[DC] 東京都自然公園利用ルール(案)がパブリックコメント募集中、11月28日(金)まで

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[DC] 東京都自然公園利用ルール(案)がパブリックコメント募集中、11月28日(金)まで
登山道やハイキングコースを利用するトレイルランニングをする人が増えていて、その功罪の負の面が注目されることが多かった今シーズンですが、そのシーズンの終わりに東京都環境局から「東京都自然公園利用ルール(案)」が公表されました。

このルールは東京都内にある奥多摩、高尾などの自然公園について、その利用形態が多様化するなかで利用者が互いに気持ちよく楽しむことを目的としています。ここでいう「利用形態の多様化」とはハイキングや散歩だけではなく、トレイルランニングをする人も増えているという実態を指していると思われ、トレイルランニングに関心のある人にとっては注目される内容です。

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「東京都自然公園利用ルール(案)」については以下の東京都のウェブサイトから閲覧できますが、そのエッセンスと当サイトの気づいたことと若干の感想をご紹介します。またこのルール(案)についてのパブリックコメントが11月28日(金)まで募集されています。

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東京都自然公園利用ルール案が対象とするエリア。秩父多摩甲斐国立公園(東京都内)、明治の森高尾国定公園、都立高尾陣場自然公園が挙げられている。画像はルール案(PDF)より抜粋。

個人利用のルール・マナー

「全ての方へ」として次の10項目が掲げられています。景観の美化、動植物の生態への配慮のための基本的な項目といえますが、自然公園を利用する人たちの間で互いに配慮することを求める項目があるのが、利用者の多い東京都の自然公園の特徴といえそうです。

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利用ルール案のうち、個人向けの部分。全ての利用者に向けた内容のほか、ペットを連れた人、トレイルランニングをする人、マウンテンバイクをする人、についてルールが示されている。画像はルール案(PDF)より抜粋。

 

  1. ごみは必ず持ち帰りましょう
  2. 登山道を外れないようにしましょう
  3. 動植物、鉱物を大切にしましょう
  4. 野生動物にエサを与えたり、むやみに近づかないようにしましょう
  5. 周囲の音を聞きましょう
  6. 山に入る時は行き先を知らせておきましょう
  7. 集団で行動する時は周りに気を配りましょう
  8. 喫煙をする時は他の利用者に配慮しましょう
  9. 自然公園外の泥や種子を持ち込まないようにしましょう
  10. 動植物を捨てないようにしましょう

また「トレイルランニングを楽しむ方へ」として次の4項目が挙げられています。こちらもトレイルランニングの経験がある人にとってはうなづけることばかりのように思えます。ただ、首都圏からアクセスしやすいところが多い東京都の自然公園(とりわけ高尾山)では、時期や季節によっては思いがけないほど混雑してトレイルランニングどころではない場合も少なくないのが実態です。こうした実態を前提にするとシンプルな内容の各項目も大きな意味を持っているといえるでしょう。また、高尾山の自然研究路1号路については敢えて走らないように名指しされているのもこうした実態があってのことだと思われます。

  1. 追い越し・すれ違いの時は歩きましょう
  2. 混雑時は歩きましょう
  3. 登山道の路面状態が悪い時は歩きましょう
  4. 高尾山の自然研究路1 号路は歩きましょう

トレイルランニング大会開催のためのルール

トレイルランニング大会について「大会参加者が100名を超える規模で開催され、登山道などを走行し、タイムを競う競技」と定義した上で、関係機関との調整、関係する法令の遵守、コース上のモニタリング、自然環境及び他の利用者へ配慮した企画運営、大会後の原状復旧などが求められています。

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利用ルール案のうち、トレイルランニング大会向けの部分。関係機関との調整、自然環境や他の利用者への配慮などが挙げられている。画像はルール案(PDF)より抜粋。

若干の感想:実態を共有して、柔軟で効果的なルールとなることに期待

上でご紹介したルール案については、奥多摩や高尾でハイキングやトレイルランニングをした経験のある人であれば、概ねうなづける内容ではないかと思います。

ただ、こうしたルールをまとめるに至るには様々な実態があるはずで、そうした実態を利用者が知ること、さらに場合によっては伝えることが重要ではないかと思います。「自然公園利用ルール」として文章化されたとしても、それを読んだだけで自動的に誰もがルールを守れるわけではないでしょう。新緑や紅葉の季節には登山やハイキングなどとはおもわずに整備された観光地を訪れるつもりの人たちで賑わうこと、そこでトレイルランニングをしようという人たちの経験や目的は様々であること、といった奥多摩や高尾の事情を利用者が共有することで、ルールは理解されるように思います。

また、ルールと実態との間に密接な関係があることを考えれば、ルールの字句を根拠に利用の正当性や制限を主張するのではなく、背景となる事情を踏まえてルールを運用することが期待されるのではないでしょうか。

当サイトもトレイルランニングというスポーツについての実態や生きた情報を共有する場となることを目指していきたいと考えています。

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