ゴールデン・トレイル・ワールドシリーズ第5戦 – シエール・ジナル Sierre-Zinal は超一流のラインアップで8月10日土曜日開催

ゴールデン・トレイル・ワールドシリーズ Golden Trail World Series(GTWS) の全8戦の第5戦となるシエール・ジナル Sierre-Zinal が今週末の8月10日土曜日午前11時(日本時間同日午後6時)にスイスで開催されます。このレースはWMRAのバルシール・マウンテンランニングW杯の一戦ともなっています。

(Photo @GoldenTrailSeries | @SierreZinal | @TheAdventureBakery)

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シエール・ジナルは日本時間8月10日土曜日午後5時45分からGolden Trail SeriesのYouTubeチャンネルでライブ配信される予定です。

シエール・ジナルは1974年にその歴史を遡るヨーロッパを代表する山岳ランニングの大会です。麓の町、シエールをスタートし、山間地のジナルでフィニッシュする距離31kmのコースで、登りの累積標高差は2,200mD+、下りの累積標高差は1,100mD-。コースからは5つの4000m峰が眺められるというのが売り文句となっており、スイス・ヴァレー州のアルプスの中心部の素晴らしい景色と温かい雰囲気、そして優れた運営で知られています。

今年の女子のレースには昨年、GTWSにデビューしてこのレースでの鮮やかな勝利が記憶に新しいソフィア・ラウクリ Sophia Laukli (USA)、2019年にこの大会でコースレコード(2時間49分20秒)を記録するなど4度の優勝経験を持ち、今シーズンは神戸トレイルで優勝しているモード・マティス Maude Mathys(SUI)、今年6月のGTWS第4戦、モンブラン・マラソンを鮮やかなレース展開で勝ち取ったジュディス・ワイダー Judith Wyder (SUI)、昨年のGTWSファイナルの二つのレースを制して注目されるマダリナ・フロレア Mădălina Florea (ROU)、昨年のこのレースで準優勝のジョイス・ニエル Joyce Njeru (KEN) といった顔ぶれが揃います。日本からは髙村貴子 Takako Takamura が参戦します。

男子でも負けず劣らずの頂点を争うレースが期待できそうです。このレースで2009年に初めて優勝して以来、優勝回数9回を重ね、コースレコードホルダー(2:25:35、2019年)でもあるキリアン・ジョルネ Kilian Jornet(ESP)に昨年のチャンピオンであるフィレモン・キリアゴ Philemon Kiriago (KEN)、今シーズンのGTWSで神戸と中国のフォーシスターズ(四姑娘山)で連勝しているパトリック・キプンゲノ Patrick Kipngeno(KEN)。そして2022年と23年のGTWS年間チャンピオンながらもこのシエール・ジナルでは勝利を収めていないレミ・ボネット Rémi Bonnet(SUI)が勝負に加わります。

シエール・ジナルはクリーンで公正なレースを維持するために、ドーピング対策を強化しています。2022年のレースではマーク・カンゴゴ Mark Kangogo とエスター・チェサング Esther Chesang がレース後に失格となる出来事があり、大会ではアスリート・インテグリティ・ユニット(AIU)や世界マウンテンランニング協会(WMRA)と協力し、ドーピング対策を強化しています。

レースディレクターのヴァレンティン・ジュノー Valentin Genoud 氏は「私たち主催者は、クリーンで公正なプロフェッショナルなレースを維持することにコミットしています。この文脈で、参加者規則の厳格化、システマティックなドーピング検査、選手やコーチ、マネージャーとの法的拘束力のある契約、陽性反応や暫定的な出場停止を隠していた選手の参加禁止など、ドーピング対策を強化しました。これにより、公正なレースを保証し、フェアプレーの価値観に沿ったレースを実現します。」とコメントしています。

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