星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン 2018・プレビュー #野辺山100km #Nobeyama100km

八ヶ岳東麓の八ヶ岳野辺山高原で開催される星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン」(野辺山100km)は、今週末の5月20日日曜日に第24回目の大会が開催されます。JR小海線・野辺山駅にほど近い南牧村社会体育館をスタート・フィニッシュ地点とする時計回りの100kmのコースは、真ん中に千曲川を挟んで、広大な高原エリアの東西に大きくまたがります。高原の自然の美しさと大きなアップダウンが待ち受けるチャレンジングなこのロード・ウルトラマラソンは、世界トップクラスのアスリート、完走を目指す挑戦者、そして爽やかな高原の一日を自分の足で移動しながら楽しむランナーを引きつけています。

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もっぱらトレイルランニング、スカイランニングについてお伝えしているオンラインメディア・DogsorCaravanですが、今回は初めてロードのウルトラマラソンのライブ速報をお届けします。スタート・フィニッシュの会場はもちろん、レース中のコース上からも主にTwitterアカウント・@DogsorCaravanで、上位選手のレース展開やコース上の見どころなどを写真や動画を交えながらご紹介していきます。この機会にぜひフォローしてお楽しみください。

今回の野辺山100kmのライブレポートはThe North Faceにご協賛いただいてお送りします。

thenorthface-squarelogo野辺山100kmでは100km、71km、42kmの三つのレースが行われ、スタート地点はいずれも南牧村社会体育館で、5月20日日曜日の午前5時にスタートします(100kmはスタート時間が100km-1と100km-2の二つに分かれていて、後者は午前5時15分にスタートします)。制限時間は100kmが14時間、71kmが10時間15分、42kmが6時間30分。当サイトのライブ速報はスタートから71km地点のフィニッシュとなる滝見の湯までは途中、数カ所のポイントから71kmと100kmの上位選手の順位やコース上の表情をお伝えする予定です。滝見の湯では71kmの男子の上位選手のフィニッシュの模様をレポートします。その後は100kmのレースについてお伝えしていきます。71kmの最初のフィニッシュは午前10時ごろ、100kmの最初のフィニッシュは午後12時30分ごろとなる見込みです。

前半と後半に標高差500mの登りが待ち受けるコース

コースのスタートとなる南牧村社会体育館の標高は1,355m。ここから選手はJR小海線の線路の向こう側に向かい、宇宙電波観測所を右手に見ながらループ上の約5kmのコースへ。線路沿いのコースに戻ってからは日本の鉄道最高地点を通過してから八ヶ岳牧場の中の登りに入ります。コースは南八ヶ岳林道へと進み砂利道の林道トレイルを挟みながらどんどん登っていきます。第一関門・林道ゲート(23km地点)の手前、19km地点付近でコースは1,908mの最高標高地点を通過します。レース中に入浴できる八ヶ岳の秘湯・稲子湯(35km)を経て、コースは急な下りとなって第二関門・八峰の湯(42km)に。ここは42kmのレースのフィニッシュ地点となるほか、71kmと100kmの選手は着替えをすることもできます。

野辺山100kmのコース概要図(大会ウェブサイトより

コースは松原湖に向けて長い下りが続き、千曲川沿いに出てからも下流方向に向かってJR小海駅近くの第三関門・小海中学校横公園(50km)へ。ここはコース上の最低標高地点(880m)です。ここからは相木川に沿った緩い登りで北相木村役場(59km)へ向かい、役場で折り返して引き返してから今度は南相木村へと向かいます。南相木村に入ったところから後半の登りの始まりです。約7kmほどの登りで第四関門・滝見の湯(71km)に到着。ここが71kmのレースのフィニッシュで、100kmの選手は着替えが可能です。

滝見の湯から第五関門・馬越峠(79km)までは約8kmの長い急勾配の坂道。標高1,130mから1,620mまでの「心臓破りの坂」が待ち受けます。馬越峠の南側は川上村で、一気に下り坂を駆け下ります。千曲川を渡って川沿いを進んで最後の関門となる第六関門・川上村原公民館(87km)を出て、千曲川左岸の河岸段丘を登り、フィニッシュ地点の南牧村社会体育館を目指します。

コース前半と後半に大きな登り下りが配されたタフなコースは、上位を目指す選手にとっては登り下りの力配分などの駆け引きを考えることになるかもしれません。一方でコース上には稲子湯、八峰の湯、滝見の湯でレース中に入浴が可能だったり、様々な軽食が用意された給水所は27ヶ所(6つの関門とフィニッシュ地点を含む)も用意される予定。長い距離をおかずに次のエイドステーションが待っていると考えれば、長いウルトラマラソンのコースを進むのも楽しみになるに違いありません。

