ダイジェスト・Day 3 土井陵が南アルプスへ、各選手とも速いペースでコースを進む #TJAR2024

2024年のトランスジャパンアルプスレース Trans Japan Alps Race 2024（TJAR）は、8月10日土曜日深夜12時に日本海岸をスタートし、13日火曜日で3日目となりました。

（写真　木曽駒ヶ岳を進む保田直宏 © Kaz Nagayasu）【追記・写真のキャプションに誤記があったため削除しました。2024.08.14】

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3日目の朝はTJARファンにとっては衝撃のニュースで明けました。早朝、大会実行委員会から2選手の失格が発表されました。失格は山中俊郎がチェックポイント１箇所を通過しなかったため、竹村直太がクライミングヘルメット着用を義務付けられた中央アルプスの宝剣山荘から極楽平で着用を怠ったため。今回のTJARでここまで土井陵と前後しながら先頭を進んでいた竹村が、自らのミスを自己申告してレースから自ら退いたことは、この大会のスピリットを体現する行為としてファンの間で反響を呼びました。

さらにこの日の午後には石山和史が木曽へと抜ける境峠へ向かう途中で、体調不良から自らリタイアを申し出ています。

先頭を進む前回2022年大会のチャンピオンで大会記録を持つ土井陵は9日火曜日午前3時30分ごろには中央アルプスを下山して駒ヶ根のバスセンターに到着（199km）。前回に比べ30分ほど早い到着でした。ここでスタート以来初めてのまとまった休息として2時間ほど過ごしたのち、デポバッグを受け取れる市野瀬（223.6km）に午前9時33分に到着しました。市野瀬への到着は一昨年の自身のタイムとほぼ同じとなりました。足のケアと装備の入れ替えを済ませて1時間後の午前10時31分には市野瀬を後にします。その後南アルプスの仙丈ヶ岳への登りに取り掛かりました。本稿執筆時点の21時半には土井のGPSトラッカーは仙丈ヶ岳のピークを超えた238.5km地点から更新されていませんが、順調にコースを進んでいれば、前回、4日17時間33分を記録したのと概ね同じペースで進んでいるのかもしれません。

今回のTJARでは三日目午前8時の上高地チェックポイントの関門締め切りをオーバーする選手は皆無で、午後7時半過ぎには全選手が木曽駒森林公園を経て中央アルプスに入りました。しかし午後から中央アルプスは曇り空で時折雨が降る空模様となっています。

また市野瀬には土井に続いて2人目の選手として塚田晃二が午後8時ごろ、3人目の選手として牧野高大が午後9時56分ごろ、4人目として保田直宏が午後10時ごろ、それぞれ到着しています。その頃、山本将人が中沢峠、関淳志が駒ヶ根インター、青谷康一が駒ヶ根バスセンターを通過しており、続く選手たちは夜の中央アルプスを進んでいます。

駒ヶ根市などでは3日目13日火曜日夜に雨は上がりますが、4日目の14日水曜日の午後には再び雨が降る見込み。6日目の16日金曜日は台風7号の接近で暴風雨が予想されており、選手にとっては厳しいコンディションとなりそうです。

GPSによるトラッキングによれば、3日目の22時ごろの各選手の位置は次の通りです。