JSA(日本スカイランニング協会)は新しい山岳レースのシリーズ戦となる「V GAMES JAPAN」(ブイ ゲームズ ジャパン)を今年2023年からスタートすることを発表しました。
新しいシリーズ戦は日本独自の「バーティカル」の国内シリーズ戦。古くから国内各地で開催されている登山競走を「新時代のスポーツとしてひとつに束ね、先人たちが築いてきた日本の登山文化を未来へと発展・継承」していくとしています。
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シリーズを構成するレースとしては、富士登山競走を「プラチナ」とし、「ゴールド」、「シルバー」、「ブロンズ」、「グランドファイナル」の5区分を設定。このうち、ゴールドとグランドファイナルはJSA登録選手のみが参加できるとしています。具体的なレースのラインナップは3月1日にプラチナ、ゴールド、グランドファイナルを発表し、そのほかは順次追加して発表されます。
JSAが主催するシリーズ戦では「スカイランナー・ジャパン・シリーズ」(SJS)にバーティカル種目も含まれていましたが、2023年のSJSはSKY種目のみで構成されます。これについてJSAは、今年からISF(国際スカイランニング連盟)のルールによりSJSのレースとして含めるにはISFの定めるバーティカルの定義(5km以内で獲得標高1000m、下りを含まない)に合致する必要があると説明。日本国内で開催されてきたバーティカル競技の多くは地形上の制約から厳密にはこのISFの定義を満たさないことから、こうしたレースの受け皿として新たな意義の下に再編したのが「V GAMES JAPAN」となるようです。なお、ISFの定義を満たしたISF認定コースとなるバーティカルレースについては、2024年以降のSJSに加わる可能性がある、としています。