[DC] 小川壮太、山ノ内はるかが優勝、2015年 王滝50k リザルト #Otaki50k

Sota Ogawa Otaki50k finish

日本のトレイルランナーの頂点を決めるという名にふさわしい、見ごたえある、そして走りごたえもきっとある熱い1日となりました。長野県王滝村で5月2日(土)に開催されたOtaki Village! Top of the trail runner 50k in Japan(王滝50k / は男子34人、女子5人のランナーが参加して開催されました。通常のトレイルランニングレースとは異なり、これまでトレイルランニング界をリードしてきたり、最近目覚しい活躍をみせた有力ランナーを主催者が招待する形で開催された王滝50kは、日本のトレイルランニング界の頂点を決めるともいえる大会です。

Sponsored link


Otaki 50kこのような王滝50kで勝利を収めたのは小川壮太/Sota Ogawa(Salomon)、山ノ内はるか/(The North Face)の二人で、二人とも慎重な走りで中盤以降にリードを奪う展開でこのレースの勝利を手にしました。

この日の王滝50kは、昨年の御嶽山噴火以来、観光客の足が遠のきがちという王滝村をアウトドア・コミュニティで盛り上げようというイベント「アウトドアスポーツフェスティバル・みんな集まれ王滝村へ」の一イベントとして開催されました。実際にランナーとして走るのは40人程度と少人数ですが、大会運営にあたるスタッフの皆さんによる手厚い運営がなされ、観覧券を購入してコースの随所で応援する人たちで盛り上がりをみせました。

男子50k、女子40kで男子には完走するにはやや高いハードルが

この大会は王滝村の中心部から北に約4キロ行った大又山荘近くからおんたけスキー場まで登って降りるループ状の10kmの周回コースで開催され、男子はこれを5周(50km)、女子は4周(40km)します。くわえて男子は5周目に入る時点でトップのランナーから40分以内でないとレースを続けることができません。

Okunomiya

コース上の滝を渡っていく奥宮俊祐、須賀暁。

大会運営の都合からレース完走にハードルが設けられていますが、当日この関門をクリアして4周目を走りきったのは男子34人のうち、23人のみ(うち二人は5周目に入らずにリタイア)という結果でした。

レース展開

快晴で強い日差しのこの日、最高気温は27℃ほどに達した模様で、真夏を思わせる暑い一日となりました。参加した選手の中にも軽い脱水症状に苦しみながら走った人もいた模様です。

Otaki50k Start

王滝50k のスタート

女子のレースは、ハセツネで2位、世界陸上マラソン代表などの経験を持つ北島(江田)良子(RUN塾)が序盤をリードし、1分以内の僅差で山ノ内はるかが追う展開でした。しかし北島は暑さのせいかややペースを落とし始め、2周目の途中、急な登りでスキー場のゲレンデに向かう途中で山ノ内が北島をかわしてトップに立ちます。結局、「ジリジリと続く走れる林道の登りや下りは得意」という山ノ内が続く北島に20分以上の差をつけて初代チャンピオンの座を手にしました。2位には北島、3位には黒田清美、4位に小川比登美がフィニッシュ。注目の若手、宮崎喜美乃(ミウラドルフィンズ)は抱えていた足の故障によりリタイアすることとなりました。

山ノ内はるかが優勝

山ノ内はるかが優勝

男子のレースは有力選手がしのぎを削り、とりわけ見応えある内容となりました。まず序盤は、いずれも持ち前のスピードでこのレースをリードすると予想されていた(ASICS)、(The North Face)、荒木宏太(ASICS)の三人がお互いの姿を確かめながら先頭集団となって走ります。そこから2分で小川壮太(ともにSalomon)、さらに1分で奥宮俊祐(Montrail/MountainHardwear)、須賀暁(The North Face)、山田琢也(Montrail/MountainHardwear)、栗原孝浩が続きました。

レースをリードした鬼塚智徳(The North Face)

レースをリードした鬼塚智徳(The North Face)

東がリードする中で、徐々にトップとの差を縮めて行ったのは小川壮太でした。2周目に入った直後の林道では先頭集団の荒木を捉えて東から1分半ほどので3位に。4周目の登りを終えた35km地点のエイドではペースが落ちた鬼塚を捉えてトップから1分ほどの2位に浮上。そのまま、暑さで苦しい展開になったとレース後に振り返った東を捉えて小川壮太が優勝しました。しかし東とのフィニッシュでの差はわずかに40秒ほどで終盤まで厳しくハイレベルなレースとなりました。

Sota Ogawa Otaki50k

中盤にトップの東徹を追い上げる小川壮太(Salomon)。

3位には大瀬和文、4位には鬼塚智徳が一旦は6番手まで後退したのちにあきらめない走りでフィニッシュ。5位、6位には奥宮俊祐と山田琢也が続きました。

リザルト

追ってオフィシャルのリザルトへのリンクを追加します。

(女子)
1. 山ノ内はるか(The North Face) 3:58:19
2. (RUN塾) 4:21:56
3. 黒田清美 4:24:20
4. 小川比登美(HOKA OneOne / patagonia) 4:28:42

これも読む
2018年ウルトラトレイル・ワールドツアー Ultra-Trail®︎ World Tourのシリーズ戦が発表に。#UTWT

(男子)
1. 小川壮太(Salomon) 4:01:05
2. 東徹(ASICS) 4:01:46
3. 大瀬和文 4:09:39
4. 鬼塚智徳(The North Face) 4:09:48
5. 奥宮俊祐(Montrail/MountainHardwear) 4:11:10
6. 山田琢也(Montrail/MountainHardwear) 4:12:25
7. 須賀暁(The North Face) 4:17:03
8. 小原将寿(Inov–8) 4:21:08
9. 荒木宏太(ASICS) 4:22:30
10. 大杉哲也(Salomon) 4:25:33

各地のレースでトレイルランニングをリードする選手がそろうと同時に選手層の広がりを目の前にすることができた一日

王滝村を盛り上げるという趣旨で開催された王滝50kですが、ファンとしてこのレースを観戦するとこれまでトレイルランニング界をリードし、この王滝村で開催されてきた御嶽スカイレースをはじめとする名レースで活躍してきたランナーが勢ぞろいするという、応援しがいのあるイベントとなりました。一方で最近になって各地のレースで活躍する姿を目にするようになった20代から30代の若手ランナーが上位に入り、レベルの高いレースとなりました。

周回コースで開催されたり、有力ランナーのみが参加するエリートレースであるなど、既存のトレイルランニングレースとは少し異なる形で開催された王滝50kはトレイルランニングが観戦するスポーツ、応援するスポーツとしても魅力的なことを示す意欲的なイベントだと感じました。

女子優勝の山ノ内はるかさんは現在は仙台を拠点に活動しており、今年はUTMFを目標にし、長距離のトレイルランニングレースにチャレンジしたいとのこと。男子優勝の小川壮太さんは、山岳スキーなどでも活躍する山岳スポーツでの活躍で知られ、今回のような走れるコースは必ずしも得意とするわけではないはず。にもかかわらず、スピードに定評のあるランナーとのレースでチャンスをうかがい、勝利を手にしたことはファンにとっても驚きでした。今シーズンからトレイルランニングのプロとして活動を始めた気迫を感じさせる見事な勝利として、この王滝50kは小川壮太さんの業績のなかでこれからも光るレースとなるに違いありません。

Sota Ogawa Otaki50k finish

王滝50kで優勝し、家族に迎えられてフィニッシュした小川壮太(Salomon)

レース結果予想コンテストの結果も追って発表します

この王滝50kにあわせて当サイトが行ったレース結果予想コンテストには150人ほどの皆様に投票していただきました。その結果も追って発表しますので、どうぞお楽しみに。

参考

On May 2nd, 2015 at Otaki, Nagano, Japan. As part of ” みんな集まれ 王滝村 “. Produced by 有限会社パワースポーツ. All photos by Koichi Iwasa of DogsorCaravan.com.

Posted by DogsorCaravan.com on Wednesday, May 6, 2015

Sponsored link