*タイトル、本文を訂正しました。【コラム】羅臼岳ヒグマ襲撃事故、被害者は走りながらの下山中だった可能性も。私たちが考えるべきこと

【追記・本記事の掲載時に本件事故での被害者が「トレイルランニング中だったことが判明」「当時、山道を走るトレイルランニングをしていた」とタイトルや本文中で表記していました。こうした表現は、被害に遭われた方が下山しながら走っていた蓋然性が高いことを端的に伝える意図で用いました。しかし、トレイルランニングという言葉を用いて断定的な表現をしたことから、トレイルランニングへの風評被害や被害に遭われた方への誹謗中傷が起きているというご指摘を読者の皆様からいただきました。意図に反する受け止められ方をすることに思い至らず、不適切な表現を用いたことをお詫びし、訂正いたします。以下に修正前後のタイトルをお示しするほか、冒頭の段落に訂正して削除したことを示す打ち消し線を示しております。2025.08.26】

  • 【訂正前のタイトル】羅臼岳ヒグマ襲撃事故、被害者はトレイルランニング中だったことが判明。私たちが考えるべきこと
  • 【訂正前のタイトル】羅臼岳ヒグマ襲撃事故、被害者は走りながらの下山中だった可能性も。私たちが考えるべきこと

2025年8月14日、北海道・知床半島の羅臼岳で発生したヒグマによる登山者襲撃死亡事故は、日本中のアウトドア愛好家に大きな衝撃を与えました。この痛ましい事故について、被害に遭われた男性は当時、山道を走る「トレイルランニング」をしていた走りながら下山していた可能性が高いと複数のメディアが報じています。

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このニュースはトレイルランニングコミュニティに自然の中で走るという行為に伴うリスク、特に野生動物との共存について、改めて深く考えるべき重要な契機となるでしょう。

(画像は記事の内容とは関係のないイメージです)

事故当時の状況

各社の報道によれば、被害者の男性は同行者とともに下山していましたが、途中から単独で先行し、走って山を下りている最中にヒグマと遭遇し、襲われたとみられています。

8月20日に行われた北海道や関係機関による会議の報告でも、この状況が共有されました。専門家は、登山道で走る行為が予期せずヒグマに接近してしまう可能性を高め、ヒグマを驚かせて攻撃を誘発する一因になりうると指摘しています。

トレイルランニングとヒグマのリスク

トレイルランニングは、そのスピード感から歩行者の場合に比べて、野生動物との遭遇の仕方が異なります。走っていると、カーブの先や藪の中などにいるヒグマに気づかずに急接近してしまうことがあります。また、人間から見て「走る」行為が、ヒグマにとっては「逃げる獲物」として追跡本能を刺激したり、逆に「攻撃的な接近」と誤解されたりする可能性も否定できません。

今回の羅臼岳の事故を受け、登山道は現在も閉鎖されています。

私たちに求められること

日本国内各地でクマと遭遇する機会が増え、人間が襲撃される事故が増えている今日、トレイルランニングを楽しむ上で、私たちはこれまで以上に慎重な行動と深い知識が求められます。今回の悲劇を繰り返さないために、例えば次のような基本的な安全対策の徹底が不可欠です。

  • クマの生息域を事前に確認し、立ち入らない。
  • 単独行動は極力避ける。
  • 熊鈴を鳴らすなどして、常に人の存在を知らせる。
  • 見通しの悪い場所ではスピードを落とし、周囲を警戒する。
  • 食べ物やゴミの管理を徹底する。

自然は、私たちに素晴らしい体験を与えてくれると同時に、厳しく、予測不可能な側面も持っています。トレイルランナーとして、野生動物への敬意を払いながら万全の注意とともにフィールドに入る、あるいはフィールドに入らない判断をすることが、自らの安全を守るための第一歩となるでしょう。

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2 件のコメント

  • 記事表題、及び内容の一部訂正を求めます

    知床財団発表の調査報告速報では、山行時間からの類推から走動作の可能性を示唆するものであり、山行形態をトレランと断定はしていません

    また、両名の登山アプリアカウントの履歴、及び事故発生前日に居合わせた他登山者の目撃報告、装備等(登山用ザック使用・登山用ウェア着用など)からもトレイルランナーではなくハイカーの風貌であり、実質スピードを重視したファストハイカーの可能性を十分含んでいます

    現状、確定的な情報ではなく可能性から推定される情報のみで、トレランへの風評被害や故人への誹謗中傷が発生しています

    今一度、精査吟味の上、記事の修正をお願い致します

    • ご指摘いただきありがとうございます。この記事について、タイトルと本文を訂正いたしました。不適切な表現を用いたことをお詫びいたします。

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