日本の誇る山岳アドベンチャーの名シーンがついに一冊の写真集に。日本海から日本アルプスを縦走して太平洋に至る415kmを8日以内で走り抜くという超人的なチャレンジで今や広く知られるトランスジャパンアルプスレース Trans Japan Alps Race(TJAR)。そのTJARを追い続けている4人の写真家(藤巻翔、小関信平、後藤武久、宮上晃一)による珠玉の作品による写真集「TJAR」が今夏、ついに発売されます。発売は「山の日」となる8月11日金曜日(祝日)、先行予約は7月22日金曜日にスタートです。
(本記事の写真はいずれも写真集「TJAR」より。Photo by © 藤巻翔、小関信平、後藤武久、宮上晃一)
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TJARに憧れるトレイルランナーはもちろん、北・中央・南の各アルプスの美しさ、そして途方もない目標に向けて進む選手に関心のある全ての皆さんにとって、手元においてじっくり鑑賞したい写真集となっています。
作者の4人の写真家の皆さんは国内外の様々な大会やイベントで経験を重ね、トレイルランニングの魅力を伝えておられます。当サイトでは2014年と2016年のTJARの開催期間中に、皆さんにご提供いただいた写真とともに毎日ダイジェスト記事をお届けしました(2014年の記事、2016年の記事)。
- 価格:15,000円(税込/送料別途かかります)
- 体裁:オールカラー160ページ/ボックス付き
- 主な内容
- 1冊ずつにシリアルナンバー入り
- 布貼りハードカバー・ボックス付き
- 2002年第1回大会から2016年第8回大会までのレースデータを紹介
- 「TJAR」大会概要、ショートヒストリー、トピックス、年譜等を掲載
- 大会コースマップと大会プロフィール(高低表)付き
- 購入は販売ウェブサイトから(先行予約受付開始までは販売ウェブサイトは表示されません)。
- 写真集「TJAR」のFacebookページ
以下は発売のお知らせより。
総距離415km、制限時間8日間。
国内いや世界最高峰といえるウルトラ山岳超人レース
「TRANS JAPAN ALPS RACE(TJAR)」。制限時間をすべて使って移動しても1日50km以上のペースを要する。富山県早月川河口(日本海)をスタートし、日本アルプスの主要峰をほぼすべて踏む縦走路を経て、静岡県大浜海岸(太平洋)へとゴールする壮大なレース。一般的な登山者のコースタイムで換算すると、25日ほどもかかるという(1日7時間歩行として)途方もない超人レース。
本レースの企画発案者は、第1回大会唯一の完走者である岩瀬幹生氏。日本海から太平洋へと移動するさまざまな縦走路を独自に開拓するスピード登山の第一人者でもある。岩瀬氏の呼びかけのもと、プロ・アドベンチャーレーサーの田中正人氏らが協力し、2002年に第1回大会を開催。以後、2年に一度開催され、これまで数多の伝説を刻んできた。
第1回大会、参加者数5名、完走者1名。優勝は岩瀬幹生(敬称略、以下同)。第2回大会、参加者8名、完走者6名。優勝は第1回「日本山岳耐久レース」覇者でもある田中正人。そして、第3回大会、参加者6名、完走者2名。優勝、間瀬ちがや。大会初となる女性による優勝という快挙が遂げられる。その後、第5回大会にて望月将悟が優勝。現在、第8回大会まで四連覇を達成している。大会コースレコードは、4日23時間52分。夢の5日切り、驚異的なタイムを第8回大会で望月将悟が記録。
本写真集『TJAR』は、こうした大会の足跡をたどる。2008年の第4回大会から毎回レースに足を運んでいる写真家・藤巻 翔、小関信平、後藤武久、宮上晃一の作品により構成。また、巻末には、大会の足跡や伝説的なエピソード、大会概要、年譜、コースマップ&プロフィール(高低表)も掲載。
ちなみにTJARは二年に一度開催され、次回は来年2018年8月に開催予定。参加にあたってはトレイルランニングレースや高山での露営などの経験をはじめとする資格・条件を満たした上で書類審査へ。書類審査をパスした参加希望者は選考会に出場し、その結果をもとに判定会議へ。さらに判定会議で合格した参加希望者が大会の定員を超えた場合には抽選が行われる、という非常に高いハードルが待っています。