アジアパシフィックトレイルランニング選手権、23の国と地域が参加して韓国・蔚州で10月23日開幕

2024年10月23日から27日まで、韓国の蔚州（ウルジュ）で初のアジアパシフィックトレイルランニング選手権（APTRC）が開催されます。ITRAはプレスリリースを発表し、このイベントに23の国と地域からエントリーしていることを明らかにしました。アジアパシフィックのエリートアスリートが集結するトレイルランニングの初の選手権となります。

参加国は、オーストラリア、ブルネイ、カンボジア、中国、台湾、香港、インド、インドネシア、イラン、日本、カザフスタン、韓国、マカオ、マレーシア、ミャンマー、ネパール、ニュージーランド、パキスタン、フィリピン、シンガポール、スリランカ、タイ、ベトナムとなります。

80km、40km、U23の15kmのレースで個人および国別団体で競技

選手は個人および国別チームカテゴリーで競技を行い、総合成績が最も優れたチームには名誉あるカップが授与されます。競技カテゴリーは、80km（ロングトレイル）、40km（ショートトレイル）、および23歳以下のアスリート向けの15kmトレイルレースの3つ。参加資格は各国・地域のトップトレイルランナーに限定され、国際トレイルランニング協会（ITRA）のパフォーマンスインデックス（ITRA PI）に基づいて選ばれた上位30人の選手のみが出場できます。

注目選手もAPTRCに期待

吉住友里 Yuri Yoshizumi（ITRA PI 772）は日本代表女子選手では最も高いITRAパフォーマンスインデックスを持つ日本チームのエースで、APTRCでのレースに向けて大きな期待を寄せています。「日本代表としてアジアパシフィックトレイルランニング選手権に参加できることを誇りに思います。最近ではロングトレイルに力を入れていますが、2023年の世界選手権では期待外れの結果でした。今回は金メダルを目指して全力を尽くします」と語っています。

吉住友里 Yuri Yoshizumi

フィリピンを代表するトレイルランナーであるジョン・“スティングレイ”・オニファJohn “Stingray” Onifa（ITRA PI 861）も国際的な競技に対する意欲を示しています。「アジアパシフィックトレイルランニング選手権に参加できることを楽しみにしています。これはフィリピンの強さと才能を国際舞台で示す絶好の機会です」と述べています。

ジョン・“スティングレイ”・オニファJohn “Stingray” Onifa

スティングレイは今年6月にフィリピンで開催されたトレイルランニング東南アジアカップに参加した経験を振り返ります。「ライバルと出会うことで私たちはより良い選手になれます。コース上では競争し、コース外では友情を築く。スポーツは国民の心を高揚させ、私たちの活躍は国民全員にインスピレーションを与えます。このスポーツの普及と発展にも貢献できるはずです」と話します。

ITRA会長のジャネット・ウン Janet Ng 氏もこの見解を支持し、「APTRCはトップレベルの競争であると同時に、仲間意識と友情を育み、素晴らしいスポーツであるトレイルランニングを共に次のレベルに引き上げるものなのです」と述べています。

一般参加者向けのオープンレースも開催

選手権に出場しないアスリートも、同時開催される一般参加者向けのレース「ウルトラトレイルナインピークスUltra Trail Nine Peaks」に参加できます。10kmから124kmの距離で3,000人以上の参加者が見込まれています。

APTRCのレースディレクターであるジェイ・ジャンJey Jang 氏は、「アジアパシフィックトレイルランニング選手権を韓国の蔚州で開催し、地域全体からエリートアスリートを迎えることを非常に嬉しく思います。この選手権は、アジアパシフィック地域のトレイルランナーの才能とパフォーマンスを目の当たりにする特別な機会となるのはもちろん、このスポーツを新たな高みに引き上げるものです」とコメントしています。