いよいよ明日4月25日金曜日の午後3時にスタートするウルトラトレイル・マウント・フジ/Ultra Trail Mt. Fuji(UTMF)。昨年、並み居る世界の有力選手とレースを展開して見事な勝利を収めた原良和さん/Yoshikazu Hara(HOKA One One)にレース直前の水曜日に電話でインタビューしました。冷静ながらも勝負への気迫を感じる原さんのお話をご覧ください。
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D/C: いよいよ明日、河口湖にいらっしゃるとのことですね。お忙しいところ恐れ入ります。調子はいかがですか?3月のTarawera Ultramarathonはケガでスタートを見送られましたが、その具合はいかがですか?
原: 脚のケガの不安は9割9分ないですね。100%の自信があるというわけではないですけどね。ただケガからの回復を優先したので3月はあまり走れていないですね。故障からの回復の具合をみながらトレーニングする、というさじ加減が難しかった。
D/C: 今回は海外からも有力選手が多く来ていて彼らも原さんのことをとても気にしていますね。海外の有力選手について何か意識することはありますか?
原: 去年よりも少しコースの距離は伸びましたよね。ならばフィニッシュタイムは去年よりは遅くなるはずです。でも大会側が予測しているフィニッシュタイムはかなり早いペースです。どこでそんなに時間を稼げるのかな、と考えを巡らせています。まあ、あまりそんな計算をしても仕方ないなと思うんですが。
D/C: 去年は様子を見ながらも後半に加速するという展開でしたね。
原: そうですね。今年も今年も前半は無理にペースをあげて先頭に立つような展開は避けるつもりです。こどもの国(80.5km地点)でトップに出てしまったらまずいと思います。こどもの国から西富士(104.4km地点)の走れる区間でどこまで追い上げられるか。そんなことを考えています。
D/C: 今年は去年とはコースの向きが逆になりましたね。登りや下りが多い天子山地が後半にくるコースです。原さんにとってはプラスですか?
原: 去年登りだったところが下りになるだけですよね。天子山地は誰にとっても厳しいパートになるはずです。私は西富士まででどのくらいの位置にいられるか、というのがカギになるかなと思っています。こどもの国から西富士までのだらだらした長い下りでどれくらい勝負できるか。そこで脚が残っているかどうかが結果を決めるでしょう。
D/C: 冷静な読みですね。すると今は特に興奮することもなく、淡々とスタートに立つのを待つ、という感じですか。
原: そうですね。後半がレースを決めると思っています。