残雪のため、VK・スカイともコースを変更、距離は短縮へ。直前情報・粟ヶ岳スカイレース・バーティカルキロメーター Mt. Awa Skyrace®, Vertical Kilometer® 2019

世界からスカイランニングのスター選手が集まる「粟ヶ岳スカイレースレース Mt. Awa Race」は開幕前日の4月19日土曜日に新潟県三条市内で歓迎レセプションが行われました。欧米の約20人が参加したレセプションは、2019年のバーティカルキロメーター・ワールドサーキット Vertical Kilometer World Circuitミグラン・スカイランナー・ワールドシリーズ MIGU RUN Skyrunner World Seriesの開幕戦にふさわしく、国際的な雰囲気に満ちていました。

この記事ではすでにお送りしているプレビュー記事に加えて、最新の追加情報をお伝えいたします。

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VK、スカイレースともに残雪などの影響でコースを一部変更、距離は短縮に

今年の粟ケ岳は昨年よりも残雪が多く残っていますが、大会では19日金曜日に「残雪量、急な気温上昇、斜面の向きなどを考慮し、雪崩や天気の専門家を含めた検討チームで議論を重ねた結果、9合目から山頂までの区間の雪崩の危険性が非常に高い」(大会ウェブサイトより)としてコースを変更することを決めました。

20日土曜日のバーティカルキロメーターは8合目の岩尾根「午の背」(標高1080m前後)がフィニッシュ地点となり、コースは予定されていた5.5km 1,100mD+から4.8km 1,000mD+になります。

バーティカルキロメーターのフィニッシュは山頂ではなく8合目の午の背となる(大会のウェブサイトに当サイトが加筆)

バーティカルキロメーターのフィニッシュは山頂ではなく8合目の午の背となる(大会のウェブサイトに当サイトが加筆)

21日日曜日のスカイレースも予定されていたコース中盤がショートカットされる形に。小俣沢への下り、長瀬神社のエイドステーション、粟ヶ岳山頂は通らないことに。粟薬師から8合目午の背へ往復して北五百川登山口へと下りることになります。33km 2,400mD+のコースは変更後は23km 1,600mD+になります。

スカイレースはコース中盤の小俣沢を下り粟ケ岳へと登るセクションがカットされる。大会ウェブサイトのコースマップに当サイトが新コースを青線で書き入れた。

スカイレースはコース中盤の小俣沢を下り粟ケ岳へと登るセクションがカットされる。大会ウェブサイトのコースマップに当サイトが新コースを青線で書き入れた。

初日のバーティカルキロメーターのエントリーリストが発表に。

大会初日、20日土曜日の午前10時15分からスタートするバーティカルキロメーターはバーティカルキロメーター・ワールドサーキット Vertical Kilometer World Circuitの開幕戦であると同時に2019年のスカイランナー・ジャパンシリーズ Skyrunner®︎ Japan Seriesのバーティカルキロメーターシリーズ開幕戦です。そのエントリーリストは大会前日の19日に発表されています

男子では、バーティカルの皇帝、宮原徹 Toru Miyaharaがエントリー。そこにスカイランニングのレースでは昨年のRut 28kで優勝しているパスカル・エグリ Pascal Egli(スイス)が加わります。日本の皇帝とスイスのスカイランナーの対決の行方はいかに。さらに藤飛翔 Tsubasa Fuji新牛込崇史 Takashi Shinushigome近江竜之介 Ryunosuke Ohmi今井洋二 Yoji Imai横山忠男 Tadao Yokoyamaが続いています。女子は今シーズンはワールドサーキットを転戦する吉住友里 Yuri Yoshizumi、昨年のこの大会で2位で今シーズンはビルを駆け上るバーティカルランのワールドサーキットで年間ランキングに挑戦する立石ゆう子 Yuko Tateishiがエントリー。レジェンド・須藤吉仕子 Kishiko Sutoや若手の安ヶ平萌子 Moeko Yasugahira滝澤空良 Sora Takizawaも続いています。

このように粟ケ岳VKはワールドサーキットのレースではありますが、もっぱら国内勢が優勝を争うことになりそうです。今回は翌日にスカイレースを控えており、そちらに出場する昨年のVK優勝者の上田瑠偉 Ruy Ueda、高村貴子 Takako Takamuraや海外から参戦した選手はVKに出場しません。

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海外ではVKが開催された翌日にウルトラディスタンスのレースなどが開催され、さらにその翌日にスカイレースが開催されることが多く、VKとスカイの両方に出る選手が少なくありません。今回の粟ケ岳はVKの翌日がスカイレースとなっているため、これはやむを得ないところでしょう。

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