Kaga Spa Trail Endurance 100 by UTMB が日本初のUTMBワールドシリーズのイベントとして2025年6月に石川県加賀市で開催決定

UTMBワールドシリーズは石川県加賀市の山中温泉を会場に開催される「Kaga Spa Trail Endurance 100 by UTMB」がシリーズのイベントに加わることを発表しました。歴史ある山々と温泉地でこれまでOSJ山中温泉トレイルレースとして開催されてきた大会は、日本で初めてのUTMBワールドシリーズのイベントとして国内外のトレイルランニングファンを招く新たな大会として、再びスタートを切ることになります。

Kaga Spa Trail Endurance 100 by UTMBは2025年6月19日から22日にかけて開催。エントリー受付はUTMBインデックスを持つランナー向けの優先受付が9月27日から、一般受付が9月29日からとなります。

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滝川次郎が魅了された加賀の山々

この大会は、パワースポーツ代表として日本におけるトレイルランニングの黎明期からOSJトレイルランニングレースシリーズを立ち上げてこのスポーツを盛り上げてきた滝川次郎さんが2015年に立ち上げました。滝川さんは大会がUTMBワールドシリーズに加わってからも、引き続きレースディレクターを務めます。

「大会開催の2年前にアウトドアスポーツ振興について地元の観光会社から相談を受けたのが山中温泉トレイルレースの始まりでした。早速、現地を訪れて加賀市の山々を1週間かけて走り回りました」と滝川さんは振り返ります。「広大な山岳地帯、尾根からの360度の眺め、原生のシャクナゲやブナの森。その1週間のトレイルランの旅は夢のようでした。最初のレース以来、日本全国から多くのランナーが楽しんできた山と温泉に、世界中のトレイルランナーを迎えることを楽しみにしています」と話します。

三つのレースにランナーを迎える

大会のコースは標高500mから1,400mの山々で構成されますが、距離105kmの「100km」のコースではランナーは累積標高で6,100mもの登りを走破することになります。360度の眺望を楽しめる稜線のトレイル、美しい原生ブナ林を見下ろす急な登り、沢の流れに沿ったシングルトラックなど、日本らしい多様な地形を楽しむことができます。

  • 「100km」(100Kカテゴリー):距離105km、累積標高差6,100mD+。2025年6月21日午前7時スタート。山中座(山中温泉の中心)をスタート・フィニッシュ地点とし、制限時間は26時間。
  • 「50km」(50Kカテゴリー):距離58km、累積標高差3,100mD+。2025年6月21日午前8時スタート。同じく山中座をスタート・フィニッシュ地点とし、制限時間は13時間。
  • 「20km」(20Kカテゴリー):距離20km、累積標高差800mD+。2025年6月21日午前9時30分スタート。県民の森をスタートし、山中座でフィニッシュ。制限時間は6時間。

開催地・加賀市の魅力を伝え、石川県の復興につなげる

Kaga Spa Trail Endurance 100 by UTMBの開催地となる石川県加賀市は、美しい海岸線と山々に囲まれた自然豊かな地域です。加賀温泉郷の山中温泉、山代温泉、片山津温泉は日本を代表する温泉地として広く知られています。カニをはじめとする海の幸やブドウや梨、ブロッコリーといった農産物の名産地でもあります。

今年の2024年1月1日に発生した能登半島地震の影響で、加賀市の観光客は激減しました。しかし北陸新幹線が加賀温泉駅にも開通したことにより、アクセスは大幅に向上しました。滝川さんは「地震で一度は大会開催を断念することも考えましたが、石川県の復興と加賀市の山間エリアの活性化のために開催を決定しました。2025年6月には、石川県、加賀市、山中温泉の皆さんと協力して、日本初のUTMBワールドシリーズを成功させたいと思います」と意気込みを述べています。

Kaga Spa Trail Endurance 100 by UTMBは、ランナーに加賀市の素晴らしい山々と温泉を体験し、石川県の歴史、文化、温泉、食を楽しんでもらう貴重な機会となるでしょう。

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