Monte Rosa Walser Waeg by UTMB、イタリア・アオスタの大会がUTMBワールドシリーズに参画

UTMBワールドシリーズはイタリア・アルプスのアオスタ州で開催される「Monte Rosa Walser Waeg by UTMB」（モンテローザ・ワルザー・ウェーグ by UTMB）がシリーズに加わったことを発表しました。次回の大会は2025年7月18-20日に開催され、122kmから15kmまでの4つのレースがラインナップされます。

(Photo © UTMB)

地元アオスタの誇るトップ・トレイルランナーが立ち上げた大会

このイベントは3年前にアオスタ州出身の2人のトレイルランナー、ジュディッタ・トゥリーニ Giuditta Turini とフランコ・コレ Franco Colle がファウンダーとなって創設されました。ジュディッタ・トゥリーニは先月開催されたLa Sportiva Lavaredo Ultra-Trail by UTMBの100マイルで2位に入賞しました。フランコ・コレはアオスタの名大会、トル・デ・ジアンで4度の優勝を誇り、2016年にはTDSで3位となった経験を持ちます。トップクラスのエリートアスリートである二人はテクニカルディレクターとして今後の大会に参画します。

イタリアとドイツの文化が交差する地域

大会名の「モンテローザ・ワルザー・ウェーグ by UTMB」は、開催地の地理的特性を反映したもので、イタリア語とドイツ語を組み合わせています。アオスタ州のこの地域では、イタリア語が主に話されていますが、ワルザー語と呼ばれる南ドイツ方言の変種も使われています。

Photo © Stefano Jeantet / UTMB

新たに122kmと15kmのレースが加わる

UTMBワールドシリーズに加わることに伴い、大会にはこれまで開催してきた92kmと45kmの二つのレースに加えて、122kmと15kmのレースが加わって、全部で4つのレースが行われます。参加するランナーはイタリアアルプスの雄大な山々を舞台とする冒険を体験できることになります。コースは登山家やアルパインガイドの足跡をたどるほか、広く利用されていないトレイルも含まれており、リスカム氷河やモンテローザ山塊の息をのむような景色を楽しめるでしょう。