3日日曜日はキタタンこと第13回北丹沢12時間山岳耐久レースに参戦。比較的天候に恵まれ、完走率は79.3%と高め。当方は6時間23分8秒でのフィニッシュだったが、終盤は脱水気味で走り通すことができず大減速。またもやややほろ苦い結果と相成った。そして、これを書いている火曜の朝は大腿四頭筋、腸腰筋、シンスプリント、そして肩に至るまで激しい筋肉痛。ここまでの筋肉痛は久しぶり。
以下参戦記。
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13th Kitatanzawa 12h Mountain Endurance Race by koichi2000 at Garmin Connect – Details
(スタートまで)
午前3時半に起き出して午前4時に朝食。用意をして午前5時20分には会場に到着。ぞくぞく集まってくるランナーの皆さんと話しているうちにスタートの6時半となる。スタート地点では同宿のおなじみのメンバーのほか、レースが終わったら出張でシンガポールへ直行というドクターTさんと雑談しながらスタートを待つ。
今日のレースについては道志村の時のような特段の意気込みはなかった。トレーニングはそれなりにしているが、登りのパワー不足はあまり改善がない。昨年は前週にサロマ湖で100キロを走った後で7時間20分ちょっとで完走していたので、今年は7時間を切れれば十分、6時間半なら上等というくらいで考えていた。
青空が広がり、日差しはそれなりにある。雨こそ降らなさそうだが、厳しい暑さになりそうだと思った。
(スタート)
スタートから周りは渋滞回避のためにどんどん飛ばしている。道志村の時に比べれば控えめに当方もついて行く。2キロほどでトレイルの入口に到着。ここからはしばし渋滞。段差の大きい登りや細い木段の通過で渋滞が発生する。トレイルの脇から追い越そうとする人数名。
ロードへ戻る下りのトレイルで前のランナーを抜いたところ、「危ない」とクレーム。声をかけたつもりだったが、当方も少々焦っていたようだ。
11キロ過ぎの立石建設までのロードはあまりスピードを上げて心拍数を上げないように注意して進む。少しランナーを追い抜きながら進む。早朝にもかかわらず、沿道で地元の皆さんが応援してくださっている。立石建設の裏のトイレで用を足してからトレイルに入る。
(第一関門へ)
標高500mの立石建設から、標高900mの鐘撞山をへて標高1280mの県境尾根分岐へ。この長い登りは日本におけるトレイルレースでも有数の厳しい登りだと思う。あまり無理をせず、リズムを維持して歩き、無駄な力を使わないように心がける。神ノ川ヒュッテまでの長い下りは概ね気持ちよく下る。研究講座での試走と同じく、ヒュッテが近づいてきたところでnuunを入れたハイドレーションバッグのドリンク1.5Lを飲み干してしまった。標高が上がると吹く風が涼しく特に日陰では暑さはさほど感じなかったが、汗の量は尋常でなく、したたる汗で雨でもないのにシューズがぐしょぐしょに濡れてしまって、レース後半では足の裏にマメができたほど。
9時12分ごろ、2:42で第一関門の神ノ川ヒュッテを通過。ドリンクは1.5Lの水を補給したが、nuunのタブレットは1.5L分しか持ってきていなかったので、このときは使わず。このあたりから1時間おきくらいにジェルで補給を始め、結局ジェル5袋、Clif Block一袋を摂った。
(第2関門へ)
日陰沢源頭への登りもあまり無理をせずにリズムを維持することに集中。時折ガレているところもあり、注意がいるところ。標高差400mほどの登りだが、研究講座での試走の時よりは短く感じた。
犬越路トンネルからの約7キロの林道は概ね順調に走れた。試走の時よりも落石が整理されていて走りやすかった。ここでいつもセミナーでご一緒している皆さんとで抜いたり抜かれたり。
10時34分ごろ、4:04で第二関門の神ノ川園地を通過。ドリンクはかなり飲んでいたので1Lほど補給してNuunを投入。第一関門でも会ったtatinoさん、oharinさん、hさんの顔を見かけた。
(姫次へ)
標高610mの神ノ川園地から標高1433mの姫次までの標高差820mの登りこそがこのレースのクライマックス。とにかく長い登りをGarminの高度表示を眺めながら登る。決して足取りは軽くないが、何とか止まらずに進む。ごくわずかの箇所だが走れるところは走る。ここでもセミナーでご一緒したり、twitterなどでやりとりさせていただいている方とすれ違って言葉を交わす。
姫次ぐにはちょうど正午くらい、5:30に到着。私設エイドでたくさんの冷たい水を用意してくださっていたので、遠慮なく二杯ほど頂戴する。さらになんとPiyo Trailの皆さんがそろいのブルーのTシャツでエイドをされていたのでコーラを一杯頂戴する。さて、いよいよ下りだ。
(フィニッシュへ)
ここまででかなり汗をかいているが、それなりに補給もしていた。しかし、前後のランナーと比べるとややグロッキーではあったかもしれない。
姫次からの下り、とくにその前半は非常に気持ちのよい下りで、昨年も今年の試走でも気持ちよく飛ばせていた。平丸までは30分もかかっていなかったと思う。
しかし、今回はあまりスピードが出せない。あろうことか後ろから走ってくるランナーに抜かれている。
さらに尾根から平丸へと下りる分岐の手前で太もも内側が攣った。ひとまず立ち止まってエンライテンを摂取。この間にまた数人に抜き去られる。急坂を下りるうちに攣りは収まったが、積極的に下りを攻めるには脚が持たない。動きが悪く、脚のつま先を石や木の根に何度もぶつけてしまい、レース後に大ダメージ。残り3キロくらいのところからはほとんど歩いてトレイルを下りる。平丸の小エイドで水を全身にかけてもらった。しかし残りわずかのトレイルも歩くスピードで進むのみ。最後だけ走って何とか6時間23分でのフィニッシュ。姫次から50分以上もかかっていた。
(振り返って)
終盤の攣りはやはり電解質の補給が十分でなかったから、あるいは前半に無理をしすぎて後半に疲労が出てしまったからか。
自分としては6時間半を切れたのだからまずは満足と思っていたが、その後の皆さんのリザルトを聞くにつれ、仲間の皆さんの健闘振りに驚かされる。今シーズンからトレイルランを始めたという方、セミナーでよくご一緒する若手の皆様、そして安定した実力を誇る50代の先輩方。
レース後に今回当方と同じくらいのタイムだった@n2n2noriさんたちともしみじみ話したが、とりわけ30代前半の仲間の皆さんの伸びが著しい。それにひきかえ我々は、、という愚痴。四十肩に悩むラスカルさんに至ってはレース引退も口にする始末。
しかし我々も多少は進歩している。来年は6時間以内を目指して、ちょっとずつ頑張って行きたい、行こうかな。多分。