3位、Ultra Tour Mt. Siguniang 74kで優勝。
  • チャオ・フェン Fen ZHAO (CHN) : 2024年 Ultra-Trail Xihong 168kで優勝。
  • 矢野淳子 Junko YANO (JPN) : 2022年UTMFで2位、2024年FUJI100miで5位。
  • 原智美 Tomomi HARA (JPN) : 2024年OSJ ONTAKE 100 100マイルで2位。
  • 大淵千鶴 Chizuru OFUCHI (JPN) : 2023年FUJI100miで3位、信越五岳100マイル3位。
  • 浅原かおり Kaori ASAHARA (JPN) : 2018年、2019年UTMFで3位。

男子 Men

昨年のFUJI100miを19:10で制したデン・ゴーミン Guomin DENG (CHN) が今年の大会で連覇を狙います。昨年はウェスタンステイツで14位となったのち、秋にはUltra-Trail Ninghai by UTMB 105kで8位に。今年1月のワールドトレイルメジャーズ開幕戦のHong Kong 100で3位となっています。デンにとっては母国以外のレースで久々に頂点に立ったマウントフジで今シーズンも勢いに乗りたいところ。この大会には2018年も含めて3回目の参戦です。

FUJI100miで優勝したデン・グオミンのフィニッシュ Photo © Fuji Hakone Izu Trail Support

デンとともに今年のFUJI100mi男子のレースをリードすることになりそうなのがドー・ジ JI DUO (CHN) です。中国のレースで活躍を重ねていたこの選手が国際的な舞台を優勝で飾ったのは2023年12月のDoi Inthanon by UTMB 175kでした。昨シーズンは3月のChengdu Trail 105kや4月のMt. Yun by UTMB 100Kで優勝。ウェスタンステイツでの12位を経て、10月のNinghai by UTMB 105k、12月のChiangMai by UTMB 175kでいずれも2位。今年に入ってからも3月のXiamen by UTMB 100Kで優勝しており、好調です。同い年のデンとは各地のレースで競い合っており、今回も二人のレースが注目されます。

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スペイン在住のホアキン・ロペス Joaquin Lopez (ECU)はスペインや母国エクアドルで好成績を残してきましたが、昨年のUTMBで3位になったのはサプライズと受け止めたファンが多かったでしょう。しかし、遡れば2019年のUTMBで6位、2022年TDSで2位、2023年UTMBで11位と経験を重ねた上でのトップ3入りでした。初来日のマウントフジで再びサプライズを見せてくれることに期待したいところです。

アメリカ・オレゴンからはウェスタンステイツの連続トップ10入りを続けているタイラー・グリーン Tyler Green (USA)が初めてマウントフジを走ります。ウェスタンステイツについては2019年に14位となったのち、2021年に準優勝、2022年4位、2023年準優勝、2024年7位となっています。この間、米国外でも2023年のTransgrancanariaで3位、UTMBで7位、2024年Hong Kong 100で3位と好成績を残しています。今回はASUMI40kを走るパートナーのレイチェル・ドレイク Rachel DRAKEとともに来日です。

日本の今のウルトラトレイルのシーンをリードする川崎雄哉 Yuya KAWASAKI には海外からの選手とともに優勝争いをどう展開するか注目されます。2016年、2023年の2度のハセツネCUPチャンピオンであり、5度のトレイル世界選手権日本代表の経験を持つ川崎はマウントフジでも2023年に最後まで諦めない走りで2位となった経験を持ちます。

ハセツネCUPといえば2022年、2024年の2度、優勝している吉野大和 Yamato YOSHINOがFUJI100miにエントリーしており、今回初めて100マイルに挑戦します。持ち前のスピードがマウントフジのコースで発揮できるか。今年1月にはHong Kong 100のHalf 57kで4位になっています。

2023年のKAI70kで鮮やかな勝利をおさめた田村健人 Kento TAMURA は昨年に続いてFUJI100miに挑みます。昨年のハセツネCUPでは手堅いレース運びで吉野に続く2位となっています。昨年初挑戦でDNFとなった経験を活かして、快走に期待です。

西方勇人 Hayato NISHIKATAはFUJI100miでは2022年に10位、2023年に5位、昨年は4位となりました。昨年は5月の彩の国100マイルで優勝するなど、豊富な経験で日本の100マイルのスペシャリストといえる存在です。

土井陵 Takashi DOI は2022年のUTMFで2位、昨年は6位でした。小原将寿 Masatoshi OBARAはマウントフジでは2019年に海外選手に続く4位、その年のUTMBで8位となる快挙で話題になりました。FUJI100miへの挑戦を続けて2023年の3位をはじめ好成績を残している鬼塚智徳 Tomonori ONITSUKAも今年のレースに臨みます。昨年の広島湾岸109kで3位となった翌月にFUJI100miを7位で終えた板垣渚 Nagisa ITAGAKIも今年はさらに上位を目指します。

さらに次の選手にも注目です。

  • マチュー・クレマン Mathieu CLÉMENT (FRA) : 2023年 Trail Vervier St. Bernard by UTMB 140k 優勝。
  • サンゲ・シェルパ Sange Sherpa (NEP) : 2017年信越五岳100マイル(短縮103k)優勝、2018年UTMFで11位。
  • 須賀暁 Satoru SUGA (JPN) : 2024年OSJ安達太良山50K優勝、ハセツネCUPで7位。
  • 判田誠太 Seita HANDA (JPN) : 2024年広島湾岸109kで優勝、阿蘇ボルケーノ109kで2位。
  • 薬師寺裕人 Yuto YAKUSHIJI (JPN) : 2024年マスターズ・スカイランニング世界選手権・Zela Ultramarathon 55kで3位。
  • 竹村直太 Naota TAKEMURA (JPN) : 2024年上州武尊山スカイビュー137kで優勝、球磨川リバイバル167kで優勝。
  • 池畑拓哉 Takuya IKEHATA (JPN) : 2024年奥武蔵ロングトレイル105kで2位。
  • 三浦裕一 Yuichi MIURA (JPN) : 2023年球磨川リバイバル169kで2位、2025年比叡山50マイルで2位。
  • 板垣辰矢 Tatsuya ITAGAKI (JPN) : 2024年白馬国際クラシック50kmで2位、28kmで3位。
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ASUMI40k

ASUMI40kのコース概要図

ASUMI40kのコース概要図

ASUMI40kのコースプロファイル

ASUMI40kのコースプロファイル

女子 Women

ASUMI40kは新設ながらワールドトレイルメジャーズのショートシリーズの年間ランキングの対象となっています。国内の有力選手の反応に比べると、海外選手はこの点に注目しているのか、トップクラスの選手がエントリーしています。

FUJI100miで2019年、2023年の2度にわたって優勝したシャン・フージャオ Fuzhao XIANG (CHN)は優勝後に「きっと日本に、富士山にまた来ます」との言葉通り、昨年12月に来日してITJ70kを走りましたが、今年のマウントフジにもASUMI40kを選んで参戦します。2023年のUTMBでの4位、そして昨年のウェスタンステイツでの2位でシャンの名は世界のトレイルランニングコミュニティが知ることになりました。今回は初代のASUMI40kのチャンピオンとして大会を盛り上げる可能性が高いでしょう。3月には中国のXiamen by UTMB 50K、Scaler Beijing Changping Yanshou 60kの二つのレースで優勝しています。

シャン・フージャオ Fuzhao XIANG Photo © Fuji Hakone Izu Trail Support

シャンを迎えるのは大会開催の富士吉田市を地元とする吉住友里 Yuri YOSHIZUMI (JPN)。この大会では2018年のSTY92kに始まり、2022年のKAI69k、2024年のKAI70kといずれも圧倒的な強さで優勝しています。シャンとは昨年10月のAPTRC選手権・ロング(シャンが1位、吉住が3位)に続いて同じレースを走ります。今年に入って吉住は2月のTransgrancanaria Advanced 83kで9位、OSJ新城32kで優勝しています。

Hong Kong 100での吉住友里 Yuri Yoshizumi。Photo by DogsorCaravan

二人のレースにはレイチェル・ドレイク Rachel DRAKE (USA) が加わるでしょう。オレゴンを拠点に、ミドルディスタンスのトレイルレースで活躍していたドレイクは次第に長いレースでも好成績を挙げるようになっています。2023年のOCCでの6位の翌年、2024年はHong Kong 100 Third 32kで優勝。同年2月にBlack Canyon Ultra 100kの優勝でゴールデンチケットを得て参戦したウェスタンステイツでは初の100マイルレースながら8位と健闘しました。今回ASUMI40kでフージャオ、吉住とどんなレースになるか注目です。

昨年のKAI70kで吉住に続く2位となった岩井絵美 Emi IWAI (JPN) も今年はASUMI40kを選びました。昨年はハセツネCUPで準優勝となったのに続いてAPTRC選手権・ロングでは8位となっており、今シーズンの活躍が期待されます。

次の選手にも注目です。

  • マノン・ラルマン Manon LALLEMENT (FRA) : 2024年Templiers 36kで4位。
  • ラム・チョーユ ChoYu LAM (HKG) : 2024年APTRC選手権・ショートで4位。
  • 山内菜摘 Natsumi YAMAUCHI (JPN) : 2024年KAI70kで8位。
  • 坪井光穂 Miho TSUBOI (JPN) : 2024年球磨川リバイバル167kで優勝。
  • 石原 菜美 Nami ISHIHARA (JPN) : 2022年KAI69kで4位。

男子 Men

男子では26歳の若き中国のトップ選手、モン・グアンフー Guangfu Meng (CHN) がこのASUMI40kでマウントフジにデビューします。Hong Kong 100では昨年、今年と連覇。昨年秋の中国・上海のビッグレース、Ninghai by UTMB 105kで優勝、2週後のTsaigu Trail 50kでは上田瑠偉選手に続く2位でした。今回は今後の活躍が期待される若きアスリートが走る姿を見ることができる機会となりそうです。

2024年のHK100男子優勝のモン・グァンフー Guangfu MENG 蒙光富 Photo © Anta Guanjun Hong Kong 100

モン・グアンフーの他には、世界選手権代表の経験を持つツォマス・カリ Tuomas KARI (FIN)、21歳でAPTRC選手権のU23の15kmで金メダルのレックス・ロー Rex Yin Lok LO (HKG)、昨年のNinghai by UTMB 59kで11位のチアン・チェンシー Chengxi QIAN (CHN)、今年1月のHong Kong 100 Half 57kで13位のタム・ツィホン Tsz Hong TAM (HKG)、2024年Lantau 2 Peaks 23kで優勝のチャン・カキョン Ka Keung CHAN (HKG) が海外からの注目選手となります。

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迎える日本の選手では、この大会で2018年STY優勝、2022年KAI69kで3位、2023年KAI70kで5位などの成績をあげ、スカイランニング、トレイルランニングで安定した好成績で知られる牛田美樹 Miki USHIDA。昨年のFUJI100miで10位で今年は先月のOSJ新城32k優勝の河崎鷹丸 Takamaru KAWASAKI が海外選手とのレースに臨みます。

KAI70k

KAI70kのコース概要図

KAI70kのコース概要図

KAI70kのコースプロファイル

KAI70kのコースプロファイル

女子 Women

KAI70kには海外の有力選手が少なく、国内勢の間のレース展開となりそうです。

そうした中でアンナ・タラソワ Anna TARASOVA (ESP) は今年のTransgrancanaria Advanced 83kで準優勝しており、一歩飛び抜けた存在。アジアを拠点に活動するオーロール・ダシェ Aurore DACIER (FRA) は昨年秋のTranslantau by UTMB 100kや今年2月の9 Dragons 50kで優勝しており、KAI70kのレースをリードするでしょう。アメリカのサラ・キーズ Sarah KEYES (USA) は2023年のLake Sonoma 50で3位で、同年のインスブルックでのWMRTC世界選手権の米国代表として参加しています。

迎える日本勢では昨年のKAI70kで3位の秋山穂乃果 Honoka AKIYAMA (JPN) が今年も同じレースを選びました。昨年は9月のスカイランニング世界選手権・ウルトラスカイ65kで銀メダル、10月のAPTRC選手権ではショート42kで銅メダルを獲得しています。さらに昨年のKAI70kで7位の福田恵里佳 Erika FUKUDA、同じく9位の小谷奈穂 Naho KOTANI、同じく10位で昨年のITJ70kで3位の冨井菜月 Natsuki TOMII、昨年10月の志賀高原エクストリーム55k優勝の林楓 Kaede HAYASHI、韓国のトレイルランニングレースで活躍するてらだみな Mina TERADA、2022年のFUJI100miで11位で昨年の彩の国100マイル優勝の中野沙知 Sachi NAKANOの名前が挙げられます。

男子 Men

男子のレースでは中国のシェン・ジアシェン Jiasheng SHEN (CHN) が初めて来日し、KAI70kを走ります。22歳から中国のトレイルレースを席巻するようになり、23歳の2018年にはOCCの6位で国際イベントにデビュー。2019年にはHong Kong 100やTsaigu Trail 50kで優勝。2023年にはウェスタンステイツでの4位に続いてCCCで準優勝。今年1月のHong Kong 100で5位となっています。今回のKAI70k男子の出場選手の中では飛び抜けた力の持ち主です。

シェン・ジアシェン Jiasheng SHEN 申加升 Photo by Anta Guanjun Hong Kong 100

ドイツからはマルセル・ヘーヒェ Marcel HOECHE (GER) が参戦します。先月から来日して毎週のように日本のトレイルランニングレースを走っている彼は2023年WMTRC世界選手権のドイツ代表でした。今年は1月にHong Kong 100 – Half 57kに参加して6位でした。

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イタリアのエドアルド・ロッサーノ Edoardo ROSSANO (ITA) はもっぱらイタリアのレースを走る選手ですが、世界に知られるレースでは2024年のLavaredo by UTMB 81kで5位となった記録があります。

日本勢では昨年のKAI70kで8位の森本幸司 Koji MORIMOTO をはじめ、次の選手に注目です。

  • 喜多村久 Hisashi KITAMURA : 2024年The Most Beautiful Thing 85kで準優勝。
  • 佐谷尚紀 Naoki SATANI : 2024年白馬国際50k優勝、ハセツネCUPで9位。
  • 町田知宏 Tomohiro MACHIDA : 2024年のKAI70kで6位、2025年女川100トレイルズ80kで2位。
  • 大畑匡孝 Masataka OHATA : 2024年上州武尊山スカイビュー80kで準優勝。
  • 古賀聖 Sei KOGA : 2024年比叡山50マイル優勝。
  • 東翼 Tsubasa AZUMA : 2023年那岐ピークス31kmで4位。

大会応援、観戦のリソース

2025年のMt. FUJI 100のレース開催のリアルタイムの通過状況の速報や、GPSトラッキングに関する情報は、明らかになり次第この欄に追記します。

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