昨年までの春の開催から今年は秋の開催となったウルトラトレイル・マウントフジ/Ultra Trail Mt. Fujiのコース概要を示したマップが公開されました。現時点ですばしりから山中湖きららまでの区間が「調整中」となっているほか、一部の区間で昨年大会からコースが変更されています。【追記・7月13日に公開されたあと9月1日に「調整中」区間について例年と同じコースとなることが示されたコースマップが公開されました。この記事もその内容を反映して一部追記・修正しています。2015.9.12】
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今年は昨年とは逆方向となる反時計回りに
河口湖八木崎公園を起点に富士山の周りを一周するUTMFの総距離は168.6km、累積獲得高度は8,337Md+。八木崎公園からは西へ向かう反時計回りとなります。ちなみにUTMFは2012年の第一回大会から毎年時計回り・反時計回りが入れ替わっています。
以下では昨年2014年大会とは異なる点をご紹介します。なお、昨年2014年大会のコースについて紹介した当サイトの記事もこちらや、こちらからご覧いただけます。
80.5km / 4,610mD+のSTYは例年通り、富士山こどもの国をスタートしてUTMFの後半をコースとします。
天子山地は長者ヶ岳から田貫湖へと降りるルートに
UTMFのコースの中でも難所とされる富士山の西側にそびえる天子山地ですが、一番南側のピークとなる天子ヶ岳は通らないことに。その手前の長者ヶ岳から東海自然歩道のコースで田貫湖南側の休暇村富士へと向かい、舗装林道で富士宮方面へ。A3 / 富士宮もこれまでの西富士中学校ではなく、その先の国道139号線東側に置かれる模様です。
富士山こどもの国から太郎坊は富士山資料館を経由
昨年までは富士山こどもの国から富士山須山口登山道へとつながるトレイル(このトレイルは昨年も利用をめぐって議論のあったパートです)をで水ヶ塚のエイドステーションに向かい、ここから富士山スカイラインの舗装路を経て御殿場口新五合目太郎坊のエイドへと向かっていました。
今年は、富士山こどもの国からは国道469号の舗装路に沿って進んだ富士山資料館にエイド(A5)が置かれます。ここからはトレイルでA6 / 太郎坊まで12km、標高差530mの登りとなります。
A7 / すばしりからA8/ 山中湖きららまでは「調整中」(追記・その後コースマップに追加されました)
昨年まではすばしりから山中湖までは三国山ハイキングコースを経て鉄砲木の頭を経て山中湖へ向かっていました。しかし、今年はこの区間が「調整中」とされています。この区間については一般的なルートとしてはこの三国山ハイキングコースを通るか、富士パノラマラインで籠坂峠を抜ける舗装路で山中湖岸に出るルートしか見当たりません。調整の結果がどうなるか気になるところ。【追記・その後、9月1日にこれまでの大会と同じく、三国山ハイキングコースを経由するコースが追記されました。】
最終盤は長い林道を経ずにフィニッシュへ
A10 / 富士小学校からフィニッシュの八木崎公園へは、三ツ峠山から延びる府戸尾根を乗り越えて、その先にある西川新倉林道を経る長い林道となっていました。今年はこの区間が尾根沿いのトレイルを霜山から天上山まで南下。河口湖の東端に出てから北へ向かい、河口湖大橋を渡るというルートに変更されています。
昨年よりも舗装路が増え、UTMFらしいメリハリの効いたコースに
全般にみると、昨年よりはやや舗装区間が増えることになりそうな今年のUTMFは、走れる舗装路や林道と急な登り下りを繰り返すトレイルの組み合わせというUTMFらしいコースの特徴がよりはっきりとしたコースになりそう。世界のトップアスリートも苦しみながら走り、富士山の眺めを楽しんできたUTMFが今年はどのようなイベントとなるのか楽しみです。