海外ではトロムソ・スカイレース、スカイランニング・ユース世界選手権が開催され、国内では御殿場から富士山頂を往復する富士登山駅伝が、週末の大きなトピックでした。今週末は2年に一度のトランスジャパン・アルプスレース (TJAR)がスタートします。当サイトでは恒例のダイジェスト記事を開催期間中にお届けする予定です。
(写真・スカイランニング・ユース世界選手権のスカイレース・ユースA男子で優勝した近江竜之介 Ryunosuke Ohmi(中)Photo by © Nagi Murofushi)
Sponsored link
先週末のイベント
8月1日水曜日: Mongolia
- Mongolia Sunrise to Sunset (100km/ 42 km): モンゴル・フブスゴル国立公園で開催。Asia Trail Masterのシリーズ戦。リザルトはこちら。
8月3日金曜日 – 5日日曜日: ユース世界選手権、Canadian Death Race, Elbrus
- スカイランニング・ユース世界選手権 Gran Sasso Skyrace: イタリア中部・ラクイラで開催されたGran Sasso Skyraceの中でユース世界選手権が行われ、3日金曜日にVK、5日日曜日にスカイレース(21km、ユースAは15km)が行われました。当サイトではそれぞれの結果を速報でお伝えしています(VK、スカイレース)。日本からも8人が参加しました。日本の選手では近江竜之介 Ryunosuke OhmiがユースA(16-17歳)男子でVKで2位、スカイレースで優勝という快挙でした。近江は国内では今年4月の粟ケ岳バーティカルキロメーターで男子総合3位になるなど頭角を表している存在ですが、今回は海外でその実力を発揮しました。リザルトはこちら。
- Canadian Death Race (125k): カナダ・アルバータ州グランドキャッシュで開催の125kmのトレイルランニングレース。今年から大会主催者が変わりました。リザルトはこちら。
- Elbrus Mountain Race (77k, 59k, 46k, 34k, 8k): ロシア、そしてヨーロッパの最高峰であるエルブルス山(5642m)で開催。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
8月3日金曜日 – 4日土曜日: Tromsø
- Tromsø SkyRace® (50k, 23k, VK): ノルウェー・トロムソで開催される非常にテクニカルな山岳コースで開催。Hamperokken 50km(53km 4,600mD+)がミグラン・スカイランナー・ワールドシリーズ Migu Run Skyrunner World SeriesのSky Extraシリーズの第4戦でした。女子はヒラリー・ジェラルディHillary Gerardi(アメリカ)が8時間14分9秒で優勝。これはマイテ・マイオラ Maite Maioraの記録を7分上回る女子の大会新記録で、男女総合10位という快挙です。2位にはラグナ・デバッツ Ragna Debats(オランダ)が8時間27分、3位にブリタニー・ペーターソン Brittany Peterson(アメリカ)が8時間40分で続きました。男子のレースはジョン・アルボン Jonathan Albon(イギリス、ノルウェー在住)が7時間4分6秒で昨年に続いて優勝。自身による大会記録(2017年)から4分遅れながら皇族には24分もの大差をつけました。男子2位にはペア・オーレル Pere Aurell(スペイン)が7時間28分、3位にアンディ・サイモンズ Andy Symonds(イギリス、フランス在住)が7時間32分、という結果でした。ミグラン・スカイランナー・ワールドシリーズの次のイベントは、Skyシリーズが8月25日にスイスで開催のMatterhorn Ultraks “Sky”、Sky Extraシリーズが8月26日にイタリアで開催されるKima Trophyとなります。リザルトはこちら。
8月4日土曜日 – 5日日曜日: Angeles Crest、North Downs Way
- Angeles Crest 100: カリフォルニア州ロサンゼルス郊外で開催の100マイルレースで、アメリカの100マイルレースとしては最も古い大会の一つです。リザルトはこちら。
- North Downs Way 100m: イギリス・ロンドン南郊のノースダウンズウェイ・トレイルで開催。リザルトはこちら。
8月4日土曜日: 野沢トレイルフェス
- 野沢トレイルフェス(28k/12kなど): 長野県・野沢温泉スキー場で開催。男子は貝瀬淳 Jun Kaiseが2:14:37で優勝、1分弱の差で町田知宏 Tomohiro Machidaが2:15:28で2位、三位は横内佑太朗 Yutaro Yokouchiで2:17:55でした。女子は福島舞 Mai Fukushimaが2:44:54で優勝。折戸小百合 Sayuri Oritoが2位(2:51:47)、峰村かな Kana Minemuraが3位(2:56:57)で続いてフィニッシュ。リザルトはこちら。
8月5日日曜日:富士登山駅伝
- 富士登山駅伝競走大会:静岡県御殿場市。43回目の大会は自衛隊の部で御殿場滝ケ原自衛隊が4連覇、25回目の勝利、一般の部ではトヨタスポーツマンクラブが11回連続の優勝となりました。滝ケ原自衛隊は全11区間のうち7区間で区間賞を獲得して圧勝。2位に国分自衛隊、3位に守山35普連となりました。リザルトはこちら。
- 自衛隊の部
- 1. 滝ヶ原自衛隊 3:46:46(山下伸一<1区、11区区間賞>、小林翔大、瑞慶覧伸哉<3区、9区区間賞>、新牛込崇史<4区区間賞>、宮原徹<5区区間賞>、市川竜太郎<6区区間賞>)
- 2. 国分自衛隊 3:54:20 (鈴東千弘、森康平<2区、10区区間賞>、池田智史、黒木雄太、永里剛城<7区区間賞>、川翔太)
- 3. 守山35普連 3:56:58 (高塩大、井上将仁、安藤泰英、後藤豊、鶴田祐樹、上平修司)
- 一般の部
- 1. トヨタスポーツマンクラブ 4:01:06(江川大志、緒方樹<2区区間賞>、四辻剛<3区、9区区間賞>、廣谷優一、西尾修一、加藤聡<6区区間賞>)
- 2. 見次クラブ 4:13:56 (横山雅人、伊藤誠、堀健太、渡邉裕晴、村田稔明、寺尾修)
- 3. 平成山岳会 4:15:45 (大瀬和文、下山法久、エルワン・ルブラス、小川壮太、奥宮俊祐<7区区間賞>、藤飛翔)
- このほかトレイルランニング関連の選手も多い、4区、5区、6区の区間上位は次の通りでした。
- 自衛隊の部
- 4区(太郎坊から二合八勺)
- 1. 新牛込崇史(滝ヶ原自衛隊)27:27
- 1. 伊藤智基 (第18普通科連隊)27:27
- 3. 鈴木裕之(遠軽自衛隊)渡辺豊希(留萌自衛隊)27:30
- 4. 工藤正也(練馬1普連)28:06
- 5. 水野大地(板妻34連隊)恒吉奨(大宮32連隊)28:43
- 6. 後藤豊(守山35普連)28:46
- 7. 黒木雄太(国分自衛隊)29:04
- 5区(二合八勺から七合五勺)
- 1. 宮原 徹(滝ヶ原自衛隊)42:44
- 2. 永里 剛城(国分自衛隊)43:58
- 3. 鶴田 祐樹(守山35普連)44:11
- 4. 高橋 彰(留萌自衛隊)47:32
- 5. 成田 雄司(遠軽自衛隊)48:45
- 6. 瀬川 祐二(第1空挺団)49:00
- 7. 大山賞之(第4施設大隊)49:29
- 6区(七合五勺から山頂への往復)
- 1. 市川竜太郎(滝ヶ原自衛隊) 42:23
- 2. 伊藤 尚弥(練馬1普連)42:34
- 3. 佐藤龍一(留萌自衛隊) 42:58
- 4. 上平 修司(守山35普連) 43:08
- 5. 野田健太(第1特科隊) 43:27
- 6. 川 翔太(国分自衛隊)43:40
- 7. 菊嶋啓(特科教導隊) 43:43
- 4区(太郎坊から二合八勺)
- 一般の部
- 4区(太郎坊から二合八勺)
- 1. 高瀬裕之(清水ランニングクラブ)28:09
- 2. 地下翔太(GGRCくまもと)28:20
- 3. 廣谷優一 (トヨタスポーツマンクラブ)28:29
- 4. 小川壮太(平成山岳会)28:58
- 5. 鈴木智(八王子冨士森走友会)29:25
- 6. 平川信彦(Harriers)30:07
- 7. 中倉幸陽(DREAM)30:08
- 5区(二合八勺から七合五勺)
- 1. 吉田亮太(勢多陸上競技クラブ) 48:15
- 2. 西尾修一(トヨタスポーツマンクラブ) 48:25
- 3. 村田稔明(見次クラブ) 49:09
- 4. 辻友寛(鹿族) 50:45
- 5. 緒方卓思(GGRCくまもと) 50:53
- 6. 奥宮俊祐(平成山岳会) 51:13
- 7. 岡嶋智己(ランナーズ) 51:30
- 6区(七合五勺から山頂への往復)
- 1. 加藤聡(トヨタスポーツマンクラブ) 45:25
- 2. 寺尾修(見次クラブ) 46:02
- 3. 佐藤雄太郎(青葉会) 46:28
- 4. 西山達也(橋本走友会) 46:54
- 5. 藤飛翔(平成山岳会) 46:59
- 6. 吉田賢治(厚木荻野走友会) 47:18
- 7. 伊藤翔悟(名古屋市役所) 47:21
- 4区(太郎坊から二合八勺)
- 自衛隊の部
- 自衛隊の部
今週末のイベント
8月10日金曜日 – 11日土曜日: TMMT
- The Magnificent Merapoh Trail (100 km / 70 km / 35 km): マレーシアの洞窟群で知られるメラポーを石灰岩採掘による破壊から守るためスタートした大会は今年が4回目。コースが一部変更となり、累積獲得高度も2,300mD+に増えています。Asia Trail Masterのシリーズ戦です。
8月11日土曜日 – 19日日曜日:TJAR
- トランスジャパンアルプスレース2018 (450k):富山県魚津市の早月川河口から静岡市大浜海岸に至る超長距離レース。今年も11日土曜日に開会式が行われ日付が変わる12日日曜日0時に30人の選手がスタートします。当サイトでは2014年、2016年に続いて、この大会の進行をまとめてお伝えするダイジェスト記事を大会期間中は毎日お送りする予定です。
8月12日日曜日: Sierra Zinal
- Sierre-Zinal (31k): スイス南部のシエラ Sierraから山間の村、ツィナル Zinalまで走る31km・2200mD+/1100mD-の山岳マラソンは今年で45回目の開催。今年は新たにスタートしたGolden Trail Seriesの第3戦となっています。男子では2週前にSkyrace Comapedrosaで快勝したキリアン Kilian Jornetが6回目の優勝をねらいます。このほか男子ではアメリカのジョー・グレイ Joe Gray(2014年2位)、マックス・キング Max King(2017年3位)、スイスのマルク・ラウエンスタイン Marc Lauenstein(2013年優勝)、スコットランドのロブ・シンプソン Rob Simpson(2016年2位)がエントリーしています。日本の上田瑠偉 Ruy Uedaはケガのため出場を見送り。女子は2015年と17年に優勝しているルーシー・ワンブイ Lucy Murigi Wanbui(ケニア)、2016年優勝のミシェル・マイアー Michelle Maier(ドイツ)のほか、メーガン・キンメル Megan Kimmel(アメリカ)、エリサ・デスコ Elisa Desco(イタリア)、アマンディーヌ・フェラート Amandine Ferrato(フランス)、イーダ・ニルソン Ida Nilsson(スウェーデン)、エリ・ゴードン Eli Gordon(スペイン)、シルビア・ランパッツォ Silvia Rampazzo(イタリア)、ラウラ・オルゲ Laura Orgue(スペイン)、セリーヌ・ラファイエ Celine Lafaye(フランス)、ミンミ・コトカ Mimmi Kotka(スウェーデン)と有力選手が集まる注目レースとなります。
前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。