Amazfit Bip5 Unity・スタイリッシュで高機能なエントリーモデルスマートウォッチが登場【レビュー】【割引クーポンあり】

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スマートウォッチブランド「Amazfit(アマズフィット)」を展開するZepp Health Corporationは、6月11日に新モデル「Amazfit Bip5 Unity(アマズフィットビップファイブ ユニティー)」を国内で発売しました。同ブランドのエントリーモデルとなりますが、ステンレスフレームや1.91インチの大型ディスプレイを採用したほか、最新世代のZepp OS 3.0によりヘルスケアやフィットネス機能も充実しています。価格は11,900円(税込)という手頃さで非常にコストパフォーマンスの高いモデルです。

さらにAmazfitからは今回の発売に合わせてAmazonで5%の特別割引が受けられる特別クーポンコードが発行されています(2024年6月28日金曜日まで有効)。Amazonの商品ページにはすでに5%の割引クーポンが用意されており、併用することで10%割引となり、10,710円で購入可能です。商品ページ内割引クーポンのクリックと特別割引クーポンコードの入力をお忘れなく。

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レビューのためにメーカーから Amazfit Bip5 Unity を提供していただき、約2週間にわたって試用しました。同じAmazfitにはアウトドアスポーツ向けのT-Rex Ultra、ランニング向けのCheetah、ライフスタイル向けのBalanceといったモデルがあり、これらに比べると確かに機能に違いがあります。しかし実際に使ってみるとランナーにとってもこれで十分なのでは、と思うのも確かです。1万円ちょっとという価格を考えれば、スマートウォッチの進化を実感できるモデルです。

エントリーモデルながら高い質感、機能面はメリハリを効かせた印象

Amazfit Bip5 Unity はBipシリーズでは最大となる1.91インチの大型ディスプレイを搭載。その周りはステンレス製のフレームで囲まれています。ケースの裏側はプラスチックになっているのですが、ウォッチを腕につけた際にはこのステンレスフレームが目に留まります。一見エントリーモデルには見えない質感が感じられます。

ケースの上半分はステンレスのフレームとなっていて、腕につけた時の質感は高い。右下の写真にあるようにケースの裏側には、マイクとスピーカーと思われる開口部がある。

ケースの上半分はステンレスのフレームとなっていて、腕につけた時の質感は高い。右下の写真にあるようにケースの裏側には、マイクとスピーカーと思われる開口部がある。

内蔵のセンサー類はBioTracker 3.0 PPG生体センサー、3軸加速度センサーを搭載。この辺りは上位モデルに比べても絞り込まれています。またGPS測位チップも搭載されていません。しかし、それでも後述のように意外とフィットネス、ヘルスケア関連の機能も使えます。

一方、マイクとスピーカーは本体内に備えており、これを使ってBluetooth接続でスマートフォンから電話をかけたり、かかってきた電話に出ることが可能。Amazon Alexaにも対応しています。

バッテリーについてはフル充電からは、日常での標準的な使用の場合は11日間使用可能です。防水性能はIP68となります。

AmazfitのライフスタイルモデルのフラッグシップであるBalanceやApple Watchと並べてみてもBip5 Unityは画面の大きさや質感で引けを取らない存在感を感じる。

AmazfitのライフスタイルモデルのフラッグシップであるBalanceやApple Watchと並べてみてもBip5 Unityは画面の大きさや質感で引けを取らない存在感を感じる。

ソフトウェア面をみると、オペレーティングシステムは自社の最新世代となる「Zepp OS 3.0」を搭載。ウォッチフェイスは無料と有料をあわせて100種類以上を利用できるほか、70種類以上のミニアプリもスマホ経由でインストールすることができます。

先行モデルとなる「Amazfit Bip5」との比較では、Bip5ではケースがプラスチックでGPS測位チップを内蔵しています。これに対し、Bip5 Unityではステンレス製ミドルフレームや最新世代のZepp OS 3.0を採用しながらも、GPSチップは搭載していません。どちらのモデルも発売時の価格は同等ですが、Bip5はAmazfitの上位モデルをベースに外観をカジュアルにした感じでしたが、Bip5 UnityはBip5をベースにしながらも、デザインは上位モデルに見劣りしないものにしながらも、GPSチップは省いています。エントリーモデルとしては、消費者の嗜好にあわせてメリハリを効かせたといえるかもしれません。

ランニングウォッチとしても意外と十分に使える

このエントリーモデルのBip5 Unityをランナーの視点でみると、どれくらい使えるのでしょうか。

まずウォッチから「運動」アプリを起動してアクティビティの種類を選択します。120種類以上から選ぶことができ、6種類のアクティビティは自動で認識可能です。

「ランニング(屋外)」を選択すると、GPSと心拍数の計測待ちの赤いボタンが現れ、すぐに計測準備完了の緑色のボタンに変わります。Bip5 UnityはGPS測位には対応していないのですが、ペアリングしているスマートフォンのGPSチップからGPS測位データを取得することができます。ただ何かの拍子でスマホのZeppアプリがスマートウォッチと接続していない場合は待っていても緑色に変わらないことがあり、この場合はスマホでZeppアプリを立ち上げて接続する必要があるようです。計測待ちのままアクティビティをスタートしてしまうと、そのランニングの間はGPS測位データが取得されませんでした。

ペースやラップタイム、心拍数のデータも取得されます。設定しておけばStravaなど外部のサービスに自動でデータをアップロードすることもできます。GPS測位データを地図上で確認してみましたが、単体でもGPS測位データを取得できるスマートウォッチに比べると、多少ズレているところもありました。

Amazfit Bip5 UnityとApple Watchで同時にランニングを記録した。GPSチップ内蔵のApple Watchの方が高いマンションの建物の前でも軌跡に乱れがなく、信号を渡る前後の軌跡もより正確に見える。ただ、GPSチップを内蔵せずスマホのGPSデータに頼るBip5 Unityも十分実用的だ。

Amazfit Bip5 UnityとApple Watchで同時にランニングを記録した。GPSチップ内蔵のApple Watchの方が高いマンションの建物の前でも軌跡に乱れがなく、信号を渡る前後の軌跡もより正確に見える。ただ、GPSチップを内蔵せずスマホのGPSデータに頼るBip5 Unityも十分実用的だ。

ヘルスケア関係の機能も歩数、カロリー、Zepp独自の指標であるPAIのほか、心拍数や睡眠のトラッキングも自動的に行なっていて、Zeppアプリで確認することができます。ただ、Zeppアプリで確認するといくつかの機能は制限またはオフになっており、それらをオンにするとバッテリーの消費が大きくなるというアラートが表示されます。心拍数モニターはデフォルトでは10分おき(アクティビティ中は自動で計測頻度を増やす機能はオン)のほか、睡眠トラッキング中の睡眠時呼吸の質のモニタリングはオフ、ストレスレベルの自動モニタリングはオフ、血中酸素濃度の自動モニタリングはオフとなっています。

デフォルトの設定は画像のようになっていて、バッテリーの持ち時間を伸ばすことを優先しているようだ。

デフォルトの設定は画像のようになっていて、バッテリーの持ち時間を伸ばすことを優先しているようだ。

これらを全てオンにすると、確かにバッテリーの消費は速くなるようです。ただ実際に試したところでは劇的に持続時間が短くなることはありませんでした。デフォルト設定ではスペックに記されている標準的な使用の場合の11日を超えて2週間近く持続するペースでした。これを健康モニタリング関係を全てオンにした状態で使ってみると、10日近くバッテリーが持続しました。

また、Zepp OS 3.0の機能としては、ランニングなどで目標とするレースや目標タイムを設定すると日々のトレーニングプランを提案し、日々のアクティビティに基づいてトレーニングのアドバイスをしてくれるAIベースの「Zeppコーチ」の機能を利用可能です。このほか「Zepp Aura」という機能も利用できます。これは睡眠習慣のモニタリングによりAIがアドバイスをしてくれたり、ヒーリング音楽などのリラクセーションのためのコンテンツを利用できるというもの。これは月額9.99ドル(約1500円)の有料サービスですが、14日間の無料体験も可能です。

「Zepp Aura」は睡眠のトラッキングデータをもとに生活の質を高めるためのアドバイスやコンテンツを提供するAIベースの有料サプスクサービス。

「Zepp Aura」は睡眠のトラッキングデータをもとに生活の質を高めるためのアドバイスやコンテンツを提供するAIベースの有料サプスクサービス。

エントリーモデルでもここまでできる、まだスマートウォッチを試したことがない人に薦められる

スマートウォッチの市場は日々成長していますが、エントリーレベルの製品でもここまでの機能を備えていることには驚きました。無論、スマートバンドのように時計の形にこだわらなければさまざまな魅力的な製品もあります。しかし、例えばビジネスシーンでも時計としてある程度の存在感を感じられるスマートウォッチ(ありていに言えばApple Watchと比べて遜色ない外見のスマートウォッチ)であると同時にエントリーモデルであるBip5 Unityがこれほどの機能を備えているのです。

もちろん、ランニングウォッチとしてはウォッチ単体で正確にGPSも含めた正確なデータを取得できた方が良いでしょうが、外を走るときもスマートフォンを身につけている人も多いと思います。フィットネス関係の機能も、健康面のリスクがさほど高くない若い世代の人たちであればBip5 Unityのように機能を絞り込んでも気にならないかもしれません。

12000円(あるいは割引クーポンでよりお安く)で時計としてのエレガントさを備えたスマートウォッチが手に入るなら、まだスマートウォッチを使っていない若い世代やシニア世代にも気軽に試してもらうよう薦められるのではないでしょうか。

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