当サイトでは最近、トレイルランニングがひときわ盛り上がりをみせているスペインの大会を紹介する機会が増えていますが、また一つ新しい大会のご紹介です。スペイン南部のアンダルシアでは今週末の7月14-15日に今回が4回目となるウルトラ・シエラネバダ Ultra Sierra Nevadaが開催。103kmなど4つのレースが開催されます。
(写真・昨年のウルトラ・シエラネバダ Ultra Sierra Nevadaの模様。Photo by Ultra Sierra Nevada / Ⓒ CanoFotoSport)
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世界遺産の街・グレナダから標高3000mのシエラネバダ山脈へ
まばゆい太陽が大地を照りつけ、雨が少ない地中海性気候のスペイン南部・アンダルシアは、われわれが思い描くスペインに最も近いエリアです。その中で世界遺産のアルハンブラ宮殿で知られるグラナダがこの大会の拠点となります。
グラナダの街の南東には標高3000m級の高峰を擁するシエラネバダ山脈が東へと連なっています。大会のメインイベントとなる103kmのレースはグラナダ(標高819m)をスタートするとシエラネバダ山脈へ向かい、徐々に高度を上げていきます。そして、スキー場のあるプラドジャーノ(89km地点、標高2100m)から、ベレッタ山の3100m地点まで標高差1000mを距離5kmで駆け上がります。そしてそこからプラドジャーノまで駆け下りてフィニッシュ。山頂を目指す登山競走でもあり、最終盤にはバーティカルキロメーターの要素もある、というユニークなコースは103kmで累積獲得高度は6,060mD+(累積喪失高度は4,510mD-)となります。
ウルトラ・シエラネバダ Ultra Sierra Nevadaの一連のイベントの開幕は7月14日金曜日午後10時にスタートのグラナダ・アーバントレイル Granada Urban Trailです。グラナダの誇るアルハンブラ宮殿、白壁のアルバイシンの街並みをめぐる、気軽に参加できる6kmのランニングイベント。その後、15日土曜日0時に103kmのウルトラ Ultra、午前6時に62kmのトレイル Trail、午前8時半に42kmのマラソン Maratónの各レースがスタートします。
今回のウルトラ・シエラネバダには各レース合わせて昨年と比べて25%増の1500人のランナーがエントリー。その9割はスペイン国内からの参加ですが、欧州や南米の各国からも参加者を集めており、今回は日本からもランナーが1名参加されます。
スペイン国内の有力選手が出場
スペインには国内のトレイルランニングの有力大会から構成されるWAA Spain Ultra Cupがあり、今年は100km前後の7つのレースから構成されるXLカテゴリーと40-60kmの7つのレースから構成されるMカテゴリーがあり、今回のウルトラ・シエラネバダのウルトラ(103km)はXLカテゴリーの第4戦、トレイル(62km)はMカテゴリーの第3戦となっています。
ウルトラ(103km)には昨年のUltra Pirineu、Templiers 76kで優勝のミゲル・ヘラス Miguel Heras、スペインの国内シリーズ戦チャンピオンのダニ・ガルシア Dani Garciaのほか、昨年3位のケーシー・モーガン Casey Morgan(イギリス)が参加します。女子では現在、2017年のUTWT年間ランキングの首位に立つメラニー・ルセ Melanie Rousset(フランス)がエントリーしています。
トレイル(62km)にはスペインの有力選手のほか、UTWTのシリーズ戦で活躍するディドリク・ヘルマンセン Didrik Hermansen(ノルウェー)や、ルカス・ズダノウスキ Łukasz Zdanowski(ポーランド)が出場します。マラソン(42km)の女子では昨年のこの大会のマラソンで優勝し、スカイランニングのレースでも活躍するエスター・アルブス Ester Alves(ポルトガル)が登場。
エントリーは12月受付開始
来年2018年の大会についてはまだ詳細は発表されていませんが、今年の場合は前年の12gつ15日にエントリーの受付がスタートしています。ウルトラ・シエラネバダについて気になる方は今後発表される来年度の日程を要チェックです。
当サイトではスペインをはじめとする海外、それに国内の魅力ある大会について随時ご紹介しています。主催者や参加者の皆さんからの自薦・他薦を歓迎いたします。ご紹介いただける際には大会についての詳しい情報をこちらからお知らせ下さい。