今回の星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソンの有力選手

当サイト恒例の今回の野辺山100kmの有力選手をご紹介します。様々な情報を元にもれなくご紹介するように努力していますが、いつもはトレイルランニングの選手をウォッチしている当サイト・DogsorCaravanにとってはウルトラマラソンの選手紹介は初めてです。以下の選手紹介に加えるべき選手の紹介や、情報の誤りのご指摘を歓迎いたします。この記事のコメント欄でお知らせいただければ幸いです。

100km 女子

女子の100kmはここ数年の野辺山100kmで上位に入っていた選手がエントリーを見送っていて、勝負の行方は見えづらい印象です。その中で注目したいのは秋山穂乃果。今年4月のSTYで3位となったばかりで、おそらくウルトラマラソンもトレイルもまだはじめたばかり。トレイルでは昨年の野沢温泉4100Dで5位、今年のOSJ奄美ジャングルトレイル50kで優勝しています。20代のチャンピオンが誕生するかもしれません。

先月のUTMFで7位となっているのが林絵里です。昨年はトレイルで白馬国際トレイル50kで2位、ハセツネCUPで8位。100kmのウルトラマラソンも昨年の日光100kmで2位(9:00:58)となっています。秋山とともに初めての野辺山100kmで上位を狙います。

浅原里美は野辺山100kmでは2015年に3位(10:13:20)、2016年5位(10:20:54)、2017年18位(11:34:11)と経験豊富。初挑戦の秋山や林が途中で大減速するようなことがあれば浅原が頂点に立つことになると予想します。

このほかにも次の皆さんが上位を目指します。

  • 杉原美穂: この大会で2017年100kmで9位(10:46:33)。
  • 關利絵子: 2018年宮古島100kmで2位(9:49:55)。2017年はOSJおんたけ100マイル優勝、OSJ山中温泉トレイル75kで3位、さらにこの大会100kmで13位(11:06:45)。
  • 齋藤美紀: 2016年ハセツネCUPで6位、2017年阿蘇ラウンドトレイル109kで4位、OSJおんたけ100kmで8位。
  • 佐藤千紘: この大会では、2014年42kmで3位(3:55:43)、2015年71kmで2位(7:08:13)。

加えて次の皆さんにも注目です。

  • 丸山有紀: この大会で2017年100kmで11位(10:57:43)。2016年白馬国際トレイル50kで2位、2017年飛騨高山100kmで3位(9:34:02)。
  • 武井正美: この大会では2010年の100kmで3位(9:53:06)、近年では2015年に6位(10:25:10)。
  • 日下栄子: この大会の2017年71kmで6位(7:17:21)。
  • 石原佳代: 2017年100kmで17位(11:24:00)
  • 酒井香寿恵: 奥武蔵ウルトラ78kmで12位。2016年42kmで3位(3:48:17)、2017年100kmで21位(11:39:54)。
  • 土居綾: 2018年富士五湖118kmで3位、川の道254kmで女子2位。この大会では2016年71kmで3位(7:20:32)、2017年100kmで19位(11:34:48)。
  • 関根千絵: この大会の2017年100kmで20位(11:39:22)。

100km 男子

今回の出場選手の中で野辺山100kmのもっとも速いタイムを持つのは2015年3位(8:06:28)の高橋和之です。今回も優勝候補の一人といえるでしょう。最近では2017年の日光100kmで6位、トレニックワールド彩の国100マイル優勝、OSJ Itamuro 100で2位といった記録を残しています。

一方、昨年のこの大会で2位(8:27:01)になっているのが 青木光洋。2015年富士五湖100kmで4位、峨山道トレイル73kmで2位、上州武尊山・みなかみ66kで優勝とトレイル、ロードの両方で活躍する青木も優勝候補の一角です。

篠原直秀もこの大会では2013年優勝(8:34:22)、2017年3位(8:31:54)と実績と経験を持っています。高橋、青木とともに100kmのレースをリードすることでしょう。2016年OSJおんたけ100kで4位、2017年神宮外苑24時間で5位、富士五湖100kmで3位、白山白川郷100kmで4位と安定した成績を挙げています。

おそらく今回が初めての野辺山100kmとなるのが出口光です。神宮外苑50kmで2015年、2017年に3位、2016年50km世界選手権で日本代表として出場した経験をもち、今年は南横ウルトラマラソン(台湾)100kmで優勝しています。出口も上位争いに加わることでしょう。

このほか、トップ5圏内をねらうと当サイトが予想するのは次の皆さん。

  • 古川優太: この大会で2017年100kmで9位(9:10:53)。
  • 田坂洋範: この大会で2016年100kmで8位(8:57:31)。2016年信越五岳110kで5位、2017年Swiss Iron Trail 214kで3位。
  • 仙波健次: この大会で2017年100kmで6位(8:53:52)、奥武蔵ウルトラマラソン78kmで32位。
  • 依田光央: この大会では2017年100kmで7位(8:54:43)
  • 水沢一: この大会の2017年100kmで8位(8:57:46)
  • 木曽哲男: 2016年OSJおんたけ100kで2位、平塚12時間で2位。2017年Badwater 135マイル(アメリカ)で7位。この大会では2012年に100kmで3位(8:42:43)。
  • 前原英次: 2018年富士五湖100kmで7位。
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さらに、この大会でこれまで活躍してきた次の皆さんも今回の野辺山100kmに出場します。

  • 沢崎賢治: この大会で2013年100kmで2位(8:38:54)。
  • 丸尾雄: 昨年のこの大会100kmで10位(9:12:18)。
  • 大須賀伸弥: 2017年のこの大会の100kmで13位(9:20:45)。
  • 白川裕登: 上州武尊山129kで2016年7位、2017年6位。昨年のこの大会100kmで14位(9:22:18)。
  • 中西友紀: 平塚24時間で2016年、2017年に優勝。2017年のこの大会の100kmで21位(9:31:35)。
  • 宝徳忍: この大会で2017年の100kmで17位(9:25:22)。
  • 福原雄一: 2016年四万十川100kmで12位(7:55:17)、2017年のこの大会100kmで16位(9:23:59)。
  • 山中久雄: 2017年のこの大会の100kmで20位(9:30:56)。
  • 高岡憲一郎: 2017年のこの大会の71kmで10位(7:09:51)。

71km

男子は次の皆さんに注目しますが、サプライズがあるかも。

  • 越将俊: この大会の2017年71kmで優勝(5:28:01)
  • 平山淳一: この大会の71kmで2016年優勝(5:34:55)、2017年2位(5:35:31)。
  • 小野喜之: 2017年サロマ湖100kmで15位(7:16:31)、今年の富士五湖100kmで2位(7:33:09)。
  • 宮崎忠勝: この大会では2013年42kmで3位(3:01:39)、2014年71kmで優勝(5:29:57)、2017年71kmで3位(5:40:48)。このほか昨年は飛騨高山100kmで5位(8:07:54)、OSJおんたけ100kmで5位、今年のSTYで13位。
  • 岡本直也: この大会では2017年71kmで4位(5:52:24)。
  • 田中正徳: この大会の71kmで2014年4位(6:25:43)、2016年4位(6:23:30)、2017年71kmで6位(6:45:28)。
  • 田中祥貴: この大会の71kmで2013年3位(6:17:35)、2015年11位(6:39:31)、2016年5位(6:35:26)、2017年8位(7:06:46)。

女子は次の皆さん。

  • 能勢結希: 2015年から71kmで三連覇中(6:34:10、6:38:56、6:33:43)、2018年南横ウルトラマラソン(台湾)100kmで優勝。
  • 四方佳美: この大会の71kmで2014年に2位(7:07:37)、2016年に2位(7:15:27)、2017年5位(7:06:17)。
  • 上野朋子: 2016年斑尾トレイル50kで優勝、同年信越五岳110kで2位。

42km

同じく42kmで当サイトが注目する選手の皆さんです。

  • 髙田由基: サロマ湖100kmでは2015年4位(6:42:04)、2016年3位(6:40:37)、2017年9位(6:54:09)。2014年IAU100km世界選手権5位。この大会では42kmで2015年から三連覇中(2:57:19、2:54:35、2:52:10)。
  • 平田明寛: この大会の2015年71kmで優勝(5:26:34)。
  • 吉村友香: この大会の42kmで2016年、2017年と連覇中(3:19:26、3:23:32)。
  • 太田美紀子: サロマ湖100kmで2017年3位(7:49:21)。2016年IAU100km世界選手権で5位(7:47:38)。2017年奥三河パワートレイル70k優勝。この大会では2013年と14年の71kmで優勝、2015年42km優勝(3:32:33)、2016年42kmで2位(3:28:22)、2017年42kmで3位(3:24:48)。
  • 湊由美子: 42kmで2009年3位、2010年、12年、13年、14年と四連覇、2015年2位(3:45:56)

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