Mammoth 26Kでジョイス、エルハウシンがそれぞれシーズン3勝目を挙げる【Golden Trail World Series】

ゴールデントレイルワールドシリーズ(Golden Trail World Series, GTWS)の全8戦の最終戦、Mammoth 26Kが米国・カリフォルニア州のマンモスレイクスで9月22日に開催され、ジョイス・ニエル Joyce Njeru (KEN) とエルハウシン・エラザウイ Elhousine Elazzaoui (MAR) が前週のHeadlands 27Kに続いて揃って優勝し、いずれも今シーズンの3勝目を飾りました。全8戦の年間ランキングで男女それぞれ上位30位以内に入った選手は10月17-20日にスイスのアスコナ Ascona およびロカルノ Lacarno で行われるファイナルの出場権を獲得しました。

(写真 優勝したエルハウシン・エラザウィ(中央)と男子上位5選手。Photo @GoldenTrailSeries @Mammoth27K @MathisDecroux)

Sponsored link


エラザウイは今回もスプリント勝負を制して男子レースを制す

エルハウシン・エラザウイ Elhousine Elazzaoui (MAR)はレース後に「今日は何度か仕掛けてみました」と話しました。「新しい戦略を試そうと思い、何度か攻撃をしかけました。しかしパトリックはとても強く、その度に追いついてきました。下りでも再度仕掛けましたが、また追いつかれてしまいました。でも最後は勝てたので本当に嬉しいです」と最後まで緊迫したレースを振り返りました。

最後にエラザウィとのスプリント対決をしたパトリック・キプンゲノ Patrick Kipngeno (KEN) はこの日は2位という結果になりました。「スタート時は表彰台に乗ることを目標にしていましたが、7km地点で登りでプッシュしてリードを取れると気づきました。エルハウシンを振り切ってゴールまでリードしようとしましたが勝てませんでした。それでも2位に入れて非常に嬉しいです」と語りました。

3位にはフィレモン・キリアゴ Philemon Kiriago (KEN)が続きました。レース後にチームメイトのキプンゲノと展開した綿密な戦略を明かしました。「平地で猛烈にペースを上げて他のランナーを疲れさせて、パトリックが登りでプッシュできるようにしようと計画していました。自分はそのあとは脇に退く予定でした。あと一歩のところまでいきましたが、勝つためにはフィニッシュでもっとプッシュする必要がありますね。」と話しました。

中盤にそれぞれの戦略を展開する男子上位選手。Photo @GoldenTrailSeries @Mammoth27K @MathisDecroux

中盤にそれぞれの戦略を展開する男子上位選手。Photo @GoldenTrailSeries @Mammoth27K @MathisDecroux

女子のレースはジョイスが圧倒的な勝利

ジョイス・ニエル Joyce Njeru (KEN)は最終盤でのスプリントフィニッシュは望んでいなかったといいます。その言葉通り、最初からレースをリードして登りで大きな差をつけると、そのままリードを守り切り、勝利を掴みました。

「レース序盤は標高が高い場所を走るせいか、調子が良くありませんでした。しかし2km地点から徐々に調子が上がってきて、登りで攻撃をかけ、そのままゴールまでリードを保つことができました。この勝利を非常に嬉しく思います。ファイナルが待ち遠しいです」とニエルは語りました。

女子優勝のジョイス・ニエル(中央)と女子トップ5選手。Photo @GoldenTrailSeries @Mammoth27K @MathisDecroux

女子優勝のジョイス・ニエル(中央)と女子トップ5選手。Photo @GoldenTrailSeries @Mammoth27K @MathisDecroux

今シーズンのGTWSで3度目の準優勝となったマダリナ・フロレア Madalina Florea (ROM) は「正直なところ、スタート前の体調を考えると今日の2位という結果にとても満足しています。ただ2位や3位ばかりになるのは少し飽き飽きしてきました。ファイナルでは変えられるかどうか、頑張ります。」とコメントしました。

アメリカのアンナ・ギブソン Anna Gibson (USA) が3位に入りました。「最初の数キロは抑えめに走りました。標高が高いことが何人かの選手に影響を与えることは分かっていましたし、自分もその一人になりたくありませんでした。そのため、自分のペースを見つけ、尾根に到着してから少しずつプッシュし始めました。レイチェル(ドレイク、今回4位)に追いつき、最後の数キロで彼女との差を広げて表彰台を獲得できました」とギブソンは語りました。

残るはGTWSファイナル、スイスで来月開催

シーズン終盤を迎え、全ての選手は10月17-20日にスイスのアスコナ-ロカルノで開催されるGTWSファイナルにフォーカスすることになります。2024年のゴールデントレイルワールドシリーズの勝者は4週間後に明らかになります。

Mammoth 26K リザルト

全体のリザルトはこちら

男子トップ10

  1. エルハウシン・エラザウイ Elhousine Elazzaoui (MAR) – 1:49:35
  2. パトリック・キプンゲノ Patrick Kipngeno (KEN) – 1:49:36
  3. フィレモン・キリアゴ Philemon Kiriago (KEN) – 1:52:30
  4. レミ・ボネ Rémi Bonnet (SUI) – 1:52:59
  5. ダニエル・パティス Daniel Pattis (ITA) – 1:59:31
  6. マルコ・フィロシ Marco Filosi (ITA) – 2:00:00
  7. ガレット・コーコラン Garett Corcoran (USA) – 2:00:27
  8. チェザーレ・マエストリ Cesare Maestri (ITA) – 2:00:47
  9. ヨナス・ソルディーニ Jonas Soldini (SUI) – 2:01:57
  10. レミ・ルルー Rémi Leroux (CAN) – 2:02:46
これも読む
2024年ウェスタンステイツ100・リザルト:ケイティ・シャイド Katie Schide が初優勝、ジム・ウォルムズリー Jim Walmsley が4度目の勝利

女子トップ10

  1. ジョイス・ニエル Joyce Njeru (KEN) – 2:11:56
  2. マダリナ・フロレア Madalina Florea (ROU) – 2:14:51
  3. アンナ・ギブソン Anna Gibson (USA) – 2:20:03
  4. レイチェル・ドレイク Rachel Drake (USA) – 2:20:40
  5. タボー・ヘミング Tabor Hemming (USA) – 2:21:47
  6. ローレン・グレゴリー Lauren Gregory (USA) – 2:21:57
  7. オリア・リアチ Oria Liaci (SUI) – 2:22:31
  8. アリー・オストランダー Allie Ostrander (USA) – 2:23:15
  9. エムケイ・サリバン Emkay Sullivan (USA) – 2:23:39
  10. ミャオ・ヤオ Miao Yao (CHN) – 2:24:39

(Source: Golden Trail Series)

この記事が気に入ったらDogsorCaravanをBuy Me a Coffeeで直接サポートできます!

Buy Me a Coffee

Sponsored link