今年も今週末の4月2日日曜日午前8時30分にハセツネ30kがスタートします。当サイトでは今回もスタート・フィニッシュの会場となる東京・あきる野市の秋川溪谷リバーティオから会場の模様や上位選手のフィニッシュ、レースの結果をお伝えする予定です。DogsorCaravanのツイッターアカウント(@DogsorCaravan)をフォローしてお楽しみください。
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(写真・2016年のハセツネ30kのスタート。Photo by Koichi Iwasa / DogsorCaravan.com)
コースは昨年と同じ、最初と中盤に舗装林道
毎年10月に開催される日本山岳耐久レース(ハセツネカップ)の姉妹レースとして春に開催されるようになって今回で9回目の開催。このハセツネ30kの男子1000位以内、女子100位以内の完走者は秋のハセツネカップへの優先エントリー権が獲得できることから、人気も高まっている大会です。なお、優先エントリー権を獲得できたのは昨年のハセツネ30kだと男子で4時間58分30秒以内、女子だと5時間15分42秒以内となり、年々少しずつこのタイムは短くなっています。
コースは昨年と同様で、秋川渓谷リバーティオ(旧青少年旅行村)から盆堀林道の舗装路を登って北沢峠へ。トレイルに入ってトッキリ場、イッポチ山、醍醐丸を経て第一関門となる篠窪峠仮設下山口(16.6km地点)へ。ここからは醍醐林道の舗装路を経て、トレイルでトッキリ場へ。第二関門の入山峠(25.2km地点)に。ここからトレイルで今熊山を越えるとあとは5kmほどの下りでフィニッシュへと向かいます。ロードとちょっとテクニカルなトレイルというバラエティに富んだコースとなっています。
現在のコースとなった2015年からの最速タイムは男子が2:36:31(2015年、奥宮俊祐)、女子が3:21:51(2016年、山室宏美)です。
有力選手紹介
今年のハセツネ30kで上位が期待される有力選手を紹介します。
女子 / Women
女子では2015年さいたま国際マラソン2位で自己ベストの2時間28分43秒を記録している吉田香織 Kaori Yoshidaがエントリー。今回の女子選手の中では圧倒的な走力を持つ優勝候補です。吉田は2013年からの2年間はドーピング違反による資格停止期間でした。望月千幸 Chiyuki Mochidukiは実業団時代に2014年、15年にサロマ湖100kで連覇、2014年IAU100k世界選手権で2位というウルトラマラソンのトップ選手として活躍。昨年のIAU100kでは7位。今回のハセツネ30kでも活躍が期待されます。同じくロードのウルトラマラソンでは昨年のIAU100k世界選手権で5位の太田美紀子 Mikiko Otaもエントリー。太田はトレイルランでも2015年ハセツネCUPで11位、2016年奥三河70kで2位など実績豊富。そして、昨年のこの大会で優勝の山室宏美(旧姓・松岡) Hiromi Yamamuro, née Matsuokaもこの大会での連覇に向けてスタートラインに立ちます。
このほか、昨年のトップ10入りの選手をはじめ、次のランナーがエントリーしており、女子のレースはハイレベルなものとなりそうです。
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髙村貴子 Takako Takamura:昨年はこの大会で2位、ハセツネCUP優勝。2016年スカイランニング日本選手権・蔵王スカイレース21kで優勝、スカイランニングユース世界選手権・Gran Sasso Skyraceで2位。
- 大庭知子 Tomoko Oba: 昨年のこの大会で3位、ハセツネCUPで4位、奥武蔵ウルトラマラソン優勝、スパトレイル72kで3位、Izu Trail Journeyで6位。
- 齋藤美紀 Miki Saito: 昨年4位、ハセツネCUPで6位。このほか昨年はFun Trails 100kで優勝、OSJ奥久慈50kで3位。
- 湯浅綾子 Ayako Yuasa: 昨年5位、奥三河70kで4位、白馬国際53kで3位に。
- 久津間(小堀)紗季 Saki Kutsuma, née Kobori: 昨年6位、美ヶ原80kで6位など。
- 大松知恵 Chie Omatsu: 昨年7位。2016年スカイランニング日本選手権・蔵王スカイレース21kで7位。
男子 / Women
男子では第1回大会の2009年、そして2015年、2016年とこの大会で3度優勝している奥宮俊祐 Shunsuke Okunomiya、2010年と2013年に優勝の加藤淳一 Junichi Kato、2014年優勝の上田瑠偉 Ruy Uedaが揃います。今年のハセツネ30kもこの3人が優勝争いの中心となるでしょう。そこに加わるのは荒木宏太 Kota Arakiで、トレイルでは昨年の日本代表選考レースとなった熊野古道トレイルランニングレース50kで優勝、ハセツネCUPで3位。大瀬和文 Kazufumi Oseはこの大会では2014年に2位、昨年は6位。このほか昨年はHong Kong 100で7位、80km du Mont-Blancで12位、奥三河パワートレイル70kで3位、OSJおんたけ100マイル優勝、今年のTranslantau 50kで優勝などの結果を残しています。加えて、昨年のハセツネ30kで奥宮から18秒差の2位だった牧野公則 Masanori Makinoは先日のOSJ奄美50kで圧勝してすでに好調をアピール。2015年のハセツネCUPで2位、昨年12月のスカイランニングアジア選手権・MSIG Lantau 50Kでは7位、アジア選手権金メダルを受けた三浦裕一 Yuichi Miuraも初挑戦のハセツネ30kで上位を狙うでしょう。
さらに次の皆さんも上位が期待されます。
- 能城秀雄 Hideo Nojo:ウルトラマラソンではサロマ湖100kの2009年、2013年、2014年のチャンピオン。2014年のIAU100k世界選手権で4位と世界レベルの実力の持ち主。トレイルランニングの大会にはおそらく初挑戦です。
- 土屋克則 Katsunori Tsuchiya:昨年のこの大会で3位、昨年はこのほか、スパトレイル72kで3位、ハセツネCUPで12位、Fun Trails 50kで優勝。
- 町田知宏 Tomohiro Machida:昨年12月のスカイランニングアジア選手権・MSIG Lantau 50Kで8位、今年の千羽海崖トレイル40kで2位。
- 寺尾修 Osamu Terao:昨年の比叡山50kで5位、ハセツネ30kで15位。
- 小林誠治 Seiji Kobayashi:昨年の比叡山50kで4位、RedBull白龍走で2位。
- 横内宣明 Nobuaki Yokouchi:ハセツネCUPや道志村での上位常連で、2015年はHong Kong 100で12位、上州武尊山118kで6位、Ultra-Trail Tai Mo Shan100マイルで2016年、17年に4位。
- 重原政幸 Masayuki Shigehara:昨年8位。昨年はFun Trails 50kで5位に。
- 森岡光夫 Mitsuo Morioka:昨年9位。50代のベテランながら安定した強さで毎年出場しているハセツネCUPでは昨年は24位に。
- 佐藤岳人 Takahito Sato:昨年10位。昨年のスパトレイル72kで10位。
- 名取将大 Masahito Natori:昨年11位。今年のOSJ奄美50kでは2位に。