トレイルランニングアカデミー2日目は朝のランニングでスタート。早朝6時集合で、大内直樹さんのナビゲートでランニング。山中湖一周かな、と思いきや、トレイルに入って高指山、切通峠を経て戻るという早朝トレランに。なかなかゴージャスな朝ラン。曇り空で高指山からの眺望はもう一つだったが、大いに満足。この朝ランには半分以上の参加者が来られていたと思う。ちなみに大内直樹さんは来週末にはアメリカ・ワイオミング州でのトレイルレースを控えているとのこと。がんばってください!
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朝ランの後は風呂に入って朝食をとり、いよいよ講師陣の皆さんによる講習へ。当方はiPadとBluetoothキーボードを持ってきてノートを取る。かなりスムーズに使える。iPadはラップトップPCよりも電池が持つので電源の心配もさほどしなくていい。iPadで軽やかにノートを取っているところを、男塾の鉄人にして哲人、@n2n2nori さんがiPhoneで撮影。
以下、ノートからかいつまんで紹介。
(概論:鏑木さん)
トレイルランニングを一過性のブームに終わらせず、アウトドアを楽しむ文化の一部として定着させたいという決意が示される。トレイルランニングのフィールドについても、出来合いのコースばかりでなく、自由な発想で自らみつけてほしい。登山道でなくても、海岸でも公園でもいい。
トレイルランニングでスピーディに行動できることが山岳行動の安全に寄与する面もある。また、山の中を走る爽快さは日常のストレスを解消するセラピー効果もある。
トレイルランニングによる町おこしの取り組み。神流、日和佐の例。
現在の登山道が維持できているのは登山文化に若い頃親しんだ中高年の登山者が数多くいるから。次世代に向けて受け継ぐには山を楽しむ文化を広げていく必要があり、トレイルランニングがそこで役立つのではないか。
(トレイルランニングと地図読み:村越さん)
トレイルランニングに使う地図。山と高原地図。2万5000分の1地形図はより詳しい情報が得られる、ただし、トレイルの表記については必ずしも正しくない(実際に現地に行くと存在しない、など)ことを前提に考える必要がある。
地形図から読み取れるコース上の危険。ガレ場。特徴少ない緩斜面で道迷い。
尾根と谷を読み取るのが基本。ルート維持のため、地形図から読み取れる地形の特徴と実際の風景を比較するとよい。
(リスクマネジメント:松永さん)
体調不良への対処。危険な動物・昆虫との遭遇に備えた行動。道迷い対策としては、トレイルランナーの場合、もと来たコースを引き返すことのできる体力があるのだから、思い切って引き返すことも大切。天候急変への対処(特にウェアリング)。以上は知識もさることながら常に冷静に周囲の環境の変化に目を配ることが重要。
(トレーニングとからだのメンテナンス:横山さん)
下りのトレーニングに速読法が役立つのではと考えている。最大心拍数を知るには一度専門の施設で計るのも一案。
その他、各種トレーニング、ストレッチ用具の説明、ストレッチ、筋トレの紹介。
(トレイルランニングの装備:大内さんと佐藤さん)
トレイルランニングに必要な装備について紹介。興味を引かれたのは、大内さんはナッツ類(トレイルミックス)を食べていることが多い点。佐藤さんは噂に聞いていたとおり、ジェルまでハイドレーションバッグに入れてしまうという。その他TNFの新製品紹介など。
(トレイルランニングと自然環境の保護:ゴールドウィン 三浦さん)
トレイルランニングは自然破壊行為か?村越先生からは先週の富士忍野高原トレイルレースの前後でのトレイルの状況の調査が紹介される。簡単には結論が出せないが、決定的な環境破壊は伺えないという。ミニマムインパクトを原則にして楽しめばトレイルランニングは自然な遊びとなるかもしれない。
などなど。秋のトレイルランニングアカデミーは信越五岳のある週に西日本で、ハセツネの前週に関東で行われる予定とのこと。