今年のトルデジアンでは優勝者のフィニッシュでハプニング。
終盤に大きく後続のランナーを引き離したMarco Gazzola選手が75時間という驚異的なタイムでフィニッシュ。クールマイヨールの街を沸かせてから暫くして、なんとGazzola選手がコースミスで失格との発表(下のリンク)。
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Tor des Géants – Endurance-trail della Valle d’Aosta
フィニッシュ地点を控えた最後のエイドがあるBonattiからフィニッシュ地点までの間にあるチェックポイントでの通過記録がなく、Bonattiからフィニッシュまで52分というタイムもあり得ない速さ(上位選手でも2時間はかかっている)。こうしたことから大会本部では、Gazzola選手が正規のコースを逸脱してフィニッシュしたとして、失格にすると発表。Gazzola選手は「疲れとフィニッシュまでもう少しといううれしさでコースを間違えた」とコメント。
丸3日、330キロも走ってきて勝ったと思ったら失格とはなんとも悲劇的。Gazzola選手のフィニッシュと大会本部による発表、その後にフィニッシュして優勝者となったGabioud Jules Henri選手のフィニッシュシーンのビデオは下の通り。
Tor des Géants 2011 – arrivo 1° Gabioud Jules Henri
失格とはいえ、Gazzola選手はBonattiまでで続くHenri選手を4時間も引き離していたわけで、その力のすばらしさには疑いの余地がない。失格の発表がなされてもGazzola選手に贈られた観客の盛大な拍手がすばらしい。Gazzola選手の慰めになることを祈りたい。