日本のトレイル・ウルトラランニングシーンが信越五岳トレイルランニングレースで熱く燃えていた9月24日土曜日。アメリカ・バージニア州では今年初めて開催される100キロのトレイルランニングレースが注目されていた。
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そのレースはUltra Race of Champions、略してUROC。100キロ、12,450.7ftD+ (3,795mD+)というコースプロファイルは信越五岳をさらに走りやすくしたコースのようだ。
このレースが目指したのは積極的にエリートランナーを集めて、様々なレースで活躍しているチャンピオンの中のチャンピオンを決めようというもの。そのため男女の優勝者にそれぞれ2,500ドルの賞金が出されたほか、積極的なレースのPRを行っていた模様。レースの模様をウェブで長時間にわたって生中継も行っていたようだ。解説はAndy Jones-Wilkins氏。
その結果、Geoff Roes、Karl Meltzer, Michael Wardian, Ian Sharman、Dave Macky, Duncan Callahanといった有名選手が多数エントリー。女子もDevon Crosby-Helms, Joelle Vaught, Anita Oritzといった選手が名を連ねた。
レースの結果は下のiRunFar.comnおレビュー記事に詳しい。男子はGeoff Roesが8:58:04で優勝、Michael Wardianが9:20:01で続いた。女子はRagan Petrieが10:11:05で優勝。Devon Crosby-Helmsが10:25:50で続いた。
2011 Trail Runner Ultra Race of Champions (UROC) Results
トレイルレースで賞金を出したり、エリート選手を集めて勝敗を競わせたり、というようにレースイベントで商業的な要素を強めることに眉を顰める向きもあるだろう。自然の中のコースで、どの選手も互いのことを思いやって自然とトレイルを守ってくれている人々、ともにレースを走る仲間への畏敬を持って走るべき、というのは一つの考え方だ。
しかし、トレイルランニング・ウルトラマラソンがスポーツとして人気を得て、その競技レベルが高まり、愛好家の市場が広がり、その結果多くのランナーがこのスポーツをより快適に楽しめるチャンスが広がるとすれば、こうした商業的なイベントは全てのトレイルランナー・ウルトラランナーに一定の利益をもたらすだろう。
日本でもこうしたイベントがこれから行われるようになるかもしれない、いやそうなってほしいものだ。