ジョイラインチェプゲノが勝利、ジョイス・ンジェルが年間チャンピオンのタイトル獲得・第三日【ゴールデントレイルシリーズ – グランドファイナル】 | DogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア

スイス南部、アスコナとロカルノで開催中のゴールデントレイルシリーズ Golden Trail Series のグランドファイナルは10月19日土曜日に三日目を迎え、女子アスリートによる距離23.5km、累積獲得高度1,400mD+のメインレースが行われました。

この日のレースはジョイライン・チェプゲノ Joyline Chepngeno (KEN) が制し、ゴールデントレイルワールドシリーズのグランドファイナルの勝者となりました。一方このレースが最終戦となった年間シリーズ戦の結果はジョイス・ンジェル Joyce Njeru (KEN) が首位となり、2024年のシリーズチャンピオンのタイトルを獲得しました。

最終戦を制したのはジョイライン

この日のメインレースではジョイライン・チェプゲノとジョイス・ンジェルのケニア勢による一騎打ちが予想されていました。レースが始まると、ジョイスが足首をひねるトラブルがあり、結果は直接の競り合う相手がいなくなったジョイラインがグランドファイナルのメインレースで圧勝しました。ジョイライン・チェプンゲノは10代の頃から陸上競技で活躍したのちに二人の子どもを出産して、競技からは離脱。しかしかつてのライバルが活躍していることに刺激を受けてランニングを再開し、初めてトレイルランニングのレースとなった今年8月のシエール・ジナルで優勝して話題となった選手です。

（Photo @GoldenTrailSeries|@AsconaLocarno|@ ColinOliveiro）

レース後にジョイラインはコメントしています。「数週間前から膝の問題に悩まされていたので、この大会で優勝するとは思っていませんでした。でも、ファイナルに向けて調子を戻すことができました。シエール・ジナルで自分の力を示せましたが、今回のファイナル優勝でようやくそれを証明できたので、とてもうれしいです。来年はシリーズ全戦に出場したいと本当に思っています！」

最後の下りで苦戦し失速したジョイスは、ローレン・グレゴリー Lauren Gregory (USA) に抜かれることになります。グレゴリーは最後のテクニカルなセクションを難なくこなし、ジョイラインに4分20秒差の2位でフィニッシュしました。

ローレンは「特にテクニカルななパートを走るのがとても楽しかったです。このタイプの下りが大好きで、最後のループでジョイスに追いつき、2位を争うことができました。来年も絶対にゴールデントレイルシリーズに戻ってきます。よりテクニカルなレースを慎重に選んでいきますが、2025年のシエール・ジナルには出場したいと思います。」とコメントしています。

ジョイス・ンジェルが2024年GTWSタイトルを獲得

ジョイス・ンジェルは3位に踏みとどまり、今シーズンのゴールデントレイルワールドシリーズの総合優勝を果たしました。

ジョイスは喜びを次のように話しました。「シリーズを制することができて本当に嬉しいです。私のキャリアにとっても、個人的な成長にとっても大きな成果です。ファイナルで優勝できなかったことは残念ではありません。すべてが順調だったのですが、レース半ばで足首をひねってしまい、とても難しくなりました。でも今日はそんなことは関係ありません。ただただ嬉しいです。」

ハエル・モラレス・オセグラがGTNSを制覇、アグネス・ヨセフソンがU23で優勝

ゴールデントレイルナショナルシリーズでは、メキシコのハエル・モラレス・オセグラ Jael Morales Osegura (MEX) がグランドファイナルを制しました。シルビア・シュバイガー Silvia Schwaiger (SVK) とヴェロニカ・マトゥシュチャク Weronika Matuszczak (POL) がトップ3入りしました。

U23カテゴリーでは、アグネス・ヨセフソン Agnes Josefsson (SWE) が優勝し、ベティ・ベルグストランド Betty Bergstrand (GBR) とミリアム・モラレス・ヘルナンデス Miriam Morales Hernandez (MEX) が続きました。

チーム戦は女子レース終了時点で、GTNS NORDICSがチームランキングでトップに立ち、GTNS MEXICOとGTNS USA/CANが続いています。