セバスチャン・ライション Sébastien Raichonが昨年に続いて450kmのトル・デ・グラシエ Tor des Glaciersの王座に

イタリア・ヴァッレダオスタ自治州で9月8 – 17日の日程で開催中のTORX で、450kmのシングルステージの山岳レース「TOR 450 Tor des Glaciers」でセバスチャン・ライション Sébastien Raichon (FRA) が114時間29分1秒でクールマイユールに帰還して最初のフィニッシャーとなりました。2019年から始まるこのレースは今回で4回目の開催となり、ライションは昨年、123時間57分18秒の大会記録で優勝していました。今回は自らの記録を9時間半短縮して再び大会記録を更新しました。

(写真 トル・デ・グラシエ Tor des Glaciersを連覇したセバスチャン・ライション Sébastien Raichon。Photo © Alessandro Zambianchi | Zzam Agency)

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ライションはコース序盤の50kmはピーター・キーンツェル Peter Kienzl (ITA) に先行を許します。しかし、スタートからちょうど24時間が経過した土曜日の夜、リフージョ・エマニュエル Rif. Vittorio Emanuele II (118km) とリフージョ・シャボド Rif. Chabod (123km) の間でリードを取ります。その後は後続選手を寄せ付けることなく、水曜日の午後2時29分にクールマイユールのフィニッシュテープを切りました。

「正直なところ、今年は昨年よりも断然厳しかった。」とライションは語りました。「足にトラブルがあり、嵐の中でコースを見失いそうになりました。後ろからは若いランナー、エルウィー・ティアン Erwee Tiaan (RSA) とピーター・キーンツェルが近づいていることを知って、私ももっとプッシュすることに決めました。」

セバスチャン・ライション Sébastien Raichon。Photo © Stefano Coletta | Zzam Agency

セバスチャン・ライション Sébastien Raichon。Photo © Stefano Coletta | Zzam Agency

昨年、ライションに続いて2位だったエルウィー・ティアンも素晴らしいパフォーマンスを見せました。ライションに続いて2時間21分差となる116時間50分で2位でフィニッシュ。3位は2018年のTor des Geantsで3位、2021年SwissPeaks 360で優勝の経験を持つピーター・キーンツェルが120時間59分で3位で完走しました。

トル・デ・グラシエの女子の選手ではフローレンス・ゴレ=ジェイモンド Florence Golay-Geymond (SUI) が本稿執筆時点の126時間半経過の時点では、総合14位で346kmのチェックポイントを通過済み。8時間差でマリナ・プラヴァン Marina Plavan (ITA) 、加えて5時間差でサラ・ハンセル Sarah Hansel (USA) が続いています。水曜日の午前まで3番手だったエイミー・スプロストン Amy Sproston (USA) はDNFとなりました。女子の優勝選手のクールマイユールへの到着は金曜日の朝となる見込みです。

ライブトラッキングやコース上からのライブ映像はこちらから見ることができます。

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