今年の夏はあちこちのフィールドに出かけ、野山を文字通り駆け抜けたが、ノンビリ山歩きは6月の奥秩父以来出かけていない。そこへ山旅の先達であるagohigeさんのお声がけでトレランで毎週のように顔を合わせている仲間計6人で晩秋の北アルプスへ、ゆっくり走らずにハイキング、略してゆるハイクに出かけた。
agohigeさんのナビゲートで非常にスムーズに楽しめたうえ、天候にも恵まれた。下山した途端に雨が降り始め、この雨は山頂や稜線では雪になっていただろう。まさに今年最後の秋の週末を過ごすことができた。
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いつもはソロで歩いてテント泊なのだが、今回はグループで小屋泊まり。燕山荘は立派な小屋であまりの快適さに拍子抜け。でもこれもゆるハイクらしくてまたよい。
詳しくは以下ご参照。
(23日土曜日)
金曜日の夜、毎週末の行事である部屋の掃除などを済ませてからパッキングを開始。迷ったのは万一の雪対策。まだ積雪はなく、週末も天気は悪くないと聞いていたが、急変して一夜明けたらどっさり積雪、もなきにしもあらず。悩んだが、結局マイクロスパイクだけ持っていくことにした。
悩んでいたせいか、夜が遅くなり、新宿駅での集合時間に少々遅刻。でもあずさ号には無事に乗れて穂高駅に向けて出発。穂高駅からは贅沢にもタクシーに乗って中房温泉の登山口に到着(ありがたや)。本日は中房温泉から合戦小屋、合戦尾根を経て表銀座との合流地点である燕山荘を目指す。
距離は大したことがないのだが、登山口からは標高で1400m近く一気に登る少々きつい登り坂。でも脇の山谷を染める紅葉が慰めになる。
大いに汗をかきながら合戦小屋到着。数組のハイカーがベンチでガスストーブでなにやら湯を沸かしていたくらいで人は少なめ。登山開始が少し遅かったからか。
なんだかんだいいながらも3時間ちょっとの登山で燕山荘に到着。小屋から北を眺めると、花崗岩の白とはいまつの緑の対比が際立つ燕岳が手に取るようにみえる。
そして振りかえれば槍ヶ岳、穂高連峰がみえる。真ん中右よりのとんがりが槍ヶ岳か。
燕山荘の全景。でっかい建物だ。
我々一行は小屋で受付を済ませて荷物を置くと目の前にみえる燕岳へ。アップダウンはあまりなく、危険な箇所も特にない片道1キロのコースだが稜線上は風が強い。ダウンジャケットを着て山頂を目指す。
山頂でゆっくりしてから燕山荘に戻ったのは午後5時半頃。テント場のテントはオーソドックスなものが多い。
午後6時からの食事はテント場でごそごそアルファ米を食べているいつもの食事からすると大変豪華。さらにその後はビールで乾杯して背負ってきたワインなどで酔う。mstさんはミル持参で挽き立てコーヒーを振る舞ってくださったほか、ホットワインまで作成。シナモンスティックやら各種スパイスまで入れた本格派。ありがたい。さすが。
(24日日曜日)
前夜は夜9時に消灯。寝具ももちろん蚕棚式のスペースに引けるようになっているが、当方はシルクの袋に身体を納めてから寝具をかぶる。薄い袋だが結構快適。
翌日曜日は早起きして東の空を見つめる。。富士山のシルエットが美しい。
今日の行程は、南に進んで大天井岳をへて下山の予定。すでに営業終了の大天井荘まではゆるいアップダウンで歩きやすく、目の前にはずっと北アルプスの山々が見え続けているという非常に楽しいルート。表銀座縦走コース。
大天井岳から槍ヶ岳へ向かう喜作新道を作った喜作さんを称える喜作レリーフを過ぎるとすぐに大天井荘。ここに荷物を置いて、大天井岳のピークへ登る。標高2921.9mの今回のルートの最高地点。眺めがとにかく最高。
最高の眺めを楽しんだ後は下り基調で常念乗越にある常念小屋を目指すが、このあたりの下りからやっぱり左膝の腸