先週末の日曜日は奥武蔵レクロゲイニングに参戦。ロゲイニングは山間地で行われる大規模なオリエンテーリング?のようなものか。当方は毎度おなじみのトレラン仲間ののりさん、hogeさんにお誘いいただき、3人の"team iron plate"として参加。奥武蔵の山々を走り回った。
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エリア内のチェックポイントを見つけ、それぞれのチェックポイントにつけられた点数を合計して競う競技なのだが、我がチームはチェックポイントの回り方、地図を読んでの目的地へのルートの見極め方、など不慣れなことが多く、競技の成績は惨憺たるもの。山を走ることにかけてはそこそこの経験を積んだ我々だが、それだけではだめらしい。
我々のチームはスタート地点からかなり離れた高得点のチェックポイントをねらって駅に向かおうとした(今回はエリア内の八高線、西武線を使うことが認められている)。途中でいくつかのポイントに立ち寄ってポイントを稼ごうとしたのだが、山の上のチェックポイントへ藪を踏み込んで直登しようとしてロスト。
電車に間に合わないので方向を変えて、電車に乗らずに立ち寄れるポイントを目指したのだが、いくつかポイントを稼ぎ、走れるトレイルで気持ちよく飛ばしているうちに分岐などを見落としてしまい、多少時間をロス。
その後、エリアの中心地帯の、オリエンテーリング用のチェックポイントがもうけられたやや高度なエリアに踏み込むのだが、このあたりはややしっかりした地図読みが求められ、いったりきたりで時間が過ぎてしまう。不明確なトレイルの踏みあとを探し、周囲の沢、尾根を見極めながら移動して山を下り、規定の3時15分より少し早くフィニッシュ。
競技として高得点をねらうのであれば、もっと工夫の余地はあったようだ。すなわち、
・エリアの外側にある高得点のチェックポイントに直行する。ポイントを稼ぎながらフィニッシュ地点に戻ってくるイメージ。
・中心地帯のオリエンテーリング用のチェックポイントはねらわない。その他のチェックポイントは「○○神社」といった具合で比較的ポイントを見つけやすいが、オリエンテーリング用のポイントは「鞍部」「植生の境目の角」「沢」といった具合で現地に行っても目立つ人工物がないので探すのにも一苦労。
・無理に走らなくていい。特に分岐や地形を見極めて進む必要があるときに走っていると、変化を見落としたり、せっかく見つけた変化に注意を払わずに結果的に現在地を見失ってしまう。
しかし!自分としては一番おもしろかったのはオリエンテーリング用のチェックポイントを求めさまよった山の中だった。
オリエンテーリング用の1万5000分の1の地図に書き込まれたかすかなトレイルは、山と高原地図には全く表示されていない。普段、山と高原地図を片手にハイキングをしたりトレイルランをしている自分には、そのようなトレイルは存在しないのと同じ。そうしたところに道を見つけ、等高線を頼りに谷と尾根を見極めて現在地を推定し、コンパスをみながら、あるはずのトレイル、あるはずのチェックポイントを目指して藪の中を分けいって、目的地にたどり着く。
もちろん、一つ間違えば道迷いにつながるし、急斜面や足場のよくない岩場を進むのには危険が伴う。それでもきちんと理屈を立てて考えれば、状況を理解して、打開することができる。
これからも普通に山を歩いたり走ったりするときは、今回のような山の中に踏み込むことはないだろう。実際に踏み込むとなれば、それを想定した装備も必要だろう。しかし、今までの山の楽しみのすぐそばには今まで知らなかった冒険が満ちていることを知ったのは大きな収穫だった。
とはいえ、同じチームでともに藪漕ぎ、急坂直登をすることになったのりさん、hogeさんには地図を片手に大喜びの私は少々ご迷惑だったかも。今度は普通に必勝パターンで上位入賞を目指しましょう。チェックポイントの巡回状況の把握、個別のチェックポイントに向けたルートファインディング、チェックポイントの特徴・点数計算などの役割をうまく分担すればきっと我々もうまくいきます!