GPS機能付きのランニングウオッチでトレイルランナーにもおなじみのGarminから、1080p HDのアクションビデオカメラVirbがアメリカで発表されました。IPX7の防水性能があり、Garmin FenixなどANT+対応の端末機器からカメラのコントロールが可能。上位モデルのEliteはGPS機能付きで単体で動画にGPSログが記録できるほか、Wi-Fiに対応していてスマートフォンからのコントロールも可能。
Sponsored link
同社のサイクルコンピュター、Edgesシリーズのような縦長長方体の先端にカメラのレンズが付き、長方体の表面に液晶画面が配されるという既存のアクションカメラとは異なる独特の形状。”Elite”は電池込みの重量が6.26oz(177g)、本体のサイズは32 mm x 53 mm x 111 mmとなっています。
- Garmin Virbの特設サイト:Garmin | Virb
- 上位モデル”Elite”の紹介サイト:VIRB Elite | Garmin
- ベーシックモデルの紹介サイト:Action Camera | VIRB | Garmin
その他の主なスペックは次の通り。
- 動画撮影機能
- 1/2.3″ CMOS、1600万画素
- ファイル形式はmp4
- 1080p HD, 30fpsで撮影可能
- 静止画の連写は6枚/秒、タイムラスプ撮影可能
- デジタル式手ぶれ補正機能
- 音声録音機能
- マイク内蔵、USB端子から3.5mmステレオマイク端子を通じて外部マイク接続可能
- 通信機能
- ANT+、USB、マイクロHDMI端子(Bluetooth接続機能はなし)
- 記録媒体
- microSD
- IPX7の防水性能
- バッテリーは2000mAのリチウムイオン電池、1080pのビデオ撮影で最長3時間
上位モデルの”Elite”はここにWi-Fi接続機能、GPS機能、加速度計、高度計が加わります。米国の直販サイトではベーシックモデルが$299、上位モデルの”Elite”が$399となっており、9月発売。
ANT+対応ということなのでハートレートモニターで心拍数を動画に表示したり、Fenixなどの距離や高度のデータを表示することも可能とのこと。さらには「スキーモード」として、移動の合間の休憩などで静止しているときはGPS信号の受信を止めてバッテリーを長持ちさせる機能も。
アウトドアで映画並みのフルHDビデオがとれるアクションカメラはすでにGO PROをはじめ先行するメーカーがあり、先行するライバルに比べると、このVirbは防水機能のせいかやや大振り。しかし防水ケースへの出し入れなどの面倒がないことを考えればシンプルで使いやすいかも。正面の1.4インチの液晶モニターもGO PROにはない特長で、撮影時や撮影後に本体だけで映りが確かめられるのはやはり安心。
フルHDのアクションカメラで映画並みの動画を撮りたいが、家族や友人と一緒のときに気軽にビデオを撮りたい、という人にはちょうどいい組み合わせ。高度計や心拍数が記録できるのはスキーとかクライミング、スカイダイビングやパラグライダーをやる人には気になるに違いないでしょう。
トレイルランナーには?うーむ、走りながらの動画撮影は普通にカメラを手に持ったり肩や頭につけただけではブレが避けられず、クオリティを求めるとステディカムのような重装備が不可欠。ランニングのような動きでもブレの小さいビデオを気軽に撮れるようになったら素晴らしいのですが。当方としては今のところ、ライフログ用カメラとして開発が進んでいるMemotoにトレイルランニングのログを残す道具として期待しています。