トランスジャパンアルプスレース Trans Japan Alps Race 2024(TJAR)は16日金曜日に6日目に入りました。日付が変わってから今年の最初のフィニッシャーが太平洋岸の静岡市・大浜海岸に到着。この日は5人の選手が栄えある完走者となりました。
(写真 牧野高大のフィニッシュ。© Doryu Takebe)
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先頭を走る土井陵は6日目に入ってまもない16日金曜日午前1時26分に大浜海岸に到着。一昨年の前回大会に続いて、2度目のTJAR優勝というタイトルを手にしました。優勝直後のインタビューでは「後半は思い通りにいかず、(南アルプスの山から舗装路に下りた)畑薙では止める寸前だった。今回は弱い自分に向き合った」と振り返りました。今回の5日1時間26分は昨年の自らによる大会記録(4日間17時間33分)にこそ及びませんでしたが、2016年の望月将悟による4日23時間52分を挟んで歴代3位となる好記録です。
土井から1時間20分後となる午前2時46分に、牧野高大が地元静岡市の大浜海岸に大きな笑顔とともに第2位でフィニッシュしました。終盤に入っても力の入った走りで記録した5日2時間46分は土井や望月に肉薄する歴代第4位という偉大な記録となりました。フィニッシュ後には「途中で土井さんに勝って優勝できるのでは、と狙っていた」と話し、自身のベストシナリオを上回るタイムでフィニッシュできたと振り返りました。
3人目の完走者は保田直宏で5日8時間50分でフィニッシュ。前回の2022年での6日間21時間53分を大きく上回ってトップ3に入る快挙です。「暑かったけれど、雨はあまり降らなかったので天気に恵まれたと思う。前回の経験からロードを走る練習を重ねたのがよかった。」と話しました。
その後、4位に塚田晃二が5日9時間49分、5位に山本将人が5日15時間46分でフィニッシュしました。6日目に入る前に5名の選手が完走し、2016年の6名や2022年の5名に並ぶハイレベルな上位選手の間のレースとなりました。
この日の朝、田中謙一が脚を痛めて野呂川越でリタイア。夜になって中川正博が高山裏避難小屋でリタイアを申告してレースから離脱。そのほかの選手は午後5時の三伏峠小屋のチェックポイント(268km)をクリアした模様です。次の締切時刻は井川オートキャンプ場のチェックポイント(あと70km)の18日日曜日午前4時となります。
ここまでの完走者の順位とGPSによるトラッキングによる6日目の22時30分ごろの各選手の位置は次の通りです。
- 土井陵 5日1時間26分
- 牧野高大 5日2時間46分
- 保田直宏 5日8時間50分
- 塚田晃二 5日9時間49分
- 山本将人 5日15時間46分
- あと54km(富士見峠の先):青谷康一
- あと57km:駿谷明宏
- あと58.5km:関淳志
- あと65km:吉川賢一
- 299km付近(横窪沢):宍戸慶太
- 298km付近(横窪沢):安田光輝
- 295km付近:片野大輔
- 293.5km付近:武末伸也
- 287km付近(兎岳):佐藤崇樹、前田和俊
- 285.5km付近:小島路生
- 276.5km付近(荒川小屋):三上満、蘆田恭卓、保谷敏幸
- 272km付近(高山裏避難小屋):辻本有仁、中村亮平
- リタイア:竹村直太、山中俊郎、石山和史、堀米恵、デリン・ウォルターズ、笹野裕輔、田中謙一、中川正博
- DNS:望月将悟
今回もダイジェストをお送りするにあたっては、 大会公式フォトグラファーの金崎徹 Toru Kanazaki、武部努龍 Doryu Takebe、、永易量行 Kaz Nagayasu、藤巻翔 Sho Fujimaki、茂田羽生 Hao Moda の皆さんに写真をご提供いただいています。
フォトダイジェスト・Day 6
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