ウルトラトレイルマウントフジで目標のトップ3入りを達成、これからも進化し続けたい・鬼塚智徳【THE NORTH FACE アスリートインタビュー】

4月21日から三日間にわたって開催された今年のウルトラトレイルマウントフジ Ultra-Trail Mt. Fujiは、久々に海外からも選手が参加する国際的なトレイルランニング大会として開催されました。この大会に参加したTHE NORTH FACEアスリートの声を4回にわたって紹介します。

第一回は164.7kmのFUJIで3位となった鬼塚智徳 Tomonori ONITSUKAさんにお話を聞きました。

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(表題写真 © Fuji Trail Runners Club)

九州の仲間たちと励ましあって、念願のトップ3入り

Photo © Fuji Trail Runners Club

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今回のFUJIのレースでは前を走る、チョウ・ジアジュ、川崎雄哉の両選手に続く3番手には有力選手が入れ替わりながら続いていました。その中から鬼塚さんが抜け出したのはスタートから120kmを過ぎた夜明け前のこと。最後は20時間59分で富士急ハイランドに3位でフィニッシュ。昨年の4位から一つ順位を上げてトップ3の一人となりました。

フィニッシュ後には「今回はトップ3に入ることを狙っていたので目標通り。タイムもほぼ予定通りで、いい走りができました。」と出迎えた大会会長であり、THE NORTH FACEアスリートのチームメイトでもある鏑木毅さんに笑顔で話しました。

「今回は九州の仲間で一緒に上位を目指そうと話していて、実際に前半は川崎くんや小林さんと一緒に走っていました。心強かったですね。」

川崎雄哉さんは2位で、小林誠治さんは9位で一緒に表彰台に立ち、同じ「九州勢」の一人として活躍できたことも鬼塚さんにとっていっそう嬉しいことでした。

一歩上の目標のための新しい試みがうまくいった

鬼塚さんは2014年に92kmのSTYを3位で完走して以来、毎回ウルトラトレイルマウントフジに参加しています。10年間の経験を通じて、100マイルを走るためのトレーニング、完走するためのコツを身につけてきました。さらによい結果をつかむにはどうしたらいいのか。今回、鬼塚さんは一つの挑戦をしました。

Photo © Doryu Takebe / The North Face

Photo © Doryu Takebe / The North Face

「今まで、レースの前半は抑えて、後半になったら上げていくようにしていました。でもそれだとトップ3には届かない。今回は前半から積極的に攻めの走りをしよう、できれば先頭が見えるところでレースを進めようと思っていました。後半もしっかり我慢して走れたことで、3位以内に入れたと思います。」

前々回のこの大会では7位、前回は4位、そして今回は3位。現在43歳の鬼塚さんにこれからの目標を聞きました。

「年齢による衰えというのは全く感じていません。妻が食事とかによく気を遣ってくれるおかげだと感謝しています。自分としてはこれからも挑戦を続けていきたいと思っています。」

今年はアメリカの100マイルのレースにもエントリーしています。持ち前のスピードを活かし、走れる100マイルが次の目標です。

マウントフジはトレイルランニングを始めた時からの大きな目標

最後に鬼塚さんにとって、ウルトラトレイルマウントフジとはどんな大会なのか、聞きました。

「2012年にトレイルランニングを始めた時から、この大会で100マイルを走ることが目標でした。実際に参加するようになると、最初は10位以内を目標にして、次は5位以内と自分の進歩を確かめるのが楽しかったですね。今回はついにトップ3に入れてとても満足してます。」

しかし今回の3位で本当に満足したわけではありません。表彰式でマイクを握った鬼塚さんは集まった観衆の前で笑顔で話しました。

「前回が4位、その前が7位。少しずつステップアップしているので、次は2位、そしてトップを目指してチャレンジします。ありがとうございました。」

鬼塚智徳(おにつかとものり)さん:1980年福岡県生まれ。実業団ランナーとして1999年世界クロスカントリー日本代表、2000年全日本実業団ハーフマラソン3位(1:01:37)、2005年別府大分毎日マラソン(2:12:48)などの成績を挙げる。その後、2012年にトレイルランニングを始める。ウルトラトレイルマウントフジでは2014年のSTYで3位に始まり、2019年UTMFで7位、2022年UTMF165kで4位となっている。(Photo © Doryu Takebe / The North Face)

鬼塚智徳(おにつかとものり)さん:1980年福岡県生まれ。実業団ランナーとして1999年世界クロスカントリー日本代表、2000年全日本実業団ハーフマラソン3位(1:01:37)、2005年別府大分毎日マラソン(2:12:48)などの成績を挙げる。その後、2012年にトレイルランニングを始める。ウルトラトレイルマウントフジでは2014年のSTYで3位に始まり、2019年UTMFで7位、2022年UTMF165kで4位となっている。(Photo © Doryu Takebe / The North Face)

(協力・THE NORTH FACE)

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