週末の12日、13日はThe North Face主催の「トレイルランニングアカデミー in 富士」に参加。トレイルランニングの普及の過程で、ただトレイルを走るのを楽しむランナーを増やすばかりではなく、トレイルランニングが山岳愛好の一つの形として認められる文化として育つように「自立したトレイルランナー」を増やそうというのが趣旨だとか。このあたり、最近の考えに響くものがあって今回は参加。講師陣は鏑木毅さん、横山峰弘さん、佐藤浩巳さん、大内直樹さん、松永紘明さん、そして地図読みの大先生でオリエンテーリングの大御所、村越真先生、という豪華メンバー。
ご参加もいつも男塾・乙女塾メンバーでご一緒している方々も含めて30名弱ほど。経験に多小差はあれ、かなり走れる人が多い印象。
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1日目はなんと富士山を走ることに。御殿場口新五合目のバス停から幕岩、御殿庭を経て火口をみながら宝永山へ登る。下りは大砂走りを一気に駆け下りるというコース。距離にして13キロほど、標高差は1400mから2700mの1300mの差。
スタート地点の駐車場になぜか上半身裸のよく日に焼けた人数名を発見。後ろにみえるのは自衛隊の車両。となるとあの人達しかいない!先日青梅の筋トレ祭りでご指導いたただいた大宮の32連隊の皆様だった。富士登山駅伝のトレーニングにきていたとか。小河内さんと鏑木さんのツーショット。
コースは最初は明るい樹林帯をいく気持ちのよいトレイル。しかしどころどころには火山であることを思い出させる黒い砂礫がある。
幕岩の前でワンポイントレッスン。
幕岩から御殿庭を目指すが、いよいよ登りの斜度もきつくなり、走れるところは少なくなる。森林限界も超えて風が強くなり、吹き上げる雲が煙のように流れていき、ウェアやグローブをしめらせる。
宝永第三火口、第二火口をみながら砂礫で登るステップが滑るのに苦しみながら登るといよいよ宝永山を臨む分岐に到着。横山さんの背後から宝永山を臨む。左にトラバースして馬の背の稜線上のコルに上がり、右側の山頂を目指す。
途中の広々とした平たいところにはベンチにテーブルが置かれていて休んでいる人もいるが、周囲は溶岩石がごろごろ広がる火星のような荒涼寂寞としたところで何とも不思議な感じ。
ひたすら登るのだが、足下は砂礫で踏み込んでも流れていく。そうした中の急坂で登るのに一苦労。まさに蟻地獄。
宝永山山頂。強風のせいなのか、設置されている表示板などが壊れていた。
ここからは一気に下り。大砂走りを転げ落ちていく。重力に任せて駆け下りながら、足にかかるショックを厚い砂の層で滑らせながら吸収する感覚。初めての経験だが慣れるとなかなか愉快。トレラン用ゲイターでシューズの中に石が入り込むのは防げたが、シューズのメッシュ生地からは細かい砂粒が入り込んでくる。
結局4時間あまりでほとんどの参加者が下山。当方も初めての富士山、これまでに経験したどの山とも異なる荒涼とした風景と厳しい登り、豪快な砂走りを経験して大いに満足したのだった。
この日は山中湖の宿にて食事。佐藤浩巳さんのアロマオイルマッサージのレクチャー。これからアロマオイルの香りを漂わせたランナーがレースで現れるかも。その後は軽く飲みながらアスリートの皆さんとの質疑応答など、、しかし当方はいつものごとく眠くなってしまい、、沈没